本社/〒509-1431 岐阜県加茂郡白川町黒川2478-6 江南営業所/〒483-8043 愛知県江南市江森町南152
ただいま建築中
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愛知郡ni様邸
MHA.Case19『集まる家・西』 instagram Pinterest YouTube
2022.09.03
先日1年点検におうかがいした時にi様からお聞きした点について、少し修正工事におうかがいしました。主に設備関係ですが、住み始めてから1年経つといろいろな事が見えてくるものです。
キッチンの浄水器のカートリッジも交換。こちらは約1年で交換して下さいとのメーカーからの注意書きがあります。これらをメンテナンス、維持管理していくのも毎年のように行われます。
2022.08.06
本日1年点検にうかがいました。お引渡し後も度々訪ねていましたのであまり久しぶりに来た、という感覚がありません。その間にも外構工事ができたりといろいろと変化しています。
小屋裏や床下を点検したり、換気扇のフィルターをチェックしたりとあちこち見て回りました。最近i様が気になっている設備排水まわりの事に関して以外は特に目立った問題もなく1年点検は終了しました。次回は4年後に5年点検にうかがいます。
まだ小さいuちゃんのために手摺にはネットが張られています。
2022.05.21
東側の本宅とのつながりのある外構工事施行中です。道路との高低差をどのように処理するかが肝要になってきます。mi様邸の菜園もしっかりと残した配置となっています。一時期置いてあった物置は別の場所に移動されました。
本宅(『集まる家・中』)から2年。連なった親子三代の『集まる家』、いよいよ全体像が見えてきました。
2022.04.09
棚板の追加工事にやってきました。実際に生活されてみて『あと一段欲しい』『もう少し広めにしたい』などなどが分かってきて、後で加工できるのが造作工事の利点です。こういう時に電動工具など持っていると非常に便利です。
2022.02.12
混合水栓の吐水口の交換工事。最初の吐水口の長さが少々長すぎて使いづらかったようです。メーカーにはそれより5㎝ほど短い吐水口もありましたので交換して使いやすい長さとしました。こういう時にモンキレンチなど道具を持っていると便利です。
2022.02.06
センサー付きフットライトに関するご相談です。今回は明暗センサー付きフットライトを取付けていました。周囲がある程度以下の照度に達するとセンサーが反応してライトが点灯するという照明器具です。2階の階段下り口付近に取付けてあります。夜間に階段を降りる際、足元が明るくなるようにと、段差のある部分に有効です。
階段は吹抜にも面しており、暗くなって自動で点灯する形式では少し気になるなー、とi様。実際に生活してみて分かる特徴です。
ご提案としては『人感センサー』付フットライト。暗くなりなおかつ人がセンサーに反応すると点灯するという器具。これならば使用するとき以外は消灯していますので、遠くから灯りが気になる事はありません。
こういった点でも実際に生活されているお客様の感想というのは重要です。
2021.09.19
外構工事も終了したので外観の写真を撮影しつつ、残りの細かいお打ち合わせにやってきました。東隣のmi様は庭で家庭菜園の世話の真っ最中。こうして緑があると外観として絵になります。
駐車場には軽自動車が割合とピタリと駐車できています。青空の下に明るい色の外壁が映えています。これは絶好の撮影日和ですな。
と、思ったのもつかの間、わずか1時間もたたないうちに辺りは一面の曇り空。当HP用の外観写真はまた日を改めてリトライという事になりそうです。
2021.09.11
あいにくの雨天ですが土間コンクリートを打設し終えた外観を見る事ができました。コンクリート間に数本入れられたスリットにこの後砕石を詰めて完了の見通しです。コンクリートの間にわざと溝をつくっているのは見た目デザインのためだけではありません。コンクリートは乾燥していくに従い収縮し、割れを起す場合があります。その収縮度合いを緩和させるため、伸縮目地代わりにスリットを入れているのです。その部分に地被植物としてタマリュウや芝を植えたりして無味乾燥なコンクリートにワンポイントを入れる、という方法もあります。
洗面洗濯室に姿見のミラーを取付けました。朝などは左側に写っているクローゼットから上着を取り出し、ここで身づくろいできます。偶然ですがなかなか良い場所に棚があったものだ、とこの場所に取付ける事になりました。
2021.09.06
外構工事の最後のコンクリート打設を終えました。土地の形状からか空き地であった時分には大雨が降ると手前の道路側溝に土が流れ込み、現在ではほとんど詰まってしまっています。i様が町役場に相談したところ土撤去工事を町で行ってくれるという事でしたので、浄化槽の排水も流れていくので一安心です。コンクリートを打ってしまったのでこれからは土が流れていく事はありません。
2021.08.28
壁掛けテレビを取付けにうかがいました。壁の下地に対しビスで留め付ける、という作業まではそんなに難しい話ではありませんが、壁の中に機器用の配線を通すという作業に一苦労です。想定では3本ほど通せばよいかと考えてその太さの空配管をしておきましたが、最近の機器はやはりHDMIの配線が各々に必要であり、ネットテレビを見るためにLANも必要との事で全部で5本の線を根性で通しました。昔みたいに映像と音声で赤白黄の3つのプラグでないだけまだマシですが。
i様が購入された家具も続々と組み立て。室内に生活感が出てきました。
取り付けた機器を確認中、やはり最新のハイテク機器はメカ音痴な筆者にとってはチンプンカンプンです。事前にテレビ下に収納したい機器の品番を教えてもらって寸法を調べ、キッチリとしたサイズでつくる事で配線も表に現れずすっきりとした造りとする事ができました。
外部では駐車場の土間コンクリートを打設中。先週までの長雨が嘘のような快晴で、炎天下という事のみならず、コンクリートから発生する水和熱によってまさに灼熱地獄と化しています。十分に水分を摂り、熱中症にお気を付けください。
洗濯物物干金物や洗濯カゴを設置。工事中に行った下地位置の確認や、設置したい物の寸法のお打合せが役に立った瞬間です。
ブラケットライトのLED球を普通タイプから調光スイッチ対応タイプに入れ替えてみました。手前のダイヤルを回すことによってライトの明るさを調整できます。はっきりとした明るさから、ほんのりとした灯りまで調整できる便利な器具です。
2021.08.26
外構工事の駐車場土間コンクリートを敷設するため、まずは表土から掘削して撤去していきます。結構な量の土が出るため、4tトラック数杯に渡って撤去処分をしなければいけません。
実際に駐車場の土間はどれくらいの勾配になるか、水糸を張って確認。敷地前面の幅が均等でなく、高低差もあり、駐車場は少しひねった形としなければ収まりません。高さ設定を出すのにも一苦労です。
2021.08.22
お引渡し、お引っ越しを前にいろいろなものが取り付けられました。陶器の洗面ボウル、レースカーテン、物干し金物、壁掛けテレビなど。お引っ越しされてからも壁掛時計、リモコンのホルダー等取付けたい物があればうかがいます。
今回、洗濯機の排水は機械の中央に取ってほしいと設計段階からご希望がありました。普段は脱着がしやすいように機械に被らない端の方に取付けますが、お話を聞くと上記写真のようにキャスターの上に載せておきたいとの事。こうすればキャスターを引出し、洗濯機の裏も楽に掃除ができます。ネット検索で探し当てた方法だそうですが、なるほどこれなら気になる部分も洗濯機を動かすことなく掃除ができます。昔から『洗濯機は洗濯パンの上に置く』という固定観念があった筆者から見ればコロンブスの卵的なアイデアです。従来と比べて漏水しにくくなった洗濯機の性能向上の成せる業でもあります。時折、お客様からは建築業界の人間ではなかなか思いつかないような発想をもらう事があります。それも設計の楽しみの一つといえます。
本日はお引渡しも行いました。ズラリと並べた取扱説明書の簡単な説明を行い、いざ本キー入刀。長らくお待たせしましたがいよいよお引渡しです。・・・先日お子様が誕生されたばっかりという事もありお忙しいため本格的な荷物のおいおいにする、という事でした。すぐ隣がお祖父様のmi様宅という事もあり、現在はそちらに仮住まい。こういう時に親戚が近くに住んでいる、というのはありがたいですね。
お引渡しの後、竣工祭が執り行われました。地鎮祭と上棟際にも行ってもらいました『大音量の』神主さんです。前回は言っても工事中でしたが、完成した室内での大音声、家中に響き渡ります。そうする事によって隅々まで祓い清める、という事なのかもしれません。
祝詞奏上の後、住宅内の部屋を一つずつ祓って回ります。部屋だけでなく収納棚のある部分もお祓いをしてもらいました。最後に台所、やはり住宅の一番中心となる煮炊きのための火を扱う場所(IHヒーターなので火は出ませんが)を一番大事にお清め、カグヅチの神を鎮めるそうです。
最後にお札入りのミニお社をお渡しされました。ほとんど仏間神棚をつくる事が無くなってきた現代の住宅、こういった小さいお社を奉っておくというだけでも良いものだと思います。ご家族を末永く守護していただけることでしょう。
i様、本日はおめでとうございます。
2021.08.17
倉庫の材料で一工作。アジャスター付きの脚部をつくりました。
リビングのDVDレコーダー収納は床から浮かした片持ちの造りとしています。台の下をル●バが通れるようにしたいとの事でこのような形になっています。収納したい物の形状の都合、壁から約40㎝飛び出す格好で取り付けられています。DVD機器の重量くらいは持つようにがっちりとしたものですが、それ以上の荷重が掛かったらどうなるものか・・・。先日i様にはお子様が誕生されました。これから大きくなるにつれ、お子さんにとってはこんな高さにあるミリョクテキな台に上って遊びたくなる衝動は不可避と考えてつくってみました。固定はせずアジャスターで突っ張っているだけなので、u葉ちゃんが大きくなって取り外せる時期が来たら本来の浮いた形に戻ります。
各箇所のテレビは壁掛け式とし、テレビに適合する壁掛け金物を取付けました。台に置く方法と違いすっきりして良いかと思いますが、工事中に壁の中に電源やHDMIなど各配線を仕込んでおく必要があります。取付位置もテレビのメーカーや品番によって少し異なるようですので早い段階での購入が必要になりそうです。
補修業者さんが現場にやってきました。工事中に材料などが当たってしまう不慮の事故の跡をキレイに補修してもらいます。
2021.08.13
現場見学会の熱狂冷めやらぬ中、現場の撮影にやってきました。あいにく雨天で薄暗い空模様でしたので露出を少し上げ目で撮影しました。本日も相棒はFUJIFIL●のX10、相変わらずカメラの性能に対して撮影の技術は上がっていません。
そんなこんなでもカメラと三脚片手に現場内を歩き回っている時は、現場をつくり終えた達成感に浸れる貴重な時間帯です。と同時に『ここはもう少しこうやって収めた方が良かったかな』と、図面を引いた本人にしか感覚的に認識できない部分に気づいたりする自問の時間帯でもあります。はからずも見学会で多数のお客様に対し、ミノワ建築主OBとして経験談をお話ししてくださいましたmi様は『住宅とは衝動買いだ』と名言を残されましたが、営業打合せをし、方眼紙を前に迷いながらスケッチをして、現場ではどのように細部を収めるか、とずっと現場に携わっていると住宅建築は『葛藤、妥協、是正、改善』の終わりのない繰り返しだと改めて思います。
本日は同時に検査機関の完了検査を受けました。こちらの検査機関はお盆休みは特に無くカレンダー通りに受け付けてくれます。(いつ休んでいるのでしょうか)
『ここは図面通り、基準法通り施工したよな・・。』『どんな思いもよらないような指摘をされるか、された場合はこうやって答えようか』・・職人さんや監督が額に汗してつくり上げている現場の裏側では、背中に冷や汗の流れるような検査員と設計者とのシビれる駆け引きが静かに行われているのです。
2021.08.12
お盆休み真っ只中の8月11、12日に渡って完成見学会が行われました。お盆の中にも関わらずたくさんの方にご来場いただきました。
そのお客様ご来場の間隙を縫って、現場監督s水と筆者は各箇所のアクセサリーの取付にかかりました。
玄関前の宅配ボックスとポストです。郵便受けは従来通りお好きなデザインと取付位置に取付けます。近年では留守宅でも宅配の箱を受け取る事ができるように大きめの宅配ボックスを設置される方が増えています。これにより宅配業者の負担も軽減され、受け取る方の手間も省けるという一石二鳥のボックスです。
某P社製の脱衣室の天井物干竿『ホシ姫サマ』。ひもを回転させる事で竿が下りてきます。洗濯物をハンガーにかけて吊っておくことができ、使用しない時は天井まで収納しておきます。この操作紐、だいたい人の顔位の高さまで下がっています。使わない時に邪魔にならないように近くの棚にフックを取付けて掛けられるようにしてみました。
シューズクローク内に長さの変えられる2段ハンガーパイプを取付けました。ロングコートなど長いものをかけたい場合、床にゴルフバッグやベビーカーなど置きたい場合には縮めておく。ジャケットなど短いものをたくさんかけたい場合は伸ばしておく、といった使い方ができます。
毎度おなじみ、ハニカムサーモスクリーン。高気密高断熱住宅における弱点である開口部の断熱補強として有効なスクリーンです。i様も部屋ごとにスクリーンの色を変えるというこだわりです。
2021.08.07
棟梁の手によってウッドデッキが完成していました。一間飛び出たバルコニーを庇とし、雨天でもある程度の洗濯物が干せる何ともウラヤマシイスペースです。引戸を開放すれば天候の良い日にはセカンドリビングとして機能します。
本日は内装のクリーニング工事。いつもながら現場の汚れが一気に洗い流されるこの時が一番爽快な瞬間です。現在隣に仮住まいしているi様も内覧にみえました。今までの現場がいきなり『住宅感』が出てきている、と感激しきりです。
現場で出た梱包などの廃材も一気に撤去。現場まわりがかなりすっきりしました。
クリーニング工事はいつものy建さん。いたるところをキレイに掃除し、無垢の木のフローリングに自然塗装を施してくれます。
2021.08.04
本日も炎天下での外構工事。午前中にわずかに現れる日影と空調服が熱中症のささやかな対策です。
現場内も設備設置の真っ最中。本日もいろんな業者さんが入り乱れカオスの状態は続きます。来週8月11・12日に行われる現場完成見学会に向け慌ただしくなってまいりました。
2021.08.03
工期も差し迫ってきたため、仕上げ工程はいろんな業者さんが入り乱れます。本日だけで、クロス工事、給排水接続工事、電気設備工事、建具工事、家具工事、外構工事と現場内がカオス状態です。それに伴い作業車の数も比例して増えていますが、幸い駐車スペースは多くありますので助かっています。
2021.08.02
キッチンの据え付け作業開始。取付ける部分の墨をレーザーレベルで出し、キッチリと据え付けてもらえます。すでに背面の収納は取付済み。これからキッチン本体にかかります。
屋外では外部駐車場にあたる部分の土掘削を始めています。炎天下につき十分にお気を付けください。
2021.07.30
外装、内装の仕上工事が賑々しくスタートしました。玄関ポーチのタイル貼にy口左官さんが来てくれました。ポーチの独立柱に使用している柱脚金物が独特のカーブを描いているため、その曲線に合わせてタイルを加工するのも一苦労。『誰だこんな形の金物を選んだヤツは』と追及されそうです。
屋内ではクロス貼工事が進行中。明るい杉の羽目板や造作材、梁に対してさらに明るい真っ白なクロスのコントラストが映えています。
???室内の中に外部に使うような鋼製の足場が。1階から2階天井へ吹き抜けている部分の壁はこうして足場を組んで施工します。施工してくれるクロス職人は、またまたまたy本さん。毎度ひと手間かかる現場でスミマセン。『誰だこんな間取りを描くヤツは』と追及されそうです。
少し前にy本さんに苦労して貼ってもらった現場の記憶も冷めやらぬうちにまたまたまた筆者の現場に入ってもらいました。その表情には若干の諦観が見て取れます。まあ、こういうモノだと開き直ってもらうしか無いですな。
2021.07.24
吹抜に手摺が取り付けられました。2階から得た採光が下階へ通りやすいオーソドックスな縦格子のタイプです。
本日で棟梁が内部の造作を終えましたので、道具を引き上げて大掃除。こうして片付けてしまうと、つい先程まで電動工具が動き回り騒然としていた現場だったのが信じられないような静寂です。
2021.07.19
造作工事最終盤に差し掛かったw辺棟梁に、忙しいところ無理を承知でひと手間お願いしました。構造材プレカット時に化粧梁と化粧火打をボルト金物で緊結している部分にナットが飛び出ないように『座彫り』というくぼみを設けますが、ここをそのままにしておくと穴が開いたままとなります。その部分に埋め木をしてもらいボルト隠しとしました。穴全体を隠すように一回り大きい板をペッタリと貼る方法もありますが、できるだけ凹凸の無いように収めたいのでこの方法をとってもらっています。
化粧火打梁のボルト穴もこのように隠してもらいました。こちらは火打梁の表面の寸法そのままの大きさの板を貼り付けて隠しています。
棟梁は吹抜まわりの手摺の下地作成中。高所恐怖症の筆者にとっては背筋が寒い体勢です。
収納棚板の箱の収まり。棚板は縦勝ちにするべきか横勝ちにするべきか。
※縦勝ち、横勝ち:四角形の部品を組む際にどちらの材料を伸ばして組んでいくかという時に使う用語です。伸ばした方を『勝ち』、伸ばしていない方を『負け』(あまり負けという表現は使いませんが)として認識しています。板は各々角をわずかに面を取る(角にカンナを掛けて鈍角にしておく→手に触れる部分ですので切れないようにしておく)ので負け方向の板を勝ち方向の板より約1~3㎜小さくつくっておき、接合部のちらつきが無いようにしておきます。現場用語で『面落ち』と呼んでいます。
できるだけ板の木口(板の切断面)が目に入らないように考慮して勝ち方向を決めて図面を描きます。
左写真は目線より上の収まりですので縦勝ちとして横板の木口が見えないようにしました。中央写真は目線より下(膝高くらい)ですので横勝ちとしています。縦も横も見せたくない時は『留切り』(切断面を45°にして接合する→右写真)としています。
2021.07.17
バルコニーに手摺が取り付けられました。良く晴れた日にはバルコニーに布団や洗濯物を干すとよく乾きそうです。本日は大変陽射しが暑いですが、夕方で少し陽が翳ってくる時間帯には風が吹いてきました。南北の窓を開けておくと涼しい風が現場内を吹き抜けていきます。
風は涼しいのですがやっぱり暑いものは暑い。w辺棟梁も汗だくになりながら棚の制作を続けています。棚板を切断した時に出る木の粉が汗をかいた二の腕に張り付いていき若干汗を吸っていきます。
今日はi様も現場を見学。だんだんでき上ってくる現場に期待が高まります。もう一息でw辺棟梁の造作工事も終わり、内装工事に進みます。
電気のh場さんが床に寸法を記しています。今回のキッチンは対面式ですが、造作壁を起さない純粋な対面式のキッチンですので、電源などはすべて床下から配線します。点検口から床下へ潜るための装備を取付けいざ配線に向かいます。
配線工事を終え『川〇浩探検隊』が無事に洞窟の奥深くから生還いたしました。
2021.07.09
造作工事も最後の追い込み。細かい部分の木羽目板張や棚板の取付が次々と進んでいます。
押入の一角にある出っ張りは・・・?
裏から見るとこんな感じになっています。(カメラの引きの限界で分かりづらいと思いますが)各々お打合せ時に『こんなものを収納したい』というご希望でちょうど良い寸法を決めておきました。
見切縁やカウンターなど、本当に細かい部分まで造ってもらっています。このW辺棟梁、筆者の詳細図を見て『ここはもう少しこうした方が良いんじゃないか?』と頻繁に連絡をくれます。その度に現場の収まりがブラッシュアップされていきますので現場で出来上がった実物を見ると大変勉強になります。
トイレの入隅に取付けられた手洗器のカウンター。電動丸ノコは直線にしか切れないはずでしたが・・・?
2021.07.07
前日に工場で加工した収納棚板が現場に搬入され各箇所に取付けられていきます。ここまで来るといよいよ造作工事の完了が見えてきました。同時に住宅内部の完成形がほぼ見えてくる段階です。
棟梁にはもうひと踏ん張りお願いします。
2021.07.03
吹抜に掛けていた仮設の足場が取り払われました。この建物の上下階のつながりができあがりました。昔の住宅では冬場の暖房が2階へ逃げてしまうため忌避されていた吹抜ですが、高気密高断熱住宅においては上下階の温度差を少なくし、かつ、できるだけ少ないエネルギーで住宅内部全体を冷暖房するために吹抜空間というのは可能な限り計画します。
タタミコーナーの押入を作成しています。押入の一角の出っ張った部分は如何に?
2021.06.25
内装下地のせっこうボードがドンドンと張り進められていきます。勾配天井の奥の少し低くなった水平天井部分の上部には小屋裏収納が設えられる予定です。天井からの折畳み階段を下ろし、上部で作業。直射日光が当たらないとはいえ内部は結構な暑さ。w辺棟梁も汗だくで作業中です。
2021.06.15
新入社員現場監督見習いのO本君を連れて現場にやってきました。早速諸々の作業を手伝ってもらったりしました。現場へ行くと決して目立たない地味で地道な細かい作業がたくさんあります。職人さんが仕事をする以外の雑務を黙々とこなす内に『建築現場』という生物のようなモノを覚えていってもらえればと思います。
休憩時間になり、W辺棟梁が珈琲を淹れて入れてくれました。(ネス●フェです)だんだんと夏に近づき蒸し暑くなってきたこの頃、休憩時間の冷えた珈琲に一息付けます。しかしO本君、空調服の電源は休憩時でなく作業時に入れた方が良いと思うが・・・。
2021.06.12
本日は現場で建具のお打合せを行いました。実際に使用される面材(建具表面の板材)や金物などを確認しながら、どの仕様が良いかを検討しながら進めていきます。
内部は着々と下地石膏ボードが張られて行っています。さすがはW辺棟梁、何と言うか作業に迷いが見られません。
外部は足場が撤去され、外観の形が現われました。足場シートが掛けられていた時はそれほどと思いませんでしたが、何と言うか『美味そうな』色ですな。
2021.06.06
照明器具の選定をするために某P社のショールームを訪れました。(つい最近も来たような気がしますが・・)厚手のカーテンで光を遮断し、実際に照明器具の明るさを体験できるコーナーがあります。ショールームは日中に訪れるところですので、こういうブースがあると分かりやすくてありがたいです。
次にハシゴするショールームは予約状況の都合上、少し離れた場所にあります。そこで一度現場に立ち寄り、内装材などの打ち合わせを行いました。(つい最近も似たような行程を踏んだような気がしますが・・)現場ではw辺棟梁によって2階の勾配天井の羽目板が張り終わっていました。階段付近の柱には棟梁と筆者とで打ち合わせた収まりの詳細が鉛筆書きされています。実は現場の木材にはこのように収まり図や、連絡などを描いたものが残っていることがあります。古い家屋を解体する際に内装材をはがすとたまに描かれています。数十年昔の大工棟梁がこの木材の周りはこう収めるのだ、と描いた覚書などが出てくると何となく古(いにしえ)のロマンを感じます・・そんなに古い話ではありませんが。
2件目は造作工事が終わったら据え付けられる設備機器の色柄の最終確認をするためにT市にある某T社のショールームを訪ねました。(つい最近も別の市にあるT社のショールームを訪れたような気がしますが・・)詳細な仕様は以前に決めてあるので、今日は色決めだけ・・と思ってやってきたⅰ様ですが、そこはそれ実際に実物を見ると少しグレードアップしたくなり、少し良い仕様に変更しました。こういったこともショールームに同席しますと、建築工事側で給水や電源の追加など、迅速に打ち合わせることができます。
2021.06.01
将来的に子供室となる『フリースペース』の勾配天井の仕上として杉の羽目板を張っています。子供室を2室に分けた際に間仕切りの下地となる化粧梁を渡していますが、w辺棟梁にとっては非常に作業がシヅライ代物です。小屋裏収納を含む梁の架構を考えた際に、『あまり2階に柱を出したくないなー。』と考え小屋裏の半分を水平梁とそれにかかる二次梁で支える構造としました。また、水平剛性を検討する際に『勾配天井部分は屋根構面だけでは心許ないかなー。』とも考え、非常に申し訳ありませんが入れる事にしました。とは言えw棟梁、羽目板を張る際には化粧小屋束をしっかり首切りして収めてくれます。
居住空間とそれ以外の空間のメリハリをつけるべく、例によってできるだけ天井高を低く抑えたいと考えました。写真には小屋裏収納へ上がるための折畳み階段が天井に据え付けられていますが、通常は中央に写っているフック棒で操作して階段を下ろします。しかしこの廊下の天井高は2100㎜、建築基準法では『居室』の天井高の最低限度とされている寸法です。(廊下なのでもっと低くても構わないのですが。)身長1750㎜の筆者はフック棒が無くても階段の開閉をする金具に届きます。もう出し入れが煩雑なフック棒でなく、カラビナでバンドを下げておこうかと思うくらいの高さです。
2021.05.30
各箇所に配置した棚の仕込みが始まり、壁に埋め込んだりする部分の棚が取り付けられました。
右写真は窓枠の下枠と一体とした奥行きが短めの棚です。寝室の枕元部分に設置されるカウンターです。就寝前にスマホを置いたり、読んでいた本やメガネなどを置いたりする部分が欲しいと、窓の高さをやや低めにし、その窓枠とカウンターを兼ねる形としています。
小屋裏収納への入口。折畳み階段が取り付くスペースです。
2021.05.26
しばらく現場に行かない内に造作下地や羽目板天井の仕上がどんどんと進んでいます。さすがはw辺棟梁、仕事にスキが無い。
下地仕事がある程度進んだところで、器具を取付ける場所に下地を入れてもらうべく位置を下書きしておきます。クロス下地は石膏ボードで張られますが、これには器具を取付けるビスが効きません。留め付ける程度はできますが力を入れると簡単に抜けてしまうため、特に水回りにタオル掛けを付ける位置などあらかじめ想定しておき、ボードの裏側に木材で下地を入れてもらっておきます。
細かい部分にもキラリと光る造作の妙が見て取れます。各部の収め方、ディテールも棟梁によっては千変万化。現場へ行く一つの楽しみでもあります。
2021.05.12
小上がりタタミコーナーの下地ができていました。間仕切りの引戸と下部に入る引出しの配置のバランスを見るため、敷居となる部分に引き込み戸の寸法を墨出しします。図面通り収まっていればいいのですが。
階段が掛けられていました。これで作業的にもはしごを使わなくて済みますので楽になります。会談したスペースはもれなく収納として利用します。
外壁のガルバリウム鋼板が張られ、雨どいも掛けられていました。もう少ししたら外部の仕事は終わり、足場が外される日も近づいてきました。
2021.05.01
リビングダイニングキッチンのフローリング張工事を行っています。後にキッチンが据え付けられるラインで耐水用のフロアと張り分けるため、壁のシートに位置を記しておきます。w辺棟梁、張分けのラインのみならず、フロアの目地が来る部分とキッチンのラインが近い場合、『目地がチラつくので要注意。』とそんな細かいところまで考えてくれます。
軒換気口、妻換気口。長期優良住宅において(そうでなくても考えるべきですが)小屋裏の形状によって、計算式を用いて必要な有効面積を持つ換気部材を取付ける必要があります。
外部周りのコンセントやスイッチの気密下地。断熱材は柱の厚み120㎜いっぱいに充填し、その上に気密シートを張ります。対してコンセントやスイッチの壁裏ボックスはそのシートのラインよりは壁内に落とし込まれます。その部分で気密シートを破らなければならないのでは? という時のために、ボックスの形に窪ませた樹脂製の部品があります。気密シートを一部部品の形に切り欠き、部品を収めた後、周りをテーピングする事で気密性が保たれたボックス用のくぼみができあがります。
本日はユニットバスの施工も行われました。連休に入ったため忙しいのか、逆に職人さんは空いているのか、三人がかりで作業をしてもらい、あっという間に組みあがってしまいました。
出来上がりを見に来られたi様も『朝いろいろ部品を搬入してたと思ったらもうできたの!?』とびっくり。
2021.04.28
軒下やバルコニー下の天井が杉の羽目板で整然と張り付けられました。心配していた高さも問題なくピタリと収まったようです。
屋内は引き続き設備配管工事の真っ最中。天井裏で見えなくなる部分ですが、この部分をどの経路を伝えば一番良いか、梁の寸法と天井高さの関係性は問題ないかを間取りを考える時点で考慮しておかないと現場が始まってから大変な目に遭います。
2021.04.27
バルコニー下の軒天井の造作仕上にかかり始めました。毎度のことながら、高さ方向の寸法を極力タイトに抑えていますので、実際に造作ができあがってくるまでは結構ヒヤヒヤの収まり図を描いています。でき上るとサッシ上端のラインと揃い、ムダな小壁が無いので結構すっきりとした印象になります。
設備業者さんが床下、天井裏配管に入ります。狭くて大変そうですが頑張ってお願いします。
エアコンの先行配管用の壁開口をしています。今回は間取りの都合上、室外機を離れたところに置きたいため、天井裏を通す隠蔽配管を行います。
2021.04.25
現場でのお打合せ準備。キャンプ用の椅子を持ち込み、現場にあった合板などで即席のテーブルを作っていざお打合せです。
現場には天井灯や電気ポット、電子レンジなどが持ち込まれ結構快適な環境が整っているようです。電気ケトルまでは見たことありましたが、電子レンジとは。一泊くらいならできそうですな。
2021.04.18
2階部分の断熱材が充填されてきています。屋根勾配に合わせた勾配天井の上部にもグラスウールがこれでもかと詰め込まれました。勾配天井部分は水平構面が取れませんので、水平力に対しては屋根構面と火打構面で耐える計算をしています。実際に火打梁を取付けるのですが、軒桁に近い部分は断熱材を厚く入れる分、天井面が下がってきます。軒桁と火打梁の上面の高さを揃えてしまうと、火打が一部分天井にめり込んでしまいます。そうならないように火打の取付高さを下げて取付けています。
『赤の洞窟』部分です。ここは小屋裏収納として利用。人目に触れない収納部分ですので、この後気密シートを敷設する以外は特に仕上工事を行わず、予算削減としていきます。
2021.04.10
壁の断熱材が充填され、高気密シートが敷設されました。さすがw辺棟梁、仕事が早い。
2階の壁は絶賛敷設中。木材ではなくふかふかのグラスウールを扱うため、棟梁の手が物足りなさそうにしているのは気のせいでしょうか。
バルコニーのFRP防水工事が終了していました。釘などが落ちて雨に濡れたりすると錆色がついてしまうので養生を施します。柔らかいマットを敷いてその上に養生シートを敷きます。
本日は現場でi様とお打合せも行いました。基本的に電気配線の打合せでしたが、その他細かな収まり等もどうするか、という点についても打合せは進みました。
2021.04.06
先日のJIOの中間検査に続き本日は指定確認検査機関の中間検査を受けました・・・、と言いたいところですが検査員の方の前の現場が早く終わったため、現場に到着した時はすでに検査が終わっていました。特に問題はなく検査合格です。
昨日下地を造作中であったバルコニーは防水下地の形が出来上がり、手摺天端にも防水シートが掛けられています。(写真の黒いシート)直線部分は比較的形状も簡単ですので掛けて織り込むだけで済みますが、手摺の付け根(外壁との取り合い部分)は掛け方が複雑です。そんな部分を確実に防水するために、最初から取り合い部分の形をした樹脂製のシートを使用ています。便利な商品があるものです。
2021.04.05
別の現場で忙しい中、なかなかi様邸に来れませんでしたが、上棟以来ぶりに来てみると屋根瓦工事がそろそろ終わる頃でした。しかしやはり通りからよく目立つ立地です。道行く人も信号待ちの人も興味深く見ていきます。
2階ではw辺棟梁がバルコニー防水下地の造作工事中でした。2階で布団が無理なく干せるようにと、1階の掃き出し窓の雨除けになるようにと、バルコニーを大きめに取りましたのでその分造作の手間も多くなります。
本日はJIOの中間検査を受けました。建築金物や面材に打たれる釘などを細かくチェック。質問を受けるたびに冷や汗ものでしたが、打ち忘れ部分などは即座に棟梁に対応してもらい、無事に合格しました。
2021.03.27
天気予報では雨天が心配されましたが、日が近づくにつれだんだんと降水確率が減っていき、雨の心配もなくなって無事上棟の日を迎えました。早朝、作業前のひと時、世間話をしながらも棟梁集団の目は徐々に光と鋭さを帯びてきます。談笑はしているものの目が笑っていない。上棟作業が始まってしまえばゴミ拾いに没頭するくらいしかない筆者は作業中よりもむしろこの朝のひと時、大工集団に囲まれている時の方が緊張します。
まずは棟梁のお神酒と代理監督k谷君のお塩によるお清めからスタート。
柱建て作業からスタート。柱には番付という印が印字されており、東西の何本目、南北の何本目、向きが分かるようになっています。あらかじめ工場でプレカットされた土台のホゾ穴に差し込んでいきます。
外部の独立柱部分には土台がありませんので、柱受金物をあらかじめ基礎コンクリート時に計画しておきます。この金物は本来は違う用途に使うものですが、微調整の効きやすさと立ち上がった時の見栄えがとりやすいため、よく使用しています。
レッカーの運転手さんと息の合った吊り上げ、据え付け作業。かけや(木の大ハンマー)を振るう大工さんの姿は画になります。
構造用の柱、梁を組み上げていく作業と並行して、窓枠、間柱などの『羽柄材』(構造材ではありませんが、開口部や内装下地の下地となる材料)も手際よく据え付けられていきます。これらもプレカット工場で事前に加工して現場に搬入されるので、作業もスムーズです。
だんだんと2階の床となる梁が組み上げられてきました。柱と梁、梁同士はボルトによって緊結されますが、外部の柱と梁を緊結している部分はボルトの頭が外気に面するため、温熱環境的には熱橋(『ヒートブリッジ』文字通り熱の逃げ道)になりますのでウレタン吹付の断熱材をボルト穴に注入充填しておきます。
2階の床下地となる構造用合板が敷かれました。床の下地となると同時に長期優良住宅に要求される耐震等級を満たす水平構面となります。性能表示制度における水平構面の計算に基づき、所定のピッチ、厚さの合板を敷きならべます。昔は梁が組みあがったら、45㎜角の根太を30㎝おき位に並べその上に薄い合板を敷く、という工法が主流であったため上棟作業時ではなく翌日からの作業で床下地を敷いていました。水平構面を取るために上棟時に合板を敷き詰めるこの工法の方が作業も安全になったと言えます。
1階部分がおおよそ形になってきたところで、外壁面には構造用耐力面材を打ち付けていきます。こちらも従来の工法では筋違を打つのが主流の時代もありましたが、現在ではこういった面材を用いる方法にシフトしてきています。外壁面に筋違が無いので断熱材の敷設が非常にやり易い、耐力面材そのものに防火下地性能がある商品もあるので建築確認申請上、防火構造がつくりやすい、といったメリットがあります。無論、筋違よりも壁量計算における壁倍率が大きいので室内の間仕切りも極力減らすことができるという利点もあります。 筋違よりもオネダンがする、という事がデメリットと言えばデメリットでしょうか。
2階の架構が組みあがってきました。と同時にバルコニーも形作られています。バルコニーの床高さを2階の床面と合わせる、あるいは右写真のように一段下げるという2通りの手法が考えられますが、筆者は好んで下げる方法をとっています。防水工事の関係上、床面を揃えると部屋からバルコニーへ出る際に床から20㎝程の壁を乗り越えて外へ出る、という形になります。右写真のように床面を下げた場合は部屋からは床の段差はありませんが、バルコニー側へ降りる段差はある、という形。部屋内から見たスッキリ感の方を取ってこのように下げる形式としています。ただしこの場合はバルコニーを支える柱が1階部分に必要となります。
2階もだんだんと形になってきました。この時点でまだ午前11時頃、早い! さすがの手際です。この現場は一昨年に竣工お引渡しさせていただきました、mi様邸 のご親族の方の住宅です。後方にmi様邸の建物も見えています。主要道路の交差点の角にある立地ですので、信号待ちの車両からはよく見渡せます。営業担当としては宣伝効果は抜群の条件ですな。
小屋裏にも2階床と同様、水平剛性を高めるための構造用合板を敷き詰めます。と言っても、小屋裏は左写真の部分のみ。その他の場所には『火打梁』を使用しました。2階は屋根勾配に合わせた勾配天井とし、化粧梁を見せるためそもそも水平面が打てない、という理由もあります。合板が敷いてある部分は小屋裏収納になる予定です。
建物がだんだんと組みあがってくると、レッカーの運転席からは角度的に奥の方の状況が見えなくなってきます。そこで運転手さんと棟梁の一人がイヤホンマイクのヘッドセットを装着。上部にいる棟梁からの指示が飛び、それに合わせて熟練の運転手さんが息の合った操作を行います。
小屋組みができてきたところで屋根下地の垂木を取付けていきます。垂木は一か所ずつ長いビスで留め付けていきます。固定する、という目的はもちろん、性能保証の仕様的には暴風時に軒先の浮き上がりを防止する性能を持ったビスの仕様が求められます。
主として上部に上がるのはできるだけ若手の大工さん。棟梁やベテラン大工はデンと構え下から的確に指示と檄を飛ばします。
2階部分の外壁耐力面材も張られ、住宅の形が徐々に見え始めた頃、別件で現場を離れていた監督s水も到着。これで役者が揃いましたな。
屋根下地の合板が敷設されていきます。小屋裏には勾配天井とするため、水平剛性を負担する水平構面が一部と火打梁のみとなりますが、この屋根合板も所定の垂木ピッチと所定の熱さの合板を使用する事で屋根勾配の割合によって『屋根構面』として構造耐力に算入する事ができます。
普段の現場ではほぼ全面水平構面を打ってみえなくなってしまいますが、こうやって小屋組みが見える形状の現場はあらわになった構造が幾重にも重なる画が非常に美しく見えます。
筆者の個人的な上棟の儀式。屋根の一番高い部分に上がって周囲の景色を眺める。工事中足場がある時にしか見る事の出来ない眺めです。
翌日が雨天の予報のため、外周をブルーシートで覆います。写真では分かりづらいですが、現場の中は青一色に染まっています。これで雨対策はばっちりです。
上棟式の準備に入りました。先日の地鎮祭の時にもお越し願った神主さんに再び上棟の式典を執り行っていただきます。
お祓いや祝詞奏上をつつがなく進行。あらん限りの声量で祝詞を奏上するという流派(?)の方のためか、建物内には神主さんの大音声が響き渡ります。地鎮祭の時はまだ外部でしたのでそこまでは感じませんでしたが、上棟式になるとその違いがよくわかります。
神主さんの奏上に合わせて棟梁が槌打つ儀式。
古には都に仕え、主に土や石を扱う仕事に就く職人に『左官』、木材などを扱う職人(今でいう大工)に『右官』という官職が与えられていたと聞いた事がありますが、こうしてみるとなるほど上棟式というのはまさに『神事』なのだという事を実感できます。
玉串奉奠、直会をもって上棟式もつつがなく完了。工事の安全とi 様ご家族のご多幸を祈願しました。本日は誠におめでとうございます。さあ、ここからが本番です。
2021.03.22
土台伏せ工事が終了しました。上棟までの間雨が降っても基礎内部にたまらないようにブルーシートで養生しておきます。外に飛び出たコンクリートの上に妙な形の物が固定されていますが、これは・・・? 上棟後に分かるようになります。
2021.03.11
基礎の型枠存置養生期間を終え、型枠を外しにかかりました。表面はツヤツヤで良い感じに打設できています。まだ春先とは言えすでに20℃近い暑さの中、重い鋼製型枠を取り扱うのは非常に骨の折れる作業と思いますが、頑張ってもらっています。あまり考えたくはありませんが、真夏ともなるとコンクリート仕事はまさに灼熱地獄となります。
基礎の内周部には型枠を建てる時に同時に仕込んでおいた基礎断熱材が張り付いています。コンクリートの接着性能により、基礎とピッタリと貼りつき、床下の断熱性能を高めます。
2021.03.06
設備の色決めに再度ショールームへやってきました。いよいよ上棟も近づいてきていますが、上棟後一番最初に施工される設備機器はユニットバスになります。外壁面の断熱、法定の防火の処置が終われば箱型状のユニットバスを先に据え、その周りを棟梁に造作してもらっていきます。
2021.03.04
工場では今回担当予定のw辺棟梁が主に枠材などの造作材を加工しています。現場自体はまだ基礎コンクリート工事の段階ですが、詳細図により寸法が分かる材料だけ先に刻んでおこうという事でプレーナーなどの機械と格闘しています。
現場では本日は配筋検査を行いました。ミノワでは基礎断熱工法を行います。(基礎コンクリートの垂直部分に外周部に沿って断熱材を充てる工法)そのため屋内の床下部分はできるだけ間仕切なく通気が良いようにしておきたいのですが、コンクリートの底板の強度を考えると、間仕切りを減らすのも考えもの。間仕切りはイコールコンクリートの梁となり、地反力に対して住宅を支えるために必要です。これら相反する要素を両方満たすため、地中梁を入れる工法を取っています。左写真で基礎底板を六分割しているラインが地中梁部分です。これにより底板を支え、かつ、床下をできるだけ空気環境的に一体空間としているのです。
2021.02.24
重機での掘り方開始。現場が広いので比較的のびのびと作業できます。敷地にはすでに東西で200㎜ほどのレベル差がついていますので、高い方に基準を合わせて設定し、低い方ではあまり残土が出ないように調整しています。
2021.02.22
基礎工事の丁張りを行いました。本日は最高気温22℃の予報。まだ3月にもなっていないというのにこの暑さ。作業をしている職人さんは涼しい顔ですが、トランシットを見ているだけの筆者はすでに汗だく、Tシャツでの測定となりました。
住宅の基礎の配置と高さがおぼろげながら見えてきた状態です。
2021.02.20
地盤改良工事が完了。ところどころ古墳の発掘現場のように孔が空いています。この地下に約2.0mの長さのコンクリート杭が敷設されています。その数およそ40本。地盤を強固にしてこれから建築される住宅を支えます。文字通り『縁の下の力持ち』
i様にうかがったところこの土地は旧くは川であり、その脇には水田が広がっていたとか。地名にもさんずいが付くので、おそらくはそのような旧歴だろうと想定されていました。改良工事の職人さんから聞くと、約2m程掘削すると水が湧き出てきたそうです。その下は河原の礫層となり、オーガーも入っていかなかったため、改良杭の支持層としました。
一仕事終え、重機をダイナミックに積んで帰っていきました。
2021.02.13
本日は地鎮祭が執り行われました。神主さんの設営を手伝ったのですが、2月中旬とは思えない暖かい気温でむしろ暑いくらいで、上着を1枚脱ぎ2枚脱ぎながらの作業となりました。
祝詞奏上、四方祓い、玉串奉奠つつがなく進み無事に地鎮祭を終えました。
今回の看板は歩道付きの大通りに面して建てる事ができ、交差点も近いので多くの人の目に留まるという立地条件です。見かけた方はぜひご一読をお願いします。
2021.02.12
工事に先立ちスチール物置の移動にやってきました。基礎部隊のtさんにユニック車で吊り上げて移動してもらいます。
現状の物置が置いてある部分に計画建物の配置が重なっている、という事もありますが今回の計画建築物の敷地内に物置があると少し面倒な事がありました。
建築基準法第2条第1号では『建築物』の定義として『土地に定着する工作物のうち,屋根及び柱若しくは壁を有するもの』とあります。・・・???なにか問題でも? と思われるかもしれません。実はこのスチール物置も『土地に定着する建築物』とみなされ、同一敷地内にある建築物として建築面積や床面積に算入されてしまうのです。(どう見ても定着はしていないのですが)建蔽率や容積率に余裕があれば別に移動する必要はありませんが、制限ギリギリのような現場は仮設とは言えこのような物置の面積が命取りになる事もあります。 簡単に移動できるのに『建築物』とはねぇ・・・
また、物置が建築物である以上、これから建てる木造住宅はあくまで物置に対する『増築』という扱いになり、『新築』とは少し申請内容や提出図面が変わります。
上記2点、少し辛抱強く申請作業をすれば特に問題点はありませんが、正直チョットメンドクサイノデス。今回は計画建物に被るのでいっそのこと敷地外へ移動してしまおうという事になりました。
これから建て替え等をご検討される方で、物置や車庫などを残して計画する場合はゆめゆめご用心ください。
※建築基準法上の『増築』:一般的に増築というと既存の建物にくっつけて部屋などを建て増す、というイメージがありますが、建築基準法では同一敷地内で建物の床面積を増やす事が『増築』にあたり、くっついているかどうかは関係ありません。今回のケースもすでに敷地にある物置に対してくっついていなくても住宅を『建て増す』という事は『増築』にあたります。元々あった物置の面積や高さ、構造、配置なども明記した申請書や図面も必要になる、という事になります。
無事敷地外へ移動しました。同じ土地の中にあるように見えますが、筆の違う計画敷地外への移動です。
2021.01.30
本日はi様に瀬戸市sn様邸で開催された完成見学会にご来場いただきました。先に建築されたお客様の住宅で『何か参考になるところはないか』と、模索を続けます。
考えてみれば過去ミノワでご検討されたすべての建築主様はこうやって見学会場にご来場され、材質感やスケール感を参考にして自宅の建築に臨まれたことだと思います。過去から未来へ連綿と続くこの流れに何か感慨深いものを感じます。
2020.12.20
本日はi様に江南事務所までお越しいただき打合せを行います。着工はまだまだ先ですが、あらかじめ外部周りの色決めを早めにしておこうと相談しました。瓦や外壁、サッシの色など、CGによるイメージ図を確認しながら検討します。
その後は現場に移動。建物の正確な位置出しを行い確認します。比較的敷地形状が変形のため、図面で見ているのと実際に現場で位置を出してみるのとだいぶ感覚的には違います。
2020.12.05
設備のショールームの見学にやってきました。i様ご本人はこういったショールームに訪れるのは初めてですが、昨年ご親戚の住宅をミノワで建築していただきましたので、同席してもらいました。経験則からくるアドバイスをもらいながら検討を重ねていきます。
百聞は一見に如かず。掃除のしやすさや材質、見た目などまずは体感してみて設備の特徴をつかんでいきます。
2020.12.04
先日の配置出しに基づいて地盤調査が行われました。スゥエーデンサウンディング試験を行い、どれだけ地盤が硬いかを測定する試験です。改良が不要ならありがたいのですが。
2020.12.03
ただいま鋭意建築確認申請中。同時並行で長期優良住宅申請中。その間に地盤調査を行うべく、敷地に建物の位置出しにやってきました。建物は割と整形なのですが敷地が変形の五角形をしているため、調査会社がどのあたりを調査して良いのか分かりにくいので、配置図を元に現地で位置出しをしておきます。
二本の巻き尺を使って三点取りで正確な位置を出していきます。建物の形をとる時に役立つのが『ピタゴラスの定理』(直角三角形の直角を挟む2辺A及びBの二乗の和は斜辺Cの二乗に等しい。A²+B²=C²)です。メモリーと平方根のとれる電卓アプリがあれば便利です。
このピタゴラスの定理の二乗の部分をn乗と仮定し、n=3以上の時、この式を満たすA、B、Cに当てはまる自然数は存在しない、というのが『フェルマーの最終定理』の証明(だったかな)です。
2020.10.28
この度愛知郡で建築計画がスタートしましたni様邸、昨年竣工お引渡ししましたお客様のお身内の方で、敷地もまさにその隣。連続でご用命いただきありがたい限りです。
年まわりの関係上、着工は来年の節分が明けてからとなります。その間は諸官庁への申請作業に取り掛かりつつ、i様と設備等の検討を行います。来年になるのが待ち遠しいですね。