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家づくり成功読本

#05

木の家を建てる際に
知っておくべきこと

  • 木の家を建てる際に知っておくべきこと

    木材を使った建築工法は、日本で一番多い住宅の建て方の1つです。木材は、強度・耐久性・価格など総合的バランスに優れた材料で、一般の住宅には最も適した材といえるでしょう。
    ここでは、木の家を建てる際に知っておくべき木の基礎知識や特徴についてご説明いたします。

    木の基礎知識

     
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    1.木は大きくなるほど強くなる

     
    1300年たった法隆寺のヒノキの柱と新しいヒノキの柱、強いのはどちらだと思いますか?正解は1300年たったヒノキの柱です。ヒノキは伐られてから200〜300年までの間、強さや剛さがじわじわと2〜3割も上昇するからです。不思議ですが、木は伐られた後に強度が増してくる不思議な素材なんです。
    しかし鉄と木とどちらが丈夫か?といわれれば鉄とお答えせざるをいえません。ですがこれは断面あたりのお話。鉄は重い分、地震の時には大きな力が加わります。その点木は軽いので加わる力は小さく、また筋交や面材を施工することで、横方向に耐えられる地震に強い家をつくることができます。

    2.温熱環境に優れています

     
    温熱環境とは、気温、湿度、日射などの総合的な熱環境のことです。木材が他の素材に比べて格段に優れているのがこの、温熱環境です。
    木は優れた調湿作用を持ち、周囲の環境に応じて湿気を吸収あるいは放出する働きを持っており、カビやダニの原因となる結露や湿気を住まいから放出します。ちなみに10センチ角、長さ3メートルの柱の場合、湿度が40%から80%に変化すると、約1.2リットルもの湿気を吸収するといわれています。
    また断熱効果も高い為、常に家の中を快適な温度に保ってくれます。手が触れたとき温もりを感じられること。これが木の家の良さです。

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    3.木の住まいは長寿につながる

     
    徳島大学医学部でこんな研究結果が出たそうです。スギの香りのする部屋で寝ると、眠りの深い睡眠(レム睡眠)に早く達するという結果です。また、マウスを木製、金属製、コンクリート製の3種類の飼育箱に入れて行われた静岡大学の実験では、木製の飼育箱にいたマウスが一番生存率が高かったそうです。
    木には2種類の物質が放出されているのをご存知ですか?一つは人の気持ちを沈静化させるもの。木の住まいは家族の心に安定をもたらします。そしてもう一つは、人の気持ちをやる気にさせるもの。毎日の暮らしを元気にしてくれるのもまた、木の力なのです。この二つのバランスが良さが、木の住まいが長寿につながるといわれている所以なのでしょう。

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