住まいへのこだわりや想いがそのまま形となって現れた

『無拍子』の木の家：海部郡蟹江町hy様邸

武道の世界に、各流派の中では奥義のひとつとされるもので『無拍子』という言葉があります。静から動へ転じる際に全く予備動作無しに動く事ができる状態の事を指し、その為には一切の無駄な力を排し、極めて単純に動作する技の修錬、体得が必要とされます。

この住宅工事にあたり、y様のご希望は、構造強度、開放性、木の家、といたってシンプル。木構造がむき出しとなった外装とインテリアに外連味、雑味なく反映されており、あとは設計者がひとふた手間加えたのみ。それが周囲の緑深い立地も相まって開口部から景色として飛び込み、非常に表情豊かな室内空間を造りだしています。y様と設計者の創り上げたかったものがストレートに形に現れた住宅となりました。

先述の『無拍子』の如く静から動、プランニングから完成まで一切の無駄な力みや要素を排して実現できたこの住宅に、刀鍛冶や陶工が己の銘を穿つ事に倣って、その名を銘打ちたいと思います。

MHA.Case11

［延床面積］123.94㎡（約37.5坪）／［工法］木造軸組工法／［断熱］基礎:押出法発泡ポリスチレンフォーム　外壁:高性能グラスウール　屋根:高性能グラスウール+押出法発泡ポリスチレンフォーム
［換気］第1種機械換気（局所換気）／［屋根・外壁］屋根:瓦葺き　外壁:ガルバリウム鋼板張り、杉板張り／［開口部］樹脂サッシ／［内装］床:桧材、杉材　内壁:塗り壁材、エコクロス　天井:杉板張／［UA値］0.41［ηA値］1.4［C値]0.4

長期優良住宅　[耐震等級]3／[耐風等級]2

『ただいま建築中』ブログ

取材ブログ

instagram　Pinterest