家づくりブログ

20/08/12

社殿の雨樋

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    江南営業所近所の神社にある社殿の雨樋から大雨の日にオバーフローするので見てほしい、と氏子総代の方に依頼を受け早速脚立をもって見に行きました。それにしても住宅の屋根と違い神社の屋根の上に土足で乗る、というのもなんだか畏れ多い気がします。安全管理のため『止むを得ず』滑り止めの靴で上らせていただきます、合掌。(神社なので拝礼か)

      

    神社なので社殿よりもはるかに高い樹木が鬱蒼と繁っています。雨樋の中には落ち葉が積もりに積もっていました。下層の方の落ち葉は腐葉土化し少しずつ流れていき、落ち葉防止用の網に逆に堆積していって流れをせき止め、それがオーバーフローにつながっていたようです。地域の方ではなかなか長い脚立で屋根の上を掃除する事もできず、長い年月をかけて徐々にたまっていったものでした。

     

    原因が解ればあとは一気に落ち葉を掻い出すのみ。ところどころ瓦がズレて手が入らない部分は柄の長いブラシなどを使って根こそぎ掻き出しました。これで少しは雨水の流れが良くなることでしょう。

    氏子総代の方や区長さんとも話題になりましたが、年々このような地域の神社の守をする、という『慣習』が薄れつつあります。町内会の金銭的な負担も多くなることも相まって、建物としての社殿のメンテナンスもままならない状態で、次の区長、次の区長へ課題を先延ばしにする事もよくあるとの事でした。いずれこのような神社の保守管理を専門とする業者が隙間産業的に出てくるのでは?と、冗談とも本気とも取れない会話をしていましたが、都心のお寺などはコンクリートや鉄骨に建て直している例を考えると神社も背に腹は代えられず、強ち無い事ではないかもしれません。

    拝礼。