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各務原市hi様邸リフォーム

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    2021.12.04

     

    根太間に床断熱が施され、床合板が打ち付けられました。これまで根太が白蟻に喰われていたり、フローリングそのものの接着剤が劣化して、ところどころフワフワしていた床もこれでがっちりとしてきました。次の床は構造用合板の上にさらに15㎜のフロアを敷くので一層頑丈になります。

     

    縁側の外壁下地制作中。こうして全面解放されると非常に明るさが増して見えます。耐力壁が欲しいので半分くらいの面積を壁にしなければならないのが惜しまれるところです。

     

    本日は電気配線工事のお打合せも行いました。すでに完成した離れにお住いのh様。実際に生活しながら主屋の家具の配置に思慮を巡らせていました。配置によってコンセントやスイッチの位置も変更、検討を重ねて配線計画を進めていきます。


    2021.11.30

     

    床断熱材を敷設するべく旧い床をめくってみたところ、一部分白蟻の跡がありましたので、今回は防蟻剤の塗布工事を行います。

    電動の噴霧器によって白蟻にとってはアリガタクナイ薬剤をどんどんと塗布していきます。一昔前は人間にとっても少しツンとした匂いのする、まさに『薬剤』というものでしたが、最近のものは実に無味無臭です。

     

    隅々まで塗布していきます。これで白蟻が来ないように防ぐ事ができればこの後の木構造も安泰です。


    2021.11.27

     

    従来とは出入口を変えるので壁の一部を打ち抜きました。リフォームを行う際、比較的簡単に間取りの変更をできるのが木造住宅のメリットです。元の出入口はボードで塞ぎ、仕上げを施します。

     

    一部広縁部分の天井も古くなっていたため張り替えるべく棟梁による解体を行いました。ブルーシートで養生している側は今回のリフォームでは工事をしない座敷です。化粧材を傷めないようにするため、座敷に面した部分の解体は解体業者さんではなく棟梁に行ってもらいました。

    ブルーシート越しに差し込む光によって室内が青一色に染まっています。


    2021.11.22

     

    床の断熱材が伏せられていきます。増築部分は平成15年に工事が行われ、だいたい今と同じような工法で建てられていたため、断熱材も入っていましたが、古い部分は土壁以外は断熱材と呼べるものは皆無でした。さぞかし冬は底冷えが厳しかったものと思われます。増築部分も断熱材は入っていたものの『気密』の概念が完全ではなかったため、その効果も半減していたかと考えられます。

     

    主屋にはほとんど見られなかった構造耐力壁を入れます。元々は大丸太梁で持たせていた構造でしたが、新たに地震などの水平力に耐えうる壁を入れる事でさらに頑丈な造りとしています。

     

    本日は某T社のショールームを再訪し、ユニットバス発注前の最終確認を行いました。

     

    ついでにキッチンの扉の色も再検討。これだけたくさんの色目があると目移りしてしまいます。

    この日はたまたまショールームの展示品の一部入れ替えが行われていました。元々展示されていたものは新古品としてまたどこかのリフォームに使われるのでしょうか。筆者の実家にも1台恵んでいただきたいものです。


    2021.11.15

     

    床組み工事が行われています。床根太を敷き、間に断熱材を挟んでいく床断熱工法をとっています。部屋ごとや増築部分など元々造られた年代ごとに床下地の高さが違いますので、今回同一床レベルにするために調整して造作する必要があります。

     

    一部の根太はだいぶ白蟻に喰われています。これらは完全撤去、新たな材料を打ち足します。

    この元の主屋は完全に布基礎の構造と思いきや、とある一室には土間スラブが見られました。主屋を新築する際に、この部屋の地下には大きな窪み等があったのか、古い外トイレなどがあったのか、いろいろな想像をめぐらすのもリフォームの趣です。


    2021.11.11

     

    主屋の造作工事が静かにスタートしました。久しぶりに棟梁が現場へ来場。まずはレーザーレベルをあて、床の高さ決め、柱の垂直を確認していきます。

     

    解体前には予想がつかなかった収まりの変更や、傷んでいる部材などが現れます。リフォームはその都度臨機応変に判断して進めていかなければなりません。できるだけ現場に日参し、腰を据えて監理にあたりたいものです。


    2021.11.09

     

    解体工事もすっかりと終わり、周りはブルーシートで囲まれています。骨組みのみ残すいわゆるスケルトン改修。土壁だけは蓄熱効果を狙い残しておきます。

    本日は元々の電気配線の整理に来てもらいました。ほとんどの配線は通電していませんが専門の電気業者さんでなければどれを切断して良いのか全く分かりません。


    2021.11.02

     

    外壁に張ってあったトタンも解体されていきます。防水シート越しとは言え室内がかなり明るくなりました。

    一部には天窓用の透明瓦も使用されています。次回の造作ではこれを活かすや活かさざるや、断熱性能の関係上悩ましいところではあります。

     

    床板も撤去されました。昔ながらのベニヤやフローリングが敷かれていましたが、接着剤が弱まりフワフワしていた部分があったものも完全撤去。これからはがっしりとした床組みになります。


    2021.10.29

     

    北側の6畳間が二つ並んだ部屋の間仕切りも解体されました。再び間仕切りを設けて元通り6畳間2室に造作する予定です。では間の間仕切りは撤去しなくてよかったのでは? この部分に南北方向の耐力壁を確保したいためにいったん土壁を打ち抜き、柱を建て直して筋違いを入れる必要がありました。廊下を挟んで南側には座敷と客間が連なっており、耐力壁を入れられる場所がありませんでしたので、この個室境に入れる事としました。

     

    元々南側の居間と北側の台所を引違戸で隔てていた壁も撤去。新たにLDKとして20畳ほどの広々とした空間ができあがりました。

     

    LDKの上部には縦横に丸太の梁が鎮座しています。昔ながらの手斧仕上の荒々しい表面を持ち、現在ではなかなかこのような梁にお目にかかる機会がありません。当初計画では天井を勾配にし、この梁もインテリアの一部として見せたいとしていました。手斧でできたささくれも、当時の大工さんが打った墨の跡も表す事によってLDK空間に個性的な変化をもたらす事ができると考えました。がしかし諸般の都合上、梁下で水平な天井とする事となりました。しかし、うーんもったいない。見せたい。

    丁寧に手壊ししていると非常に時間がかかってしまう部材は解体の際にチェーンソーを使って一気にぶった切って切断していきます。見ている分には非常に爽快な作業です。


    2021.10.28

     

    平成の中頃に増築されたという水回り部分も内装材が解体されました。既存の建物に約5㎝ほど離してギリギリに柱を建てる事で、一種エキスパンションジョイント形式で部屋を増築されています。

    ※エキスパンションジョイント:構造体は別々に造り、通路や屋根など構造耐力を受け持たない部材で各々の建物を接続する形式。部屋がL字型などに配置されたマンションや学校などの建物によく見られます。地震時や暴風時に違う方向に大きな水平力が掛かった際、揺れ方向によってもう一方の構造体に余計な影響を及ぼさない、という効果があります。

     

    こうしてみると現代の木造の架構は林立する柱すべてで細い梁を支え、火打などの水平剛性で持たせるという工法に見えますが、昔の架構(というよりは丸太で組むこのような架構)はまずは極太な梁で強固に小屋組むことによって水平剛性を持たせ間仕切りなどの柱は後で建て、あくまで柱の頭を留めるために梁に接続するのみ、という順序に見えます。ひとくちに木造在来工法と言ってもいろいろな架構の方法があるものだと思います。


    2021.10.27

     

    いよいよ主屋の解体工事が始まりました。内装材をめくるのとほぼ同時進行で、電気、水道、ガス各配管配線を可能な限り撤去します。これだけの業者さんが集まってもあらかた車両を駐車できてしまうこの庭の広さ。工事は非常にしやすい条件です。

     

    内装材が徐々にめくられていき、古い土壁や丸太の梁など昔の日本家屋で使用されていた構造材、下地材があらわになっていきます。数か月前に調査のために上った小屋裏がこんなに明るく見えてきました。

     

    hi様がリフォーム開始前に購入された『見る人が見ればわかるとあるマシン』の据え付けを行います。排気のための換気扇、ダクトがついているマシンですが、既存の住宅で使えるようにダクトの先に掃除機のような細長いノズルがついています。本来はこのノズルを窓を開けてサッシに挟み込んで使用するようですが、今回はせっかくなので外壁に開口し通常のダクトと同じように排気する収まりとしました。住宅のダクト部品とは微妙に寸法が違うため差し込み口や周りのカバーなどは自前でソリッドモデルを作るしかありません。幸いにして熱交換器などに使用するジョイントなどが寸法が近く、ある程度強引ですが作成する事ができました。

     

    しばらくの間住宅分電盤は仮設洗濯機小屋に避難です。解体の廃材を利用して仮設洗濯機小屋に洗剤の棚を作成しました。仮設とは言え小物を置く棚があると使いやすいかと思います。こういう時に大工道具を持っていると非常に便利です。


    2021.10.23

     

    hi様のお仕事のお休みの日を狙って家財道具のお引っ越し作業をしました。主屋から離れへ移動する物、主屋へ残す物、捨てる物、物持ちなhi様だけにその取捨選択が非常に難しいところです。お住まいながらのリフォーム。残存させる家財道具一式をまず一室に集める。→空になった部屋をリフォーム。→出来上がった部屋へ順次棚などの家具を移動。→最後に家具を集めて置いた部屋をリフォーム。いつどのタイミングで移動させるかという日程の組み方も頭を悩ませます。

    今回は幸いにも主屋と離れ、と生活区分が明確に分ける事ができていますので家具の移動の考え方も少しはやり易いパターンです。

     

    hi様、監督y口、見習大工k田君、見習監督o本君、筆者、の陣容で作業にかかります。必ず後半バテてくるであろうy口と筆者を助けてもらうべく若手二人にお手伝いを頼みました。普段現場で棟梁に鍛えられたk田君、動きも非常に俊敏です。若くて体力があるのは非常にウラヤマシイ。

     

    リフォームが完成し、本日からお住まいになる離れもエアコンの取付や、寝具の搬入などが行われています。本棚は主屋から持ってきましたが、その寸法に合わせて上段の棚を設置しました。ぴったりと収まって違和感なし。

     

    残す家具は一度表へ出し、長年の埃を吹き飛ばしてから保管します。こういう時に充電式ブロアを持っていると非常に便利です。k田君の道具はマ●タの18V、非常に強力な風を噴射し、瞬く間に埃が飛ばされていきます。見習とは言えさすがは本職の持つ道具です。うーん欲しい。

     

    5人がかりでの作業で各室徐々にがらんどうになっていきます。

     

    その代わり最後にリフォームを行う予定のため、家財道具一式を集めた座敷と客間はド●キ●ーテの圧縮陳列も真っ青の様相を呈しています。hi様によればこれでもだいぶ処分した方だとか、逆にこれだけ広い和室があって良かったと考えるべきでしょう。

    中にはこんなレア物も。中世では将軍や大名、旗本くらいでなければ手に入らない逸品です。

     

    細かく選別する小物類は残っていますが、大方の移動や処分を終えました。だんだんと日が落ちるのが早くなってきた今日この頃、真っ暗になる前に終えられましたので一安心です。

    来週から今度は主屋の方の解体工事にかかります。


    2021.10.22

     

    離れ部分の工事がほとんど完了し、外部の足場が解体されました。工事そのものはこれから主屋へと移っていきます。これまで離れの方の足場にかかっていたミノワのシートも母屋の方へ引っ越しました。

     

    既設を再利用した洗面台のキャビネットの中の底板には排水のための穴が開けられています。ここには元々温水器の機械が設置されていましたが、新たな生活には不要という事で機械は撤去しました。困ったのはその跡の残る底板。いっそのことキャビネット内の底板全体を覆う板を切り出し、配管の穴だけ開けて据え付ければキレイに収まるのでは、という事でプリント合板から底板ジャストの板を切り出して取付けました。こういう時に電動丸ノコを持っていると便利です。

     

    カーテン取付工事が終了。お仕事柄昼夜逆転の生活をされているhi様、就寝は朝から夕方にかけてです。窓からの明かりが漏れてしまうと眩しいので、カーテンは端部折返し仕様、カーテンレールは上部カバー付きとし、できるだけ光をシャットアウトできる物としました。 現在は疲れて就寝中に横で工事の音がガンガンと鳴り響き、なんとも申し訳ない限りです。

    手動シャッター取付工事。カーテンを閉め、なおシャッターを閉めて就寝されれば、光の漏れは完璧に防ぐ事ができるでしょう。


    2021.10.20

      

    クリーニング工事も終わり、離れの部屋が十分に生活できる状態になってきました。今週末に生活圏をこちらに移すため引越しを計画していますが、書籍などを少しずつ搬入され、だんだんと生活感が出てきました。寝室の本棚は両方向から使用でき、庭からの目線隠し、ある程度の遮光、枕元カウンターの役割を果たします。

      

    小屋裏へ上がる折畳みハシゴを開閉するための操作棒。普段であればお引渡しの際、そのまま施主様にお渡しして収納の片隅に置いておく事が多いのですが、今回はこの操作棒置場を造ってみました。と言っても普段ハンガーパイプを留める部品を縦遣いにして壁に固定したのみですが、意外に出し入れしやすい棒置場ができました。

     

    離れに使用する洗面化粧台は元々この建物に設置されていたものを再使用します。当時のTOTO製シャワー付き水栓です。長い間使用されずに埃をかぶっていた洗面台ですが、キレイに整備、清掃されこれから第二の人生の始まりです。

     

    これから主屋のリフォームを始めるにあたり、仮設小屋を建てました。台所や浴室は何とか仮の手段を考えられていますが、洗濯機だけ置く場所が無いため構造用合板で仮の掘っ立て小屋を建てました。

     

    厳密には『土地に定着する柱と屋根を持つ構造物』なので建築確認申請が必要な建築物とみなされるところですが、『防火地域、準防火地域以外の10㎡以下の増築』(建築基準法第6条2)にあたり(あるいは建築基準法第85条『仮設建築物』)建築基準法上申請は不要であると考えられます。

    ここでの増築とは既存の建物にくっつけて部屋を増やしたりすることではなく、同一敷地内で建築物の床面積を増やす事を指します。したがってホームセンターで買ってきた『イ●バ物置』を庭の片隅につくる、という事は建築基準法上、立派な『増築』工事となります。

    上記の『土地に定着する』というところがミソです。普段検査を依頼している検査機関は『簡単に移動できる物』が『土地に定着しない』ものであり床面積の対象とならないとしていますが、その線引きがあいまいなところです。『イナ●物置も4人くらいで持ち上げたら簡単に移動できるのでは?』と食い下がっても『それは簡単とは言わない』と、にべもなくはじき返されてしまいます。


    2021.10.16

     

    いよいよ離れの完成も近づいてきました。配線工事、設備の設置工事、建具建込工事などが所狭しと行われています。本日は換気扇やスイッチの設置などを行っています。

     

    陳列収納棚はその用途から透明のポリカーボネート板を面材に使用しました。重なり合わせの部分にはシリンダー錠を取付け厳重に保管できます。さて、ここに展示されるものとは・・・?


    2021.10.12

     

    部屋数としては2室、面積的にはそこまで多くないので意外に素早くクロス工事が終わりました。メインのホワイトに各アクセントクロスが映えています。

     

    先日柿渋を塗布した柱とのコントラストもよろしい。

     

    だんだんと日が短くなってきています。夕方に室内で作業を行おうとすると結構な暗さ。投光器を焚きながら細かい作業を行っています。もう少しで照明器具工事なども完了。夜でも明るい室内が待ち遠しい季節になってきました。


    2021.10.08

     

    クロス業者さんがパテ処理に入りました。作業室は陳列収納棚を造作壁で起していますので、床面積に対してクロスの壁面積が多く、入り組んだ造りをしているためクロス業者さんも思いの外パテの量が必要になってきます。

     

    先日棟梁が造っていた棚が完成していました。寝室の枕元に置かれる棚ですが、書籍や小物で収納がいっぱいになれば向こう側の窓からの視線を隠すパーテーションの役割も果たします。

     

    外壁のガルバリウム鋼板も施工が進んでいます。今までの明るいブラウンを基調とした色合いから打って変わってクールなライトグレー色です。

    離れ部分と主屋は渡り廊下でつながっています。この離れが完成し、実際に生活できるようになってから主屋の工事に移りますが、仕上工事は途中で止めておく必要があります、どのあたりで境界を引くかが難しいところです。


    2021.10.07

     

    電気業者さんがコンセントやスイッチの壁開口にやってきた痕跡が壁や天井のあちこちにあります。カウンターと窓の隙間にコンセントを設置する部分では普通サイズではなく細目のコンセントを設置してもらいます。

    y井棟梁は造作の仕上げとして井桁状に組まれた棚の制作中。パーテーション兼本棚として設置される予定です。


    2021.10.02

     

    作業室の机と棚製作中。広々とした作業しやすい高さのデスクカウンターです。前の窓からは通りを見渡す事ができます。南面の窓ですが型板ガラスなので作業中もそれほど眩しくなく作業できる・・・?かもしれません。

     

    材料が直交する部分のビス留めは下穴を掘りビス留めの後、樽栓を埋め込みます。ビスの頭をキレイに隠す手法です。

     

    可動棚板に使用する棚柱金物はその厚みの分側板に溝掘りをしておき、その溝の中に留め付けます。表面が平滑になり収まりがキレイに見えるようなひと手間をかけています。


    2021.10.01

     

    外部では一部増築した部分の屋根葺きに板金業者さんが上っています。主屋、離れの軒先が絡む部分の下をすくい込むように増築部の屋根を葺いてもらっています。この下は廊下ですので、居室ほどの高さは不要ですが、通行は無理なくできるように天井高は取れるだけいっぱいとっています。板金屋根だからなせる、この緩勾配の妙技。

     

    作業室の収納陳列棚ができあがってきました。間口1.8m×高さ2.35mの棚が全部で5列あります。これだけたくさん何を飾るのかはできてからのお楽しみです。


    2021.09.28

     

    i様の作業のための部屋、元々は12畳ほどの広さがありますが、そのほとんどを収納陳列棚に使用します。空間としてはぜいたくな使い方かなと思いますがi様にとってはこれでもまだまだ足りないくらいです。

     

    作業室の一角に構造上丸太の梁を支えるための柱を建てました。屋根の加工の都合、部屋の端から1mほど離れた場所に建っているので、何に使えるところでもない場所です。ここに無為に建ててクロスで囲った柱が1本あっても味気ないので化粧柱に改良してみる事にしました。

    まずは棟梁に借りたサンドペーパーで表面を磨き上げていきます。元は化粧柱にするつもりはなかったので大壁用の特一等の柱のため製造先の印字が刻印されています。ペーパーでばりばりと表面を磨き、印字ごと落していきます。

     

    印字もキレイに落とし、角も面取りをしました。現場では『のた』と呼ぶ、丸太の表面にあたる部分も角に残っていたのでこちらもペーパーをあてて自然な角まわりとしました。意外とこの方が風情が出そうな感じがします。

    こういう部位でない棚などはオイルステインなどを使用するところですが、今回は油性の内装塗料ではなく柿渋塗装に挑戦してみます。

     

    周辺をバッチリ養生して、いざローラー塗装開始。塗り始めてみると、想像していたよりもシックな濃い色になっていきます。一部に使用したフローリングにも似た、ウォルナットとも呼ぶべきカラーです。

     

    思いの外存在感が出てきました。何年もかかって囲炉裏の煙に燻された古民家の柱のような色合いです。


    2021.09.24

     

    離れの二室を分ける間仕切壁が造られ始めました。間仕切りと言っても二室は通路でつながっており、完全な個室同士ではありません。むしろ離れ全体が大きなプライベートスペースとなります。その離れの中で就寝スペースと、趣味室を隔てる間仕切ですので冷暖房や換気がスムーズに行えるように壁の一部には開口を設けています。

     

    棟梁は各種棚板の組立取付中。だんだんと生活するための内装が整っていきます。

     

    離れができあがったらそちらに生活圏を移し、その後主屋のリフォームに取り掛かりますので、離れの窓のためのカーテンを探しに来ました。壁紙クロスと同様星の数ほどのバリエーションがありますのでどのようなものが良いか非常に迷います。


    2021.09.16

     

    窓枠類の加工も終わり、現場にはめられて内装工事が進んでいきます。

     

    あと少しでクロス下地ボード張りも完了します。

     

    小屋裏の収納の様子。小屋梁が丸太のため、梁上に水平の床をとる事はできませんが、梁下に水平下地を通し合板を敷く事で小屋の収納を確保しました。向こう側へ荷物を置く際は丸太を少し跨いでもらう事になります。


    2021.09.12

     

    内装のお打ち合わせにやってきました。とりあえず現場にあるもので即席のテーブルと椅子をつくりいざお打合せ開始です。本日は建具とクロスについて取り急ぎ資料を展開し、i様に説明。サンプルなどをお渡ししてしばらく迷ってもらう事にしました。

     

    現場内は内装下地が着々と出来上がってきています。既設解体前は肉眼でそれほど感じませんでしたが、やはり若干柱の垂直が保てていないようですのでそれらを下地で調整しながらボードを張っていくため、新築と違って少々手こずるようです。


    2021.09.01

     

    内装下地の上にクロス下地石膏ボードが張られ始めました。この段階まで来ると後の作業は新築工事とだいたい同じとなってきます。やっとこちらの土俵に乗ってきたという感覚です。

     

    新築と同様、後で取り付けたい部品がある部分には事前に下地を入れておいてもらいます。入れたい部分にマジックで記入をしておきます。


    2021.08.27

     

    先日打合せた電気配線図に基づき、配線工事が始まりました。筆者も建築の仕事をしているものの、電気や水道設備のマニアックな部分の知識については素人同然です。電圧がどうとか電気抵抗がどうとか、餅は餅屋にお任せしています。内装の部分でスイッチやコンセントの配置、照明計画については注視したいところですが。


    2012.08.24

     

    すっかり床下地、天井下地の終わっている現場で電気配線と収納棚のお打合せを行いました。先日までの長雨の名残か、お彼岸を過ぎたためか8月末といえど現場の中は思いの外暑くなく(それでも少し汗ばみますが)お打合せもスムーズに行われました。

     

    既に敷設が終了している断熱材の効果も表れているのかもしれません。これまでの旧構造は全く断熱材が入っていなかったので夏は暑く冬は底冷えがする場所だったそうです。これで快適に生活していただければと思います。


    2021.08.13

     

    床下地ができあがってきました。元々の床レベルは主屋の床より20㎝低かったのですが、このリフォームを機に主屋と高さを合わせるバリアフリー計画としました。今まで見ていたよりも丸太の梁が随分近く感じるようになりました。床下地は根太工法として、根太間断熱を施します。

     

    新たに設置される“とあるキット”を拝見し、採寸しました。見る人が見れば一目瞭然ですがこれは果たして何に使われるものか・・・?


    2021.07.28

     

    渡り廊下部分の新たな屋根、外壁の下地が完成。主屋と離れの軒の高さの都合上、新しい屋根はそれらをすくい込む高さに設定する必要があります、長じて室内の天井高に影響を与えますが、床高さから天井高さを想定してみたところ、何とか使用に耐える高さは確保できる模様。

     

    外壁下地まわりに外断熱材が敷設されています。柱間には既存の土壁がありますので、すべて土を落としてしまうのではなく蓄熱層として存置して新たに外断熱を打ちました。図らずも新築では非常に費用の掛かる『土壁蓄熱』をリフォームで実現する事ができます。いにしえの職人の技術や知恵がこういうところで役立っています。

    サッシの取付位置もできるだけ既存の場所を利用。それに合わせて新しい間取りも検討しています。


    2021.07.21

     

    渡り廊下近辺の屋根下地を造作中。寸法は現状合せとなるため、齟齬が出る部分が多分にあります。仕上材の収まりを絡めどのように整合性を持たせるか、現場での試行錯誤が連続します。リフォーム工事の難点であり醍醐味でもあります。

     

    何とか雨が降るまでには終わらせたい部分です。


    2021.07.15

     

    渡り廊下部分の新たな骨組みが組まれ始めました。予報では午後から雨天の様子。空模様とにらめっこしながら雨養生をして工事を進めていきます。

     

    設備機器については新たな可能性を模索するために再度某T社のショールームへやってきました。見れば見るほどいろんな機能に魅せられ、ついついお見積りも上がってしまう??という雲行きになってきていますが・・・

     

    現場に戻ると棟梁が筋違と金物を留め付けているところ。自由に梁の架け方を設計できる新築工事と違い、既存の柱、梁、土台、基礎、希望の間取りを考慮して耐力壁の位置を決定しなければいけません。工事を進めていくと思いもよらない変更を余儀なくされることが多々あります。その際に迅速な判断が下せるかどうかがリフォーム工事における経験が問われるところです。


     

    2021.07.12

     

    続々と解体工事が進んでいます。土壁は温熱環境上できるだけ残したいので、解体する部分は必要最小限としています。解体をした際に構造的、間取り的に変更したい柱や、傷んでいる柱などはこの際に取り替えていきます。

     

    特に傷んではいないものの元々の部屋が真壁であったため、長押や鴨居を取付けるためにたくさん切り欠きがしてあった柱などはせっかくですの真っ新なものに取り換えます。

     

    元々母屋と離れは渡り廊下でつながっていましたが、今回はその渡り廊下付近を少し拡充するため、また天井高を確保するために一度完全に解体しました。

     

    水平垂直材及び斜材で構成される日本の旧い家屋はいわゆる『柔構造』です。地震や台風などの力を柔らかく逃がす、という造り方ですが、今回は新築工事でも使用される構造用耐力面材を外壁に貼り付けていき『剛構造』とします。これにより柔構造の時には無しえなかった『変形』に対応させていく計画です。地震などの横揺れの力を受けた時柔らかく力を逃すもののその後変形してしまったままでは次の横揺れに耐える事が困難です。剛構造の形をとり、それらの問題にも対処していきます。


    2021.06.28

     

    古い床組みを取り払い、石場建ての束石を取り去り、土を掘っていきます。土からの湿気が上がり、床組みに影響を与えないように防湿コンクリートを一面に敷設する計画です。特に離れの方は主屋より床レベルが下がっているので、コンクリートの厚みを確保するために土を掘っていくのです。


    2021.06.24

     

    畳と床板が引っぺがされ、大引の解体にかかりました。床下からは昔の石場建ての束が現れました。西岡常一棟梁の著書で読んだことがあるのですが、昔の棟梁は石場建ての束を石の曲面や凹凸に合わせて下面を整えるのだとか。そんなムズカシソウナ作業が事も無げに書かれていたのでやはり大工さんはすごいんだなと思った記憶があります。

     

    昨日残っていた天井もすべて解体され、小屋組みの全貌が見えてきました。旧い屋敷の軸組は耐力壁となる筋違いがほとんどいませんが、これだけ頑丈な丸太で小屋を組み、外壁に土壁の下地となる小舞を設置するため、ある程度の強度は感覚的にですが保持していたのではないかと思います。 それでも新基準には満たないため、今回のリフォームでは入れられるだけ耐力壁を入れていく計画をしています。

    構造のみならず、仕上を解体しても断熱材のだの字も入っていませんでした。冬にはほとんど外にいるのと変わらないくらいの寒さであった事が予想されます。しいて言えば壁に土壁が塗られていることくらい。ミノワでは高気密高断熱住宅を建築していますが、さらに蓄熱効果を考慮して土壁工法を採る事が稀にあります。土壁の文化が廃れつつあるのに伴い、左官工事が高額化してくるためなかなか採用できないのですが、このようなリフォーム工事で土壁が残っているのはそういった意味では大変ありがたい事です。この土壁の外壁側に断熱材を施工し、断熱、蓄熱両方の効果が得られると新築以上の価値があるのではないでしょうか。


    2021.06.23

     

    建物の内装の解体工事が始まりました。構造材はそのままに天井材や壁材の仕上げ材をめくっていきます。残す部分、取り払う部分を詳細に仕分けるために大工さんが解体工事を行います。天井をめくってみると見事な松の丸太の梁が現れました。棟木には当時の上棟際に奉られた扇やかごなどが残っていました。

     

    元は八畳間の座敷と六畳間の続きであったこの離れの建物、間仕切りには欄間が設えられていました。まずはその周りに塗られた土壁を落とすところから始めています。

     

    土壁とメタルラスをキレイに落とし、鴨居と下地材を切り落としました。今ではあまり使われる事の無くなった藁すさ入りの壁土。よく目にするのはこれらを保管しておいて再度練り、別の壁に塗り付ける、という光景です。

     

    欄間に取付けられていた竹の飾り格子。行く先は決まっていませんがリフォームのどこかに使えるかも、という事でひとまず保管します。

    右写真にある元々の間仕切りの鴨居と下げ束(欄間の右側に写っている垂直の短い材料)はどのように接合しているか、と想像しながら解体したのですが、釘やネジを全く使わずに昔の棟梁が行う『仕口』で造られていました。少し変わった仕事をしてありました。(写真を撮っておけばよかった)こういったリフォーム工事では数十年前の技術を発見できる、というところにも一種楽しみがあります。

     

    床の間まわりも土壁を剥がしにかかります。写真の通り、床の間に建っている『床柱』はあくまで化粧材(装飾としてあらわす材料)であるため梁にかからずに建てられる事もあります。


    2021.06.21

     

    本格的に工事がスタートしました。住宅のリフォームに際し、庭も改造しますのでまずは庭木の撤去作業から入ります。工事期間中は工事車両を駐車するためのスペースともなります。

     

    屋内の荷物なども必要、不要なものを選定してもらい、解体の際に不要なものを一気に撤去してもらいます。

     

    我々が子供のころからよく目にした窓の一部に取付けるタイプのエアコン。随分と使用していなかったものを撤去しました。かなりの重量があり、三人がかりで取外しました。

    i様宅の座敷の片隅にあった算盤。珠が五つの物は私もだいぶ昔に一度見た覚えがあります。

    さすが重機の力。午前中だけで庭木と玉石がキレイに撤去されました。


    2021.06.17

     

    改修工事がいよいよ着工、と言っても形式上の着工です。実際に工事が始まる日は少しお日柄が悪いので、それよりは暦の良い日でi様もお仕事がお休みだという本日、形式的ではありますが着工しました。形式とは言え何か工事をしなければならないので、まずはお仏壇に着工のご報告をし、『和室の障子を取り外す工事』をしました。来週から本格的に工事スタートです。リフォーム工事はお住まいになりながら進めますので、生活空間と工事現場との区切りを明確にしておくことが必要です。


    2021.06.14

     

    先週に引き続き設備を確認するためショールームに訪れました。本日は照明器具を見るために某P社へやってきました。ショールーム内が充実のラインナップのため、いろいろと目移りしてしまうのは致し方の無い事です。

     

    照明器具の他にインターホンなども展示されているので、実際にカメラでの見え方、操作法などを確認する事もできます。

     

    予定にはありませんでしたが、すぐ近くにある某L社のショールームもハシゴしました。玄関引戸の検討をするために訪れましたが、巨大なタッチパネルでシミュレーションしながら検討できるのはショールームならではです。


    2021.06.08

     

    設置するのはまだまだ先ですが、着工に先駆けて設備を見てみたいため某L社のショールームへやってきました。展示された実物で仕様を確認しつつ、ミニチュアでカラーの検討を行います。L社のホームページでカラーシミュレーションをする事もできます。良い時代になったものだ。

     

    一緒にL社の洗面台やキッチンも確認。ショールームに展示されているものは演出するための小物の効果もあって、非常にキレイに説得力を持って見えます。

     

    午後からは某T社のショールームをハシゴしました。(つい最近もT社の別の市のショールームを訪れたような気がしますが・・)設備の加工にホーロー板をふんだんに使用したT社の機器は特に汚れの付きにくさ、掃除のしやすさ、という事に特化した商品です。i様もやはり掃除がラクチンな方が良いため、興味をそそられます。

     

    こちらも選べるカラーバリエーションが豊富なため、どのような色柄にするか非常に迷うところです。


     

    古くから建つ広大な屋敷を全面リフォームしたいというご用命を承りました。当初は建て替えをご検討されましたが、費用面や先代が残した立派な木造住宅を残そうと、リフォームの方に方針転換しました。丸々一棟ほぼスケルトン改修となります。

     

     

    構造を見てみたいため、小屋裏に上ったところ、築年数の割にはしっかりとした架構が見て取れました。立派な地松の梁で組まれています。雨が漏ったような様子もなく、これを解体するのも惜しいなと思われました。

     

    数十年前に増築された部分の小屋裏にも上ってみました。主屋よりは新しいので木材もまだまだ新品同様(?)ですが、断熱材の入れ方がやっぱりなあ・・と感じる施工状況です。

    内装のリノベーション、構造の補強、断熱の強化を主屋、離れ、増築部分一体として工事していきたいと思います。