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所用があり久しぶりに熊本市を訪れました。一昨年地震に見舞われ、甚大な被害にあった熊本城がどうなっているか見に行ってきました。
一部石垣などは地震当時のままとなっており、修繕もさることながら、瓦礫の撤去や整理もままならないようです。元々が整然と並んでぴたりと納まっていた石なので、単純にもう一度積み上げれば、というものでもありません。崩壊した石垣の隙間から生える雑草に何とももの悲しさを感じます。
崩れた石垣の整理は一部進んでいるようですが・・・。
そんな中でも城の象徴である天守は着々と修繕が進んでいます。一度コンクリートで仮設の足場を組み、無事だった櫓を仮に移設、天守部分に足場やクレーンを設置して補修にあたっている模様です。
こうしてみると震災当時のニュースで『熊本城の補修には数十年かかる・・』と報道されていたのも、きわめて現実感をもって聞こえます。
熊本県のシンボルで、加藤清正ゆかりの歴史的な名城でもあり、何より筆者の学生時代の思い出の場所でもあります。学生にもまだ少し九州男児のバンカラで剛毅な気質(いわゆる『肥後のもっこす』)が残っていたあの頃、いろいろな行事(だいたい酒が入っています)で訪れて仰ぎ見た熊本城の強烈な印象は今でも忘れるものではありません。母校の寮歌の一節『~~ 思いは馳する朴訥の 流風薫る銀杏城』。
一刻も早い復興を願ってやみません。