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幸田町hy様邸・ty様邸新築工事(二棟建築)

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    2024.05.01

    南世帯の内装の天井、壁の漆喰があらかた塗り終わってきました。下塗りの不要な一発塗の漆喰ですので工程が一つ省略され、思いの外早く塗れています。

    y口”レフトハンド”技建さんの作業も残すところ1室のみ。こちらが終わったら北世帯に移動します。

    敷地を横断する配管埋設も大方終わってきました。とは言え建物周囲の配管をこれから取り廻すのでまだまだ重機の出番はやって来ます。

    降りしきる小雨の中での配管作業。この町の土質か、赤土が靴の裏にくっついて歩くたびに少しずつ身長が伸びていき、踏み出す脚がだんだんと重くなっていきます。


    2024.04.27

    仮設足場が解体されました。毎度の現場の事ながら、足場が外れて外観があらわれる時と室内の養生が剥がされて内観があらわれる時は『待ちに待った』という感慨深さと工程が一区切りついたという安ど感が得られて良いものですね。しかも今回は2棟同時に見られるので『ひと粒で二度おいしい』状態です。南北ともk長先生の外観の特徴がよく表れています。

    南世帯の玄関にはk長先生肝煎りの『大谷染石』が貼り終えられました。職人さんは普段から先生とお付き合いのある方だそうですが、てっきり関東から遠征に来られたかと思いきや小牧市の方だそうです。という事は逆に普段から関東へ出張で貼りに行っているという事になります。

    せっかく現場にやってきたので、上棟式時に奉った棟札や幣束を小屋裏に安置しました。こちらもひと粒で二度おいしい。北世帯はロフトがありますので入り易い場所にあります。南世帯は脚立をもって天井点検口から中に収めました。

    今日もまたいろんな職人さんが入り乱れます。すでに先日設置された家具にフィットするように食洗機を収めるのは設備業者さん。近頃人気のフロントオープン、ワイド60㎝の食洗機を家具の間に納めます。

    本日のメインイベントは敷地内の配管埋設工事にあります。通常ですと建物の周りを掘削して、給排水管を埋めこんでいけば良いのですが、そこはそれ『ひと粒で・・』のこの現場、両世帯の給排水を敷地内で合流するため、約20mほどの間敷地内を横断するように掘削をしていく必要があります。

    両世帯への電力を供給するためのスッキリポール建て。非常に重量があり、長いので倒さないように5人がかりで運搬、水道業者さんに重機で掘ってもらった穴に建てるのですが、下の方で人力で支えているだけで非常に不安定、少しずつ土を埋めながら垂直を確認しました。こういう時に多人数がいて非常に助かりました。

    スッキリポールで電力を受け、各世帯へは土中に埋設した配管を通じて供給されます。こちらも水道業者さんが重機で掘削して配管した経路を利用。かなり長大な区間に渡って電線を埋設します。

    屋内では内装仕上げ前の下地処理、ボード間の継ぎ目を埋めるパテ処理がされています。

    仕上塗工事開始。今回は両世帯ともクロス工事は一切無く、壁天井共に漆喰塗りです。塗っていくのはおなじみy口”サウスポー”技建さんです。しかしこれだけの面積と物量を一人で塗っていくとは非常に大変です。毎日黒川から2~3時間かけて現場に通ってきてもらっています。


    2024.04.24

    北世帯の外壁ジョリパット塗が完了しました。見目鮮やかな赤黒のカラーリングです。k長先生のイメージ図通り、出隅で塗分けていますが、少し手間がかかったのではないでしょうか。

    南世帯は大部分が杉板押縁張りですが、玄関の一部分にだけ『大谷染石』を貼ります。k長先生が設計の際によく使われる材料でこちらも石材特有のグラデーション掛かった鮮やかな色合いが特徴です。


    2024.04.18

    北世帯の外壁ジョリパット塗仕上工事に入りました。塗面積が比較的大きく、一発勝負な側面がある仕上『エンシェントブリック』のため、応援の職人さんがたくさん来て、人海戦術で仕上げていく作戦です。

    下塗り、スチコテ粗し、押さえコテ塗と各人役割分担をして効率的な仕上工事。比較的面積が小さく、開口部もない西面で職人さんたちの肩慣らしです。いつもは基礎コンクリート作業をしているt広さんも昔取った杵柄で左官塗り工事に参戦。たまには普段と違う仕事をするのも新鮮味があるものです。

    左官工事メインはy口”レフトハンド”技建さん。スチコテで目荒らしをした後を追ってコテで押さえていきます。

    外壁は黒と赤(臙脂がかった赤)、破風のライトグリーンと、k長先生のカラーが強烈に現れています。親子の世帯の2棟の住宅建築と聞くと何となくこちらが子世帯のようなイメージがありますが、改めて言いましょう。こちらがお父様の世帯の住宅です。

    本日はそんなk長先生が再び栃木県から来場。現場のチェックもさることながら、先生が講師を務め、名古屋の工務店が主催するパッシブハウス勉強会の現場見学が行われました。遠くは島根県からの参加で総勢20名ほどが集まる盛況です。

    k長先生の仕様の肝はやはり床下にあるため、先生がシステムの説明のために数人と一緒に地下に入っている間、残り半分の方に対しては現場管理として監督s水や筆者がご説明。参加者の方々もいずれ劣らぬ猛者ばかりですので一つ説明するのにも非常に緊張します。

    地下へ潜った方々は、私達が2年前に受けた、熱環境システム・構造力学・メンテナンス性に合理性を持たせた床下空間の衝撃を今味わっている事でしょう。

    現場内各箇所でk長先生の力説が続きます。参加者の方々が各地域でパッシブハウスを展開し、エコな住宅建築が広がっていくのがk長先生の講演の目指すところでありましょう。勉強会は盛況のうちに終えたようです。先生、お疲れ様でした。


    2024.04.13

    先日は現場の残材料引き上げと共に、宿泊用アパートの荷物も載せたので荷台にいっぱいとなり、二日連続で材料の引き上げに来ました。2日目は重量は無いものの嵩張る荷物ばかりですので、すぐに荷台がいっぱいになりました。

    屋内も大工道具や材料がキレイサッパリ引き上げられましたので、開放感が出てきました。


    2024.04.12

    南世帯の屋内外造作工事も本日が最終日。棟梁二人もひと段落付きました。この後は電気、給排水、内装の仕上げ工事に入っていきます。南世帯の玄関収納の背面には有孔ベニヤが張られました。各所にフックをひっかけてカバンなどが掛けられる仕様です。

    造作工事に使用した木材や金物の引き上げをします。現場が二つある分、残材も普段の二倍。トラックの荷台に積む際には効率よく配置する必要があり、積み込み作業中は『テト○ス』のBGMが脳内再生されます。


    2024.04.10

    南世帯の外壁は杉板の押縁張り工法。杉板は外壁専用の材料ではなく、普段使いの杉の材料を工場でプレーナーをあて、キシラデコール塗装の上、現場でカットして張り付ける、という手順を経て敷設されていきます。シルバーグレイのキシラ塗装が、新築の割にシックでビターな外観をつくり上げています。

    外壁が張り終わったらやっと足場が取れ、棟梁2人の作業もひと段落。遠方につき借りていた宿泊用のアパートも引き払います。

    北世帯に遅れる事1週間の南世帯の内部の造作もほぼ完了。棟梁2人、お疲れ様です。

    床下の空調、換気用のダクト配管もほぼ完了。かなり存在感のあるダクトが床下を縦横無尽に配管されています。宇都宮市まで見学に行った際もダクト配管前の現場を見せていただいたのでまだ分かりませんでしたが、こうして完全にダクトも収まると改めてマシン、ダクトスペースとしての床下高さの重要性を感じます。

    北世帯の床下ダクト配管は一足先に完了しています。空調、換気に加え給排水の配管も絡んでくるあたり、これだけのスペースがあると点検等しやすくて非常に助かります。


    2024.04.08

    南北世帯とも外装の仕上げ工事が佳境に入ってきました。仕上材が全く違うものの少しずつ職人の手で丁寧に造られていくため思いの外時間がかかります。足場が外された時、違うテイストの外観が一度に見る事ができるのは、2棟同時に建築している現場の醍醐味と言えます。


    2024.04.03

    床下の換気、空調システムを支えるダクトを配管中。k長先生のシステム理念の心臓部となる部分です。先日関東から現場まで来場の折、いろいろと教えてもらった事を念頭に置きながら配管経路を定めていきます。


    2024.03.24

    南北両世帯とも造作工事が佳境に入ってきました。大工さんの工事もあと少しで完了します。ちなみに宿泊のために借りているアパートは造作工事終了と共に引き払う予定になっていますので、密かに満喫していた幸田ライフもあと1回できるかできないかと言ったところです。

    本日は南北両世帯の建具のお打ち合わせを行いました。引手や表示錠の各金物の実物を確認しながら、どのようなデザインが良いかを確認していきます。


    2024.03.19

    連日お打ち合わせがあるため、筆者も大工さんの宿泊しているアパートに押しかけて一泊しました。『住めば都』何気に幸田ライフを満喫しているのは私だけでしょうか。

    昨日のキッチン業者さんに続いて本日はk長先生が遠路宇都宮から来られました。今回はいつも一緒にお仕事をされているw辺大工さんも一緒にご来場です。

    現場の現状を確認してもらい、k長先生の現場の収め方、気密の考え方、換気空調設備の設置方法などレクチャーを受けました。k長先生の理論のみならず普段その内容を実践しているw辺大工さんが一緒にディテールの収め方や施工法を伝授してくださいました。これが非常に大きい収穫となりました。

    普段はラインやビデオ通話でやり取りしているものの、やはり実際に現場に立ってもらって初めて修正点、改善点が見えてきます。日帰りで宇都宮市から来られているので移動だけで往復約11時間。お二人には遠路大変ご足労お掛けしましたが、私達には非常に実になる一日でした。ありがとうございました。


    2024.03.18

    今日の現場付近には体がもっていかれそうなくらいの強風が吹き荒れています。そのせいか体感温度が低く、真冬に戻ったかのような寒さです。そんな中でも現場は絶賛稼働中。本日は大工さん3人、水道2人、電気1人、左官1人、キッチン1人に加え筆者も現場に来ているので、駐車スペースがてんやわんやの状態です。

    寒風吹きすさぶ外部では応援で来てくれるI井大工さんが外壁の杉板を張り進めています。順番に張っていき、板の目地にはこの後上から押し縁を張っていきます。I井さんは連日江南から通ってもらっています。泊る所があるからと勧めるのですが、通ったほうが気楽なようです。

    水道のJKSのA野さんとS木さん、電気のh場さんは主に床下の配管敷設の作業。k長先生の仕様により床下が非常に背高いので、異口同音に作業がやりやすいとのもっぱらの評判です。3人とも江南から遠路毎日通ってもらっています。

    左官のY口“サウスポー”技建さん。さらに遠く黒川から通ってもらっています。一体何時間くらいかかるのでしょうか。連日になるので、体力的にも泊って行ってもらいたいくらいです。

    1時間2時間で弱音を吐いてはいけない。南世帯に採用されたキッチン業者のN山さん。本日は埼玉県からキッチンを取り付けに、というかキッチン本体を軽トラに積んで取り付けにやってきました。前日の夕方に電話した時には『今向かってます』と仰っていたのでこの現場、前乗りをしています。もしも長引いた場合の事を考えて本日も宿をとっている模様。前日は渋滞にはまり7時間くらいかけて来てくれたそうです。昼食の際にお話を伺ったところ、同様のやり方で熊本まで取り付けに行ったこともあるそうで、愛知県などまだまだ序の口との事でした。I井さん、A野さん、h場さん、上には上がいるもんですな。特に何事もなく作業が終わり、日の沈むころには颯爽と埼玉に帰って行かれました。

    造作作業も負けてはいられない。k保木棟梁、h谷川棟梁も佳境となった造作工事に奮闘中です。

    南世帯は寝室が一部小上がりになっているので床を上げるための下地を組んでいきます。

    床の段差の框の造作。溝を突くだけならまだしもフローリングからのチリをとるための薄皮一枚残したこの刻み。人呼んで『カミソリのタケ』の本領を久しぶりに実感しました。

    宿泊するべく賃貸しているアパートが5分圏内にある地の利を生かして、造作の作業は続き、夜も更けていきます。


     

    2024.03.11

    南世帯の外壁は杉板張り押縁工法です。普段であれば杉板は内装に使用する床材などを流用しています。床材や内装壁材に使用する羽目板はすでにプレーナー(電動カンナ)仕上が施されているのでそのまま使えますが、今回は厚み30㎜の本来は下地に使用する杉板材を採用しています。下地材ですので元の肌理は粗く、まずは工場でプレーナー仕上をしてから塗装を行い現場に搬入して張り付けて行っています。羽目板ではなく『実(さね)』が無いので張り出し始め、張終わりからでなく中間部分を後で張ったり、補修の時などには途中だけ抜いたりという事もできます。 外壁張りにはI井大工が応援に来てくれています。現場近くで借りている宿泊用のアパートに泊まらず、毎日通っているという鉄人ぶり。


    2024.03.01

    棟梁が工場に棚板造作材の架構に行って不在の間を縫ってh井電気のh場さんが配線工事をしにやって来ました。

    k長先生の換気、空調の概念を現場で打ち合わせるために図面で説明をしつつ、実際に現場の床下に入って確認していきます。

    エアコンボックスやチャンバーボックスは施工済みであり、説明をするには非常にやりやすい状態です。床下も広い空間のため施工自体もやりやすい環境です。

    北世帯はお父様と外壁の色、パターンのお打ち合わせも行いました。サンプルは臙脂色と黒、どんな外壁カラーになるのでしょうか。


    2024.02.20

    北世帯は造作間仕切壁が製作されてきており、部屋の大きさが分かるようになってきました。ここから更に石膏ボードが張られていくとその面で視線が止まり、だんだんと空間のボリュームが分かるようになってきます。


    2024.02.15

    リビングダイニングのフローリングが敷設されました。寝室や廊下と違い、同じひのきの床板でも無地節無しのものを張り、他の部屋との差を出しています。張り終わった後はしっかりと養生しています。


    2024.02.10

    南北の世帯とも床下の空調、換気システムのためのチャンバーボックス製作が続いています。合板と断熱材を使用して、自由な大きさ、分岐経路を造る事ができます。

    設置されたところを見てみました。取付施工の事を考えて、ボックス自体はスライドするフタのあるパーツとボックスのパーツに分けて検討。床施工時にまず、スライドのパーツから取付けます。ここから空調のエアーが吹出してきます。風量を調節できるように合板のスライドふたが部屋から操作できるようになっています。

    スライドパーツの下からボックスのパーツを取付けました。側面に開口したダクトコネクタにダクトを接続して空調空気を送り込みます。各パーツの接続部分もしっかりと断熱気密。既製品ならばものをもって来て置くだけですが、この独自のシステムのためにはこうした造作工事が必要です。

    北世帯はチャンバーボックスを収めるとともに、フローリングが施工されていきます。今回は桧のフローリングを使用。リビングダイニングはこれから施工しますが、各個室には節ありフロア、リビングには節無しフロアと使い分ける予定です。

    南世帯も外部軒天井の杉板張り完了。軒天井と破風の取り合い部分には軒裏換気用の換気部材が建物一周して取付けられます。

    本日は南北世帯とも、家具工事のお打ち合わせも行いました。家具取付の採寸ができるのは少し先ですが、あらかじめ家具に使用する表面材や棚板の段数など、y様のご希望をうかがっておきます。しかしさすがはお父様とy様。打合せ過程で『えーと、ここの寸法は・・』となった際、筆者や家具業者よりも素早くポケットからメジャーを取り出して採寸(ちょっと悔しい)。おかげでお打ち合わせがかなりスムーズに進みました。


    2024.02.07

    本日現場を訪れると、駐車場案内の看板が新設されていました。お父様の手造りですが、現場というよりむしろお向いの方への配慮だそうです。それにしても器用に何でも作られます。

    南世帯にはアルミ製の玄関庇が取り付けられました。数センチ単位でオーダーできる製品で、アルミの職人さんの手によって取付けられていきます。

    北世帯では外壁の仕上がりの色のお打ち合せ。こちらも普段はあまり使用しない、k長先生仕様の独特のカラーリングをした外観になります。

     

    両世帯とも軒天井は杉の羽目板張です。こちらは普段のミノワ仕様です。

    南世帯も床下地の合板が伏せられました。天井が一気に迫り、部屋のスケール感が分かりやすくなります。

    床下の空調システムの分岐チャンバーや室内への吹き出し口はk長先生のシステムでは、既製品では満足する部品がありませんので棟梁によって造作で造られます。いわゆるオーダーですので好きなサイズ、開閉方式のものを造る事ができます。


    2024.01.29

    本日は気密工事完了時での気密測定を行いました。建物も2棟ありますので測定もそれぞれの棟で行います。工事中につき接続されていない配管を塞ぎ、掃き出し窓におなじみのマシンを据えていざスイッチオン。南世帯についてはk長先生の仕様により、そもそも掃き出し窓が無い、さらには開閉できる窓も居室の小さな窓のみ、工事の進捗にあっては床下地施工前、という事でマシンを据えるのに見た事の無い高さに据えられています。設置ご苦労様でした。

    気になる測定結果は・・・『測定不能』・・・どういう事?

    気密工事をk長先生の施工例を頼りにバッチリ施工したため、気密性が『良すぎて』計算上は相当隙間面積がマイナスになってしまうそうです。若手大工2人の苦労が結実しました。

    とは言えこのままでは数値が出ませんので、配管スリーブの養生を1か所だけわざと外して測定を行いました。


    2024.01.24

     

    北世帯は床下地の合板が仮置きで敷設されました。基礎底板の上に立っていると非常に背の高い空間に見えましたが、床合板の上からは落ち着いた高さに見えます。

    もちろん床下はk長先生の仕様の通り、高さ約80㎝の高床式。これから床下のダクトや配線の工事も行われますが、施工自体も非常にやりやすい空間です。完成後はy様の床下収納としても利用できます。

    南世帯も北世帯を追いかける形で同様の下地工事が進んでいます。

    外部の軒廻りの工事。軒先の換気部材は段ボールの断面のような換気材を軒、ケラバの四方前面に取付けます。雨樋の設置も終わっています。基本的に片流れ屋根のため軒樋は1列のみで済みます。

    本日はミノワ江南営業所のあたりは朝から約5㎝前後の雪が降り、ほぼ一日中雪が降る、この冬一番の寒さでした。現場は江南市よりはもっと南にあるためか、積もっているところはありませんでしたが、それでも雪交じりの寒風が吹きすさぶ中、若手棟梁2人は外壁下地の工事のため外での仕事を続けています。


    2024.01.18

    南北の世帯とも外壁の下地敷設に入ってきました。各々仕上工事が違うため、特徴が異なる下地を留め付けています。

    北世帯は屋根の断熱材施工が終了しています。高性能グラスウールのブローイング工法です。よく見かけるのはセルロースファイバーの吹込み工事ですが、グラスウールの方が固定荷重が少なく軽いため、構造的には有利になると思われます。

    柱梁には制振ダンパーが取り付けられました。耐震等級3レベルの『耐震』性能があるのはもちろんですが、極力接合部に与えるダメージを減らすために『制振』あるいは『免振』構造を付加するというのもこれからの建築物では必須の検討内容になってくるかもしれません。


    2024.01.16

    外壁下地の通気胴縁を敷設しました。防水シートから外側は通気胴縁の間に虫など入らないように、かといって通気が妨げられないように一番下に網を張ります。この区間を使ってシート外に透湿された空気を上部に抜いています。


    2024.01.09

    新年初っ端の現場は配線配管のスリーブ等の開口位置、気密断熱方法の打合せに終始しました。年末年始期間、『あの部分はどうやって収めよう』『このスリーブはこの位置で良かったか』など職人さんへの伝達を忘れない内にしたいという衝動に駆られていましたが、いろいろと打合せできてスッキリしました。

    帰りがけにはお父様が隣の畑から人参を抜いてお土産に持たせてくれました。畑仕事も行い、建築にも明るく(元々水道関係のお仕事をされていました)、何より話好き。私達が現場にいる間、非常にエネルギッシュな姿を見せてくれるお父様です。


    2023.12.27

    基礎の内断熱、スカート断熱が敷設されました。k長先生の仕様では基礎は屋内側だけ断熱します。使用しているネオマホームは水に濡れてはいけない材料ですので基礎コンクリートと同時に打設せず、雨仕舞が完全に終わった後敷設します。まだ床組ができていませんので施工も非常にやりやすくできています。図面における施工の方法も良く練られ、既製品の寸法でソツの出ないように考えられています。

    板状の断熱材で完全にふさぎきれないような曲面や施工上少しできる隙間なども漏れなくウレタンで塞いでおきます。


    2023.12.24

    小根太に続いて大引と床合板の防蟻処理塗布。無色透明なので塗っているかどうか写真では分かりにくいですが、乾燥させるために各々少しずつ隙間を空けて現場内に安置させておきます。


    2023.12.21

    先週とはうって変わって寒さも厳しくなり、いよいよ年末も差し迫ってきた今日この頃、それでも現場内は断熱材が隙間なく詰め込まれ作業をしていると暖かくなってきます。また快晴の日差しが建物奥の壁まで差し込み屋内の気温を上昇させてくれます。k長先生の採光の計算の賜物です。断熱材もこれだけ整然と入っていると美しさも感じます。

    現場内は暖かいとは言え、まだ屋根の断熱は入っていません。この状態でこの室温、恐るべし高断熱と日射取得の威力。屋根断熱材の下地組もキレイに入れられ、壁と屋根の断熱工事も見えてきました。

    先日行った外部の防蟻処理に続き、内部の大引や小根太の防蟻処理。基準法上設計地盤から高さ1.0までの木材に防蟻処理用の薬剤を塗布します。k長先生の仕様により床組みは後から組むため、まとまって塗布する事ができます。

    給排水配管などの外壁貫通部。構造耐力上、基礎コンクリートの垂直部分をスリーブによって打ち抜きたくはないので先生の仕様は1階床高さをコンクリートからも50㎝ほど上げ、その隙間にスリーブを抜いていきます。また、それだけ高い床下空間のため、配管やその他設備のメンテナンスが抜群にやりやすい、というのもこの仕様の一番の肝と言えるでしょう。


    2023.12.15

    屋根のガルバリウム鋼板葺が完了していました。棟の部分のみは下地を伏せた後採寸して取付けるため後日になる予定です。

    棟部分の換気経路。垂木間を上ってきて有孔の換気部材を通じて外部へ空気が抜けていきます。

    基礎のt広さんが再び現場にやって来ました。k長先生の仕様により1FLがGLから900㎜ほど上がるため、ユニットバスも据え付け高さをそれだけ上げる必要がありますが、各ユニットバスメーカーにはそれだけ足長の設定がありません。そこで基礎と同じくらいの高さのコンクリートブロックを垂直に建て、その上にユニットを組むという方法をとっています。考えようによっては床下高さが確保でき、メンテナンスが非常に楽になるという利点も得られます。

    先日の北世帯の巨大なサッシに引き続き、南世帯のFIX窓を取付けます。北のサッシよりは小振りですが、こちらも持ち上げるのに2人、足場で受け取って引き上げるのに2人、計4人がかりで取付完了しました。


    2023.12.13

    検査後、仕様によりまだ大引や床合板は敷設されていませんが、その間に土台、柱に防蟻処理を施しました。考え様によっては床があるより塗布作業は非常にやりやすい状態でできます。大引や床合板に対しての塗布は敷設前のバラの状態で行えます。

    屋根の棟の収まりをサンプルを使って検証。今回の屋根は片流れですので『棟』と言うのは違っているかもしれませんが、一番水上側の収まりは小屋裏の換気を抜きつつ、雨水が侵入しないようにk長先生によって考えられています。

    神奈川県のメーカーからサッシが到着。遠路はるばるご苦労様です。温熱環境計算の外皮計算と日射取得計算により開口部の面積が設計されていますので比較的小ぶりなサッシが多い印象です。

    そんな中非常にデカいサッシが1セット登場。大開口FIXとすべり出し窓の連窓段窓の組み合わせのサッシがペアガラス入りで鎮座しています。重量にして大変なものでトラックから取付位置まで5人がかりで運搬。(一番手前に取付ける位置があり助かりました)

    取付場所まで運搬して安堵したのもつかの間、取付高さまで持ち上げるのにも一苦労。楊重に棟梁2人、f井電気h場さん、監督、筆者と5人がかり。y様とお父様にも台を据えたり、養生を移動したりと少し手伝っていただき、総勢7人がかりで何とか無事に取付ける事ができました。ちなみに私も手がふさがってしまいますので、撮影はお母様にお願いしてしまいました。

    そんな作業の合間にも庭先でテーブルを広げて電気配線のお打ち合せを行いました。12月とは言え陽射しが暖かく風も無いので厚着をしていると少し暑いくらいの陽気でした。

    躯体の充填断熱、付加断熱の敷設と防水シートの敷設も着々と進んでいます。

    北世帯と南世帯に一枚ずつミノワの足場シートを掲げていましたが、お父様の案により『南の道路からよく見えるから両方南に取付けたらどう?』という事で2枚とも南世帯に掲げています。開けた南の道路からは良く見え、宣伝効果も2倍(当社比)です。


    2023.12.06

    本日はJIOによる中間検査として、建築構造金物や耐力面材の検査を受けています。検査に立ち会うために昨日の上棟に引き続き今日も現場にやって来ました。ミノワのある江南市まで一度帰るのはもったいないと考え、隣の岡崎市にも別件の用があったため、昨夜は幸田町の宿舎に転がり込み一泊。時間的にも余裕をもって行動する事ができました。


    2023.12.05

    先週の北世帯に引き続き、今度は南世帯の上棟日を迎えました。先週からの予報では雨模様が心配されていましたが、空一面の曇天の割には雨粒ひとつ降らず、気温も先週の快晴より今日の方が暖かいのでは?という作業のしやすい日となりました。

    さっそく四方のお清めをして作業開始です。南の棟梁、若手のh谷川大工の手によってお神酒が撒かれます。

    k長先生の手法は先週の北世帯で経験済み、南世帯の大工集団も先週と同じメンバーのため、だいぶ手馴れてきたと見え、作業は非常にスムーズです。この時間帯、逆に早く終わりすぎてしまうのではないかと無用な心配をしてしまいました。

    水平剛性を高めるための小屋組みの剛床ですが、それが敷設されるまでは格子組上の細い梁の上に乗っての作業です。大工さんたちはへっちゃらで歩いていきますが、筆者が乗れば足がすくんで1mも歩けません。

    ある程度軸組ができたら外壁の耐力面材を並べていきます。今回は木質系の『ハイベストウッド』を使用。耐力面材としては軽く、作業しやすい材料です。また、数ある面材の中でも釘の打ち方、種類によって、4.0倍、4.3倍まで取れる優れた面材です。

    面材を打つパート、小屋組みを進めていくパートに分かれて、非常にチームワークよく作業が進んでいきます。今日の大工さんは5人、作業しているのは7人。あとの二人は…?

    本日のお昼はまたy様にお弁当をいただいてしまいました。また、お茶うけにと饅頭もいただきました。通常は中に餡が入っているところ、赤飯が入っている饅頭との事。この地方では昔から親しまれている逸品です。

    午後の部スタート。午前中までに垂木を終えていましたので残っているのは屋根合板と防水シート張りです。屋根勾配は北世帯の二寸勾配よりさらに緩やかな一寸勾配。屋根の形も完全に整形ですので作業しやすく、複雑でなく、これ以上なくありがたい形状です。

    この頃には壁の面材も留め終え、全員をシート張りに投入、上記のように作業しやすい環境からシートもあっという間に終わってしまいました。

    この時期にまだ明るい内に上棟式までできる(先週もそんな事を言っていましたが)のはかなりのペースと言って良いでしょう。いそいそと祭壇の準備をし、屋根の上から棟梁がお神酒、監督が塩をもってお清めに回りました。

    紆余曲折を経てこれにて2棟とも上棟を迎える事ができました。y様、おめでとうございました。


    2023.11.29

    朝方は非常にシバレル寒さになってきた11月も終わりの本日、まずは北世帯の上棟を行いました。まだ完全に日は昇っていませんが、今のところ雲一つない快晴です。大工さんも前日から宿泊した人、早朝に岐阜を発った人、かなり早く現場に着き、作業開始を待っています。

    レッカーも到着し、作業開始。まずはk保木棟梁が建物四隅をお神酒でお清めに回ります。

    普段であれば土台や大引は床合板に隠れ、柱を建てる位置だけが切り抜かれている部分に柱を建てていくのですが、今回の仕様では床合板はだいぶ後になってから施工しますので、まずは柱だけを土台の上に立てていきます。設計のk長先生の地元、栃木県から運送された『八溝杉』の柱です。

    梁組を開始。いつも思うのですが、大工さんは梁の上を縦横無尽に歩いているのですが、高所恐怖症の筆者はとてもそんな真似はできません。しかも今回は床合板が無いので高さの感覚もなお大きく感じます。

    レッカーで梁を持ち上げる際に使用する『ツカミ』と呼ばれる道具。梁を設置した後、横についている紐を引っ張れば外れる便利な道具です。床合板が無いので紐に届くまで台に乗って目いっぱい背を伸ばして引っ張ります。こんな部分にも普段と違う高さ感覚が出てきます。

    ・・・今日だけ紐を少し長く延長させてもらえばよかったのか・・・

    水平構面である床合板を張り始めました。その後小屋束を建て母屋を掛けています。平屋建ですが、小屋裏部分に一部収納を造ります。水平構面があれば小屋裏の床下地を兼ねる事ができます。

    一部水平の合板を打っていない部分はk長先生の構造計算により『構面が無くても良い部分』となります。

    この日の為にk長先生も栃木県から再び来場。現場の各所と図面を照らし合わせながらチェックして回ります。そうこうしている間にも地元の現場からはジャンジャンと電話がかかってきます。先生の仕事の忙しさがうかがえます。

    平屋建ての一世帯の建物につき午前の段階で垂木までできました。断熱材も後施工の仕様のため木工事の進み具合は非常に早いです。

    現場によってはお昼ご飯を用意してくださるお客様も見えますが、今回はy様現場近くのレストランに連れて行っていただきました。私も何軒も上棟作業に参加していますが、お店に連れて行っていただいたのは初めての経験でした。『大盛無料』につき、若手集団はたくさんいただきました。お父様大変ありがとうございました。

    午後の部開始。といっても残るは屋根合板と雨仕舞のみ。屋根勾配も緩く、片流れの整形の屋根ですので、かなりスムーズに進んでいきます。

    この時期、日が落ちても明るい時間帯に作業を終え、上棟式まで行う事ができました。そう考えるとk長先生の設計はかなりシステマチックにできていると感じます。

    y様本日はおめでとうございました。まずは北世帯の上棟完了です。来週には南世帯の上棟が控えています。今から天候が心配ですが・・

    k長先生、遠路愛知県までありがとうございました。来週も日程が合えば再訪されるとの事。またよろしくお願いいたします。


    2023.11.24

    本日は土台伏せ工事にやって来ました。まずは北世帯の建物から始めます。と言っても実際に現場に行っているのは棟梁です。ブログ用に作業中の写真を送ってもらいました。

    土台を敷く前に、気密性能を高めるためのパッキンを基礎の天端に敷きならします。

    今回は土台敷きのみのため、作業はあっという間に終了。土台の上のみ雨養生をしておきます。普段であれば、鋼製束、大引を設置してその上に1階床下地の合板を敷くまでの作業を行いますので二人で丸一日、大きい物件ならば2日かかる工程です。

    k長先生の提唱する仕様により、1階の床を土台から少し上げて床下空間を高めにとる構造のため、床下地の合板を敷設するのは、上棟後内部がある程度捜索で来てからとなります。


    2023.10.11

    養生期間を終え、鋼製型枠が外されました。昨日まで降っていた雨によって基礎の中がプールのようになっています。k長先生によると雨水が溜まるのもある程度水中養生になるので良し、としていますが、この後の作業のため一旦水を抜きます。

    作業中、お隣の田んぼにやってきた稲刈りマシン。各々畑をしているお父様とt広さんは興味津々で、筆者には良く分からない農業用機械の専門用語が飛び交っています。

    丁張り貫と杭も片付けて周囲を埋め戻して基礎工事はほぼ完了。後は天端のセルフレベリング材の高さの最終調整です。k長先生の設計手法として基礎には一切の配管用のスリーブを設けていません。なので基礎梁が直進してキレイに収まっています。


    2023.10.02

    早朝より基礎立上りコンクリートを打設するべく、本日のメンバーは全員昨夜から現場近くの宿舎へ前乗りしてザコ寝。早朝から気力十分で現場にのぞみます。打設直前にアンカーボルトのチェックをし、微修正も行います。

    本日は設計のk長先生も早朝から現場へやって来ました。深夜0時に宇都宮市を出発、5時間半ほどで現場へ着いたそうです。早速設計の視点でのアンカーのチェック。遠路はるばるありがとうございます。

    まずは北世帯のコンクリートから打設を開始していきます。ポンプ車担当、コンクリ中のバイブレーター担当、型枠外部のバイブレーター担当、均し担当と手際よく進めていきます。

    k長先生が取い出しましたるひみつ道具のサーモカメラ。午前中の日射に照らされた鋼製型枠から受けるコンクリート温度の影響を考慮して、コールドジョイントを避けるため打継箇所、打継時間を管理しています。

    コンクリート打設はいよいよ南世帯へかかっていきます。北世帯とは微妙に離れていますので、ポンプ車も位置を移動して据え直し。両世帯を『微妙に離す』事のできるこの敷地の広さがウラヤマシイ。

    南世帯もコンクリート温度をチェック。南世帯は遮る物が無く、鋼製型枠は日が昇ってから打設までの時間、10月ながら強烈な日にさらされていました。コンクリ打設直後の日向のコンクリートと型枠でわずかに日影になる部分のコンクリートの温度がすでに10℃の違いがあったのには驚きです。

    コンクリ打設後、この後セルフレベリング材を流すために、そのレベルの目安となる目印の高さ調整を行っています。ところどころに植えられたオレンジ色のスクリューを上下する事で水平レベルを出しています。

    昼休憩の後、セルフレベリング材(レベラー)の打設に取り掛かりました。まずは材料と水を混ぜて攪拌、グレーの色をした生クリームくらいの柔らかさの液体ができあがります。

    先程のオレンジのスクリューの天端に合わせてレベラーを流し込んでいきます。流し込みに使用しているクチバシ付きのバケツはコンクリート工事用の物ではなく、ホームセンターで買ってきた園芸用のもの。思わぬところで便利な使い方をされています。

    青いシャツに身を包み、キャップを目深に被り、覆面で顔を隠した一見して銀行強盗のようないで立ちで日焼け対策バッチリなこの漢、基礎工事t広さんの息子のy君です。普段は造園業者に勤めていますが、今回は人数が必要なので現場に手伝いに来てもらいました。

    南北世帯とも無事にレベラーまで流し終え、後はコンクリートの型枠存置養生期間を経て型枠の解体を行えばできあがりです。


    2023.09.27

    晴天に恵まれ、基礎のスラブコンクリート打設を行っています。本日はy様が現場から作業の写真を送ってくださいました。通常に増して職人の人数がたくさんいますが、同日に2棟分のスラブを打設するため、片方が終わったら天端をコテで押さえるために左官業者さんに応援を依頼しています。

    南世帯から北世帯へと順調に打設が進んでいきます。

    打設班が北世帯の打設を行っている間、コテ押え班は南世帯の土間を均していきます。


    2023.09.25

    すっかり配筋工事も終わっていますので本日は配筋検査にやって来ました。地業工事をしていた先週と比べ、だいぶ涼しい風が吹くような季節になってきました。とは言え本日のような晴天の日はまだまだ暑い中での作業となります。

    各箇所の配筋のピッチ、鉄筋の太さ、鉄筋同士の空き寸法、定着長さ、基礎梁の高さなどを細かくチェック。通常、自分で描いた配筋図ならばある程度暗記してますので検査もスムーズですが、今回は構造計算にもこだわりのある設計士さんの配筋。普段の図面に似ているものの、よくよく目を凝らして見ると微妙な違いがあります。それらをぬかりなくチェックするには多少の時間がかかります。この作業を2棟分行うため、普段よりも神経を使います。

    地鎮祭の時に神主さんからもらった鎮物もバッチリと収めて配筋検査は終了しました。

    木陰で休憩中のk保木棟梁。土台伏せの日まで時間ができましたので基礎工事の手伝いに来ています。若手の棟梁が木造の仕事だけでなく、機があればその他の構造がどのようにできているのかを体感するのは研修としては良い経験ではないかと思います。


    2023.09.15

    重機で整地した地盤の上に砕石を敷いていきます。今回は設計士さんの設計した基礎により、建物内周には地中梁がありませんので重機の移動や砕石敷作業がスムーズです。なぜ構造的に内周に地中梁が要らないかはもう少し後になったら分かります。

    整地した砕石を重機のキャタピラで敷き均し、さらにランマーで転圧を掛けます。こうして締め固める事で鉄筋組作業時などに重量で沈下が無いようになります。


    2023.09.01

    基礎の丁張り作業にやって来ました。今回は建物が2棟ありますので、丁張り作業も2回。加えて一部敷地の造成も行う必要がありますので、人数を集めて4人がかりで取り掛かります。

    丁張り作業と並行して基礎のt広さんによって乗入口の拡張工事も行います。道路からレベル差のある敷地内に車両を乗り入れる際に砂利道の坂となっていますが、その乗入口に2棟あるうちの一棟の建物がかかり、車両の通行する幅が無くなるので、道路との境界にある溝を砕石で埋め、新たに坂道を広げる計画です。

    まだまだ暑さの続くこの夏、熱中症に気を付けて木陰で水分補給をしながら作業は続き、2灯のうち北棟の丁張りが進んでいます。

    普段はt広さんの持っているレーザーレベルで水貫のレベルを見ていきますが、今回はo本君の練習のため通常のオートレベルでの測定。胴縁にベンチマークと設計GL、基礎高さ、水貫高さの墨付けをし、胴縁を持つ人、レベルを覗く人の合図の仕方を打ち合わせて、各杭に印をしていきます。

    南棟の南西角は一部生垣にかかりますので、こちらも重機で伐採、伐根。

    折を見て乗入口の溝埋め作業にもかかります。今日はこの重機が大活躍です。

    南棟の丁張り作業に入りました。丁張りの杭が従来の車路をほぼ塞いでいる様子が写真でわかりますでしょうか。南棟のほとんどが元々畑であった部分にかかりますので、杭を打ち込むのにそれほど力は要りませんが、車路にかかっている部分は長年車で表層が踏み固められているので、人の力で打ち込むのはなかなか困難。こういう時にも重機で表層だけ掘れば、後は楽に打ち込む事ができます。ここでも重機が大活躍です。重機のバケットで杭を押し込む、など少々力業も使いました。

    3時のおやつにお父様からスイカをいただきました。乾いた体にスイカの甘みと水分が浸みわたっていきます。

    南棟の丁張りもあらかた完成。南北ともトランシットによって建物の直角も確認しました。遠景で見ると南棟とその向こうの北棟も見渡せますが、改めて敷地の広大さが良く分かります。


    2023.08.29

    計画している建物が一部敷地への乗入口にかかるので、入口の幅を広げる、という検討をしています。幅を広げると言ってもそこは旧い水路。埋め立てるにあたって透水管が必要になるなあ、とお父様と朝話していて、打ち合わせに行って昼に帰ってきたら早くも実物がありました。『デ●ツーに行って買ってきたよ』と、流石は段取りの素早いお父様です。


    2023.08.20

    前夜の夕立ゲリラ豪雨のような天候で心配されましたが、本日は快晴(猛暑日)の午前に地鎮祭を執り行いました。高速を突っ走る事約1時間半、現地でお父様に聞くところによると、こちらの地方は昨晩はポツリとも降らなかったようです。 朝からテント設営に汗だくになりました。こういう時に現場用大型扇風機が最大の威力を発揮します。

    式典開始。それにしても神主さんの装束も暑そうです。いかに布一枚のテントとは言え日影があるだけで随分と過ごしやすさが違います。朝日を防ぐべく東側に取付けた半透明のシートも効果があったようです。

    祝詞奏上。前列椅子が一つ余っていますが・・。祝詞の後は四方祓いの儀。敷地が広大なため、四方祓いも長距離で大変です。

    猛暑の中でしたが、祭事も滞りなく完了しました。y様本日はおめでとうございました。


    2023.08.02

    解体工事を終えて元々の主屋がキレイサッパリなくなりました。南西に立つ離れと渡り廊下でつながっていた部分は簡易な養生がされていますが、本日はこの部分を修繕にやって来ました。

    入口付近にあった樹木や畑も完全に撤去されています。

    早速作業開始。接続されていた部分の外壁の板金を剥がしにかかります。この当時(昭和50年代)ではまだポピュラーであった土壁が下から現れました。新築に携わる予定のk保木棟梁と若手のo本君が手伝って次々と剝がされていきます。

    離れの外壁作業を横目にs水監督と筆者で建物の位置出しにかかります。まずは北世帯の建物、元々母屋が建っていた部分に一回り小さくした建物を新築します。郊外の土地につき、位置出しの際に基準となる目印が無く、あったとしても樹木に遮られ、なかなか信用できる基準点がありませんが、離れの基礎コンクリートを目印として位置を出していきました。

    行っている間に造作工事は次々と進んでいきます。

    続いて南世帯の位置出し。こちらこそ境界杭はあるものの、高低差や既存の生け垣等に遮られ、なかなか正確な位置が割り出せません。こういった時に絶大な威力を発揮するのがトランシット。基準となる1点あるいは2点を割り出す事ができれば、正確な角度を計測する事ができます。今回はまだ位置出しですので数ミリの誤差は許容範囲内ですが、基礎工事の丁張り作業の際に再び出番がやって来ます。

    造作工事も佳境に入り、渡り廊下の入り口部分には離れの出入口として鍵付きのドアサッシを取付けました。今までは主屋の玄関からの動線のみで離れそのものは施錠できませんでしたが、これで離れの建物単体で扱う事ができます。

    敷地の隣にはお父様が育てられた野菜畑が。本日は作業終わりにナス、キュウリ、トマトなどいただいてしまいました。ありがとうございました。


    2023.06.03

    コロナ前に計画が始まり、足掛け約3年にわたって徐々に進められてきましたy様邸、また一歩前進し、これから建築確認申請作業に入ります。もうちょっとで着工です。

    今回は親世帯、子世帯と二棟同時の建築となります。設計については栃木県の設計事務所の先生が担当。温熱環境、空調設備については独自のシステムを考案されている方の設計です。今回施工してみて、良い部分はミノワでも取り入れさせていただこうかと思います。

    2022.04宇都宮紀行