家づくりブログ

21/10/03

江南市 yo様邸 構造見学会 ご来場ありがとうございました

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    昨日と本日、yo様のご厚意で建築中の現場と駐車場をお借りし、構造見学会を開催致しました。建築中の内部は、ある程度の広さが無いと材料と作業台で埋め尽くされ、見学が容易にできませんが、yo様邸はi井棟梁がダイエットになるくらい?端から端までが遠い(広い)ので、皆様ゆったりとじっくり見学していただけました。

    まずは、外部の説明からスタートです。現在外壁は付加断熱を入れ終わり、透湿防水シートを張り終えて、通気胴縁を取り付けています。基礎も付加断熱を施していますので、気になる防蟻対策として、アリストッバーの説明などをさせていただきました。

     

    玄関に入ると、yo様邸は土壁を施す為、ヒノキの小舞が付いた壁が目に飛び込んできます。小舞は、昔は竹で造られていましたが、今はヒノキで造っています。竹は虫が付きやすいので腐ってしまったり、虫が出て来たり。高気密の住宅では出てきた虫が隙間から外に出る事が出来ず、家の中で一緒に住むことになってしまいます(笑)ので、害虫被害にあいにくいヒノキを使用しています。

    また、斜めの材料は筋交いと言って、在来工法で昔から耐力壁として活躍している壁が、内部の間仕切りに配置されています。外周部の耐力壁は、耐力面材を使用し、間柱と柱の間に高性能グラスウールを隙間なく充填できるようにしています。ここに筋交いを施すと、熱橋(熱が伝わりやすい部分)が増えて断熱性能が劣ってしまう事や、グラスウールを斜めにカットすると手間や廃材が多くなり施工性も悪いので、この様な工法を選択しています。

    2階の床面は、小梁をかけてから構造用合板28㎜を張っています。現在主流の剛床と言う工法です。家具や人などを支える(積載荷重)と地震や台風などの横からの力(水平荷重)を梁や1階の柱へ伝達させる役割を持っています。2階が無い部分にも、ツシゴ(小梁の中の小梁みたいなもの)の上に構造用合板12㎜を張って、水平荷重に対応しています。耐力壁と耐力壁の距離が長い(空間が広く取りたい)場合に、有効な工法でもあります👍

    この様に、耐力面材の外側に付加断熱(外断熱)を施しています。皆さん、内側の窓が出窓の様ですねと言われていました。サッシは、なるべくお勧めしたい樹脂サッシを採用しています。アルミと比べて、枠に隙間が無いので気密性も良く、熱が伝わりにくく、結露が生じにくいです。サッシ屋さん曰く、日本だけがアルミ窓がお値打ちで樹脂窓が高いと言った、先進国なのに住宅は発展途上国のような状況だそうですよ💦💦日本もがんばらなくてはですね。

    その他、熱交換器付き換気扇用の機械室もあり、聞きなれない熱交換の仕組み等も説明させていただきました。

    秋晴れで緊急事態宣言も解除となり遊びに行かれたいところを、見学会にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。健康で快適に楽しく過ごしていただける住宅を職人さん達と一緒に造らせていただきたいと思っています。これを機にミノワでの新築をご検討いただけると嬉しいです。

    完成見学会では、間取りや仕上げ、設備品などの説明が主になってしまいますが、工事中の現場では隠れてしまう大切な構造や性能の部分が見えるので、皆様にわかりやすく説明させていただける良い機会になりました。yo様、2日間ミノワの為にお時間を作ってくださり、本当にありがとうございました。引き続き、完成までよろしくお願いいたします。