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こんにちは。たがわです。
建築中の現場にふらっと訪問し、職人さんに邪魔!と怒られない程度にお話を聞いたり、現場の状況を紹介していくブログです。
今回はたびたびお邪魔している一宮の現場です。
瑞浪市の制作家具に引き続き、製作建具のご紹介をしたくてお邪魔しました。
中に入ると、前回来た時も木の香りがしていましたが、建具を取り付け中なので一層広がっています。
気さくな親子の建具屋さんです。
建具屋さんは、事前に大工さんが枠をつけた直後に現調し、採寸してから取り掛かります。
大きさによって異なりますが、この現場の建具は製作に2週間ほどかかったそうです。
(把手などは次の日に取り付けられるそうです。)
枠は杉をつかっています。
框戸-上下・左右の仕上がり部分を木材(←框といいます)で作り、その間にガラスや板などをはめ込むものです。
重厚感があり玄関・リビングなどによく使われます。
フラッシュ戸-框戸と同じく上下・左右に枠を作り、真ん中に桟を入れます。
これらが骨組みになり、フラッシュの場合は表面に板材等を貼り付けて仕上げます。
簡単に言うと、表面を平らに仕上げた戸です。
こちらの現場は框戸にヒバ材、フラッシュ戸にタモ材を使用しています。
どちらも枠材の杉とともに年数を経てあめ色に変わっていきます。
建具の丁番が取り付けられる側を少しだけ斜めに削っています。
(さしがねをあてている画像の建具の右側が少しだけ空いています。)
この作業をしておくと、枠と建具が干渉したり、閉めたときの重みが軽減されるそうです。
そういった細やかな技で、お客様に長く気持ちよく使っていただけるんですね。
この作業を「かつぐ」というらしいです。
どういう漢字だろう?と事務所に帰りパソコンで調べましたが、結果がどうしても「重い建具を斜めに担ぐ」になってしまい、最終的に「神輿を斜めに担ぐ」が出てきたところで諦めました。
その地方によって言い方が違うのかな?