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春日井市ts様邸

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    2024.06.22

    『お客様の声』ページの充実を図ろうという大号令の元、平屋建てのお施主様の例としてs様に取材のご協力をお願いしました。早速記者やカメラマンと共におうかがいしました。昨年末にお邪魔した際には寝ていたため会う事はできませんでしたがSAKIちゃんの弟SOUちゃんにお目通りがかないました。それにしてもこの姉弟、見た事ないオジサンたちがやってきても常にニコニコ、ご両親譲りの非常におおらかな性格なのが分かります。

    本日は最高気温29℃程の曇り空ですが少々蒸し暑い気候です。屋内は熱交換換気扇とロフトの冷房一台で稼働中ですが室温は25℃程に保たれだいぶ涼しげでした。

    一通り撮影を終えた後、記者によるインタビュー開始。住宅建築の際にミノワを選ばれた経緯、こだわったポイント、良かったところ等を教えていただきました。特にこだわった点として先程の熱交換器、エアコンを含め、断熱気密性能に基づいた換気空調計画について力説していただきました。

    インタビュー中すっかり仲良くなったSAKIちゃんと女性記者。和気藹々とインタビューが進んでいきます。

    工事中にもいろいろとお話はしていましたが、インタビューを通じて改めてs様のこだわった点や住宅に住まい初めて感じている事を聞けました。筆者にとってはちょうど2年前のs様を担当しているあたりから断熱気密、換気、空調にこだわって、SNS等を駆使して独学で調べられるお施主様が増えてきているように感じます。そういった点からも今回改めて貴重なお客様の生の声を聴かせていただきました。s様ありがとうございました。


    2023.11.23

    年末の点検にうかがいました。今回は廊下で数か所床鳴りがする、という事でh谷川棟梁にも来てもらい床下に潜ってアヤシイ所を処置しました。

    床下にエアコンを仕込んだり、熱交換器の給気を床下に吹出すという計画の特性上、床下空間の乾燥収縮が顕著で床下地やフロアに影響が出ているとも考えられます。

    『この奇妙なおじさん達は床に潜って一体何をしているんだろう?』という表情でしげしげと作業を眺めるsakiちゃん。作業終わりにご褒美としてそのsakiちゃんからお菓子をいただいてしまいました。


    2023.05.15

    昨年春に竣工お引渡しをしましたs様邸に、一年点検のためにお邪魔しました。昨年末にも一度お邪魔していますので半年ぶりに会うsakiちゃんは随分と行動範囲も広がり、この住宅を満喫してもらっているようです。一人でロフトはまだ早いようですが。

    建物外部からチェック開始。澄家の給気口に断熱シートが。わずかでも効率を上げようという工夫です。

    内部に入り、小屋裏空間のチェック。特に雨漏り等の問題なく1年が経っているようです。建物東側は外観を整えるためロフトと同じくらいの大きさの空間がありますが、ロフトを続けても良かったかな、とs様に竣工時に聞いたような覚えがあります。

    床下のチェック。給排水管、給湯管等から漏水が無いかチェックします。水道配管以外に熱交換換気扇『澄家』の銀色に光る配管が縦横に走っています。

    ユニットバス床下のみ澄家の換気経路からは外れますので、ここだけミラフォームによって断熱区画。後に点検ができるように取外し式にしてもらいました。ピッチリと閉められるように加工する辺りは流石『カミソリのタケ』の仕事です。

    熱交換器『澄家』と床半埋めエアコン近辺の様子です。澄家が給気を床下空間を換気経路とするならば、そこにエアコンの冷暖房をのせて居室に供給しようという計画。昨年末お邪魔した時はその威力を身をもって感じる事ができました。本日は暑くもなく寒くもないちょうど良い気候。エアコンはストップして澄家の給気口からのみ風が出ています。

    澄家は床下に換気ダクト配管をします。こうやって床下を点検する際の事を考えると、基礎高さをもう少し上げても良いかもしれません。

    床下換気経路ですので、基礎の立上り部で空気が滞留しないようにと知恵をひねり、内部の基礎だけ20㎜高さを下げ基礎パッキンとしたこの方法、気流は目に見えませんが、各室に満遍なく給気されているでしょうか。

    何事もなく無事に1年点検を終えました。次回は4年後の5年目点検です。


    2022.12.20

    2022年の春にお引渡ししてから約一年弱、s様にとってはこの住宅で初めての冬を迎えています。夏場は、その断熱性能もあり、快適に過ごされたとご感想をいただきました。筆者も7月にはお邪魔して外部の灼熱からイキナリ涼しい室内に入りその温度差を体感しました。 これは冬場にはどれくらいの効果があるのかをぜひとも体感させていただきたいと思っていました。

    事前にメールでおうかがいしたところ、『日中は日差しが入ればだいたいは20℃前後で快適に生活できています』との事でした。

    お邪魔した日は気温が3~4℃を示し、昼には小雪が舞い、風が強く非常に寒い日でした。昨夜から点けている半床埋めエアコンを22℃設定で運転、熱交換器も稼働しており、室温が20℃を示していました。ロフトも含めると約40坪ほどの容積を持った建物を6帖用のエアコン一台でここまでできるとは断熱性能や熱交換器の威力を垣間見た思いです。

    今回使用している熱交換器はマーベックス社の『澄家』という熱交換器です。熱交換した空気を床下に開放して、各居室の床ガラリから供給する、という換気経路を通ります。また『エコエアーシステム』を小屋裏に設置しておき、床下までダクトを配管して上部からの空気を送り込むことによって住宅内を循環させます。

    また、エアコンを半分床に埋め、床下に温風を吹き出させる事で、熱交換した空気に暖かい温度を乗せて室内に供給する、という方法をとっています。床のガラリに手をかざすとじんわりと温かい空気がゆっくりと出てくるのが分かります。エアコンの風を直接受けたくない、という方には非常に良い方法かと思います。s様としては『エアコンの容量はもう少し大きくても良かったかな』という事でしたが、筆者としてはこれだけでも既に感動しています。

    リビングダイニングにそびえたつ丸太柱の麓には空気清浄機と加湿器が置かれました。高気密高断熱住宅の弱点である過乾燥を防ぐ役割を果たします。

    エアコンは右の収納内の床に設置されていますが、その前の廊下部分の床はかなりの暖かさになるそうです。この廊下は住宅のほぼ中央に位置するので、各室に満遍なく行き渡っているのではないでしょうか。s様は『エアコン本体に温度センサーがついている物でなくリモコンについているものにして正解』と言われていました。確かに床下吹き出し口付近は少し断熱を強化しているのですぐに暖かくなってしまい、センサーが反応しては室内が暖かくなる前に止まってしまう事が考えられます。

    これだけの快適空間なのでsakiちゃんも裸足で駆け回る事ができますね。『柔らかい桧の床なので転んでもあまり泣かないんですよ』とs様。

    『最近こうやって階段を上る事が好きになってきました』とも。

    断熱と熱交換器と床下エアコンを組み合わせた換気、空調のシステム、これで夏冬と体感させていただきました。また、このようなシステムを検討したいという『ミライ』のお客様にも見学させていただけるというお話もできました。s様ありがとうございました。


    2022.07.19

    高低差のある敷地の上部の庭については人工芝をご検討されていましたが、s様の手によるDIYで張られ、完成写真を送っていただきました。初めて作業したとは思えないこの出来栄え。これで雑草の心配も無く、これから夏の季節には庭先でsakiちゃんのビニールプール遊びができますね。


    2022.07.11

    週末から雨天が続き今週以降もずっと雨予報の中、狙っていたかのように晴れた本日、外構完了後最後の撮影と各完了書類のお引渡しを行いました。これまでに筆者が現場で撮影した工事写真総数1292枚(撮りすぎです)その他工事に使用した図面のpdfデータなどCD-Rに記録してお渡ししています。

    ウッドショック、ロ●アの影響か各種資材の値上がりの過渡期の中、無事にお引渡しまでたどり着けました。s様ありがとうございました。


    2022.07.06

     

    やっとエクステリアの工事が完了しました。猛暑の中お疲れ様でした。見学会の時点では建物しかできていませんが、こうして土地建物合わせて完成し、車両(シト●エン)が停まっている様は画になります。

     

    上段の庭部分はs様がご自身で人工芝敷きにチャレンジされるそうです。芝や雑草の手入れなどが不要なので管理は非常に楽になります。


    2022.07.01

     

    梅雨が明けてすぐに真夏日、猛暑日になった今日この頃、酷暑で有名な多治見市はあっさりと40.0度を記録したそうです。40度などという数字は角度の話をする時にしか出てこないと思っていた一昔前から考えると、そろそろ45度などという仰角なのか気温なのかよく分からない現実離れした数字を聞く日も近いかもしれません。

    そんな猛暑の中、残していた駐車場部分の土間コンクリートも打たれ、外構工事もあと少しです。こんな季節にコンクリートを打設するとすぐに乾いてしまいます。

     

    駐車場脇のちょっとした庭もできあがりました。庭としても使い、車両が増えた際には軽自動車位なら横から駐車できる、というスペースです。


    2022.06.28

     

    アプローチ部分のスロープ状のコンクリートが打設されました。道路から玄関までおよそ1.0mの高低差(そうは見えませんが)の処理を階段ではなくスロープとしました。sakiちゃんの乗るベビーカーやs様の自転車等も楽に上げる事ができます。

     

    この後は駐車場部分のコンクリート打設が控えています。これらのコンクリートが固まればいよいよ外構工事の完了も見えてきます。


    2022.06.26

     

    梅雨の雨天の合間を縫って外構工事が進んでいます。やっとコンクリートを打設する前段階までやってきました。後は打設当日とコンクリート表面が凝固するまで夕立などが降らない事を祈るのみ。


    2022.06.22

     

    アルミフェンス設置。外構工事も着々と(?)進んできています。天気予報とにらめっこ、常に空模様をうかがいながらの作業です。予報の割には降らなかったりという時もあり、忸怩たる思いをする事もあります。


    2022.06.14

     

    今日も今日とて来たるべき駐車場土間コンクリートの施工に向けて下地整地に余念がありません・・・が、今週や来週の恐怖の天気予報を見るにつけ、つくづく恨めしい空模様です。

    『♪土方●すにゃ●物は要らぬ ♪雨の三日も降りゃあ良い♪』とは上手いこと言われたものです。


    2022.06.11

     

    外構工事が着々と進んでいます。住宅計画の完全完成まであと少し。道路高さと建物設計GLの高さ解消にスロープを設け、下地部分を製作しています。すでに住宅にはお引っ越しされていますので、まだしばらくは出入りにご迷惑をおかけします。

    できるだけ早く支障のないようにしたいところですが、こうなると来週の雨予報が恨めしいですね。


    2022.06.06

     

    あいにくの雨天で本日の作業はお休みです。少し道路と高低差のある敷地の段差を処理するためのブロック積み工事が終了しています。これから下の段は整地と配筋を行い、駐車場の土間コンクリート打ち工事が進んでいきます。


    2022.06.02

     

    外構工事がスタートしています。道路と敷地では少し高低差がありますのでまずは段差部分にブロックを積む工事から始めています。だんだん暑くなってくる気候、日影になる建物もありませんので熱中症にはお気を付けください。とは言え梅雨前には何とか工事を終えたいところです。

    収納棚の可動棚の枚数を増やしにやってきました。収納するものに応じて棚板の高さや枚数を増減できるのが可動棚板のメリットです。


    2022.05.26

      

    時間をさかのぼる事数日前、完成見学会の直前に気密測定が行われました。目張りをした窓にバズーカのような機械をセッティングして宅内の空気を一気に外部に排出した際、外壁や屋根、床下など外部に面する部分にどれだけの隙間があるかを床面積当たりに直して算出した数値(隙間相当面積=C値と呼びます)です。数値が低い程隙間なく施工できており断熱性能が良い事を表します。

    算出された数値はC=0.4c㎡/㎡。2.0を目安に下回れば気密住宅と言われているので良好な数値であると言えます。さすがは『カミソリのタケ』気密シートの施工にも手抜かりはありません。


    2022.05.20

     

    お引渡し次の日に届いた設備近辺の小物を取付けにやってきました。メタリックな見た目に統一したタオル掛け金物とワゴンの引手金物を取付けます。 洗面カウンター下にも収納を計画しましたが、正面からの出し入れにするとカウンターの奥行きもあり、出し入れがしにくいという事で横向きの収納としました。それでも奥の物は出し入れがしづらいので、カウンター下の棚にキャスターを付け前後させる事で取り出しやすくしました。

     

    脱衣室には換気と採光を目的とした内倒し窓が天井付近に取付けてあります。天井近くにラッチがあるため操作棒によって開閉を行います。使わない時に意外と持て余すのがこの操作棒。今回は脱衣室内のシンク周りにホーローを張りましたので、操作棒に磁石を取付けました。操作棒を挟み込んで保管でき磁石もくっついているこの(写真の茶色の物)アイテム。ふと立ち寄ったダ●ソーのステッキのコーナーにありました。棒の直径も問題なし。s様曰く『絵に描いたようなシンデレラフィット』、100均の底力侮るなかれ。


    2022.05.19

     

    先週は曇天が続いた現場ですが、本日は朝から良い天候に恵まれました。徐々にs様の荷物も現場に届き、部屋らしくなってきました。筆者渾身のマガジンラックにはさっそくsakiちゃんお気に入りの絵本が並べられています。リビングのソファーも到着。比較的大きいものですので一間の掃き出し窓からは入らない。そこは現場にいた男手の人数に物を言わせて一間半の腰窓から搬入しました。

     

    本日は完成住宅のお引渡しをしました。取扱説明書のファイルをお渡しし、現場監督から簡単なご説明を加えます。

     

    何しろあちこちにこだわりの機器が格納されていますので、住宅を上から下への総ざらいとなります。

     

    そしていよいよ本キー入刀。昨日まで『現場』であったこの建物が『住まい』に変わった瞬間です。今日のこの日の為にs様は元より、現場一同粉骨砕身頑張ってきました。

    s様ありがとうございました。

    現場はまだまだ外構工事へと続いていきます。


    2022.05.16

     

    完成現場恒例の撮影会にやってきました。本日はあいにくの曇天ですが、以前カメラマンに教えてもらった通り、室内の撮影にはむしろ逆光が少なくなり撮影しやすい状況です。

     

    いつも使用しているのはFUJIFILMのX10。絞り値を調節してピンポイントの部分を撮影するのに重宝しています。

     

    普通レンズのため、屋内を撮影する時は三脚のポジションや画角の設定が難しい事もあります。

     

    最近はスマートホンに広角レンズが常備されているので、これで撮影すると6畳くらいの部屋でも簡単に全体の様子を撮影する事ができます。

     

    一度広角レンズの味を占めてしまうとなかなか普通レンズには戻り難いものがありますが、シーンに応じて使い分け、印象的な画が撮れると良いと思います。肝心なのはそれを扱う人間の力量。まだまだ腕を磨かなければなりません。


    2022.05.08

     

    養生が撤去されクリーニング業者によって施工中の埃や汚れがきれいに掃除されました。和室の畳やサッシに取付ける網戸はクリーニングの後に現場に搬入されて据えられます。

     

    毎度の事ですがこうしてでき上って、クリーニングが終わった時の爽快感は何物にも代えがたい感覚になります。

     

    s様がお気に入りで購入されたペンダントライトは取付がライティングレール用の物でした。引掛けシーリングに取付けるにはアタッチメントが必要ですが、その部品の大きさの分カバーの中に納まりきらず、梁との間に隙間が空いてしまいます。

     

    何か適当な大きさのスペーサーが無いものかとホームセンターなどで探されましたがちょうど良いものが無い。こういう時にこそ木造作の出番です。20㎜の厚みの杉板をくりぬき、周囲を八角形に加工してスペーサーをつくりました。

     

    梁と同じ杉材を使っているのでそこまで違和感なく収まったのではないでしょうか。

    5月7日、8日(土日)の2日間にわたって完成見学会が行われました。いまだ続くコロナの影響で予約制によって来場者の制限が設けられましたが、それでも数多くの方に来場いただきました。

    見学会の詳細はこちら

     

    盛況のうちに見学会を終えました。ここ数回の見学会では予約制ながら新しく住宅を計画されているお客様からの問い合わせが多く、大変ありがたいところです。コロナや北の情勢などの影響で資材の値段が上がっている中のご検討となりますが、各見学会がご参考になれば幸いです。


    2022.04.28

     

    現場監督によって小屋裏に棟札や幣束が安置されました。上棟式の時に奉り、工事の安全とs様ご家族のご健勝を祈願しました。今後も小屋裏にあり、末永くご家族を守護していただけますように。

     

    検査機関の完了検査を受けました。特に変更点、是正指摘もなく無事に検査合格。早速棟札のご利益がありましたかな。

     

    熱交換換気扇『澄家』の給気口。人物と比較し、近くで見るとかなりゴツイものです。右写真は給湯器エコキュートのスリムタイプを収めたところ。初っ端の配置計画プランニングの際には外周周りにこれらの設備の設置スペースも十分に見込んでおかなければなりません。


    2022.04.26

     

    先日電力引込とメーターの設置を終え、各部の照明器具に明かりが灯りました。夕方になってから点灯させてみますと、温かみのある電球色の灯りが薄暮の背景に映えて見えます。

     

     

     

     

    本日は各設備機器の設置、配管接続に水道業者さんがやってきています。外部配管も行いたいとの事でしたが、予報では一日雨天の様子。空模様を見ながら内部の施工を進めていきましたが、作業終了まで結局雨は降らず、夕方以降に降ってきました。 予定を少し変更して明日以降に外部を行います。

     

    熱交換換気システム『澄家』の排気ガラリ。本来は床面に取付ける物ですが、できるだけ足で踏む場所には取付けたくないとのs様のご希望により、各部棚やダクトスペース、収納内など配管を少し立ちあげる事の出来る部分は壁面に設置するという形をとりました。

    小屋裏の一角に設置した『澄家』エコエアーシステム。これだけのゴツイ機械ですので、できるだけ目立たない場所に設置するのが理想。今回は小屋裏に設置できるスペースがあり、メンテナンスもしやすい場所が確保できたので幸運でした。

     

    玄関ドア戸当たりの取付。玄関のある面は比較的風通しが良い⇔逆に強風時にはあおられて壁に激突する恐れがあります。取っ手部分が当たらない寸法を出し、床面に戸当たりを取付けます。

     

    造作工事を終えてからk親方の現場へ応援に行っていたh谷川棟梁が、内装を終えてから取付ける棚などの施工にやってきました。通常、造作を終えて現場を離れた大工さんは内装後に行う後工程が無いと、仕上がった現場を見るという機会があまりないのですが、こういった棚取付などの作業が残っていると自分で造作した現場の完成形を垣間見る事ができます。


    2022.04.24

     

    内装クロス工事が終了したので各電気設備、照明器具、空調設備の取付に入りました。住宅内に明かりが灯るのが待ち遠しいです。電気メーターはすでに取付けられていますので各回路に通電してテストすれば点灯できます。

    エアコン、給湯器、熱交換器、インターホン、玄関ドアの各種リモコンを1か所に納める計画のニッチ収納。どれがどれだか迷いそうです。

     

    各部屋の残っていたアクセントクロスも貼り終えていました。今回はホワイトを基調として、ポイントポイントで色、柄の付いたクロスを選択されました。

     

    週末の間に建具の建込工事もこっそりと終了。障子の組子は毎度おなじみの『吉村障子』です。

    化粧梁の上部に見えているのがロフトの『吉村障子』です。今回は『つながる』ロフト、というよりは『ある程度仕切れる』ロフトをご所望でしたので障子によって開閉できる間仕切を設けました。ロフトを仕切って何をするのか?? それはでき上ってからのお楽しみというものです。


    2022.04.21

    少し気になる寸法を測りたいため、夜の現場にこっそり侵入しました。当然職人さんは誰もいない時間帯ですが、先日のキッチン業者さんは無事に据付を終了していったようです。深夜の現場というのもなかなかオツなものです。

     

    気になっていたアクセントクロスの部分も施工完了。これでその他の什器が据え付け可能となりました。トイレの奥面のクロスだけは他メーカーの物でs様お気に入りの花柄を選択されました。SNSで探し当てられたものだそうですが、居ながらにしていろんなイメージを検索できる、便利な時代になったものです。

    内装タイル工事も終了していったようです。久々に床10㎝角タイルを使用しましたが、部屋の形が不正形であったり、30㎝角での割り付けが中途半端であったりする際にあまり違和感なく貼れるのが特徴と言えます。


    2022.04.20

     

    内外装タイル工事。外部ポーチは濃い色の300角タイル、内部玄関は100角の明るい色のタイルで変化を付けられました。

     

    洗面台の前に貼るタイルはs様のお好みで、ひとつひとつが菱形の提灯のような形をしたモザイクタイルを選択されました。正方形、長方形といった直線のタイルとは違い、シート貼りを行う時に微調整が必要です。

     

    本日はキッチン据え付け作業も同時に行われています。ひとつひとつのユニットを水平垂直を見ながら組み合わせて据え付けていきます。

    クロス業者さんはタイルとキッチンが絡む部屋は先に貼り終えておき、その他の部屋で作業中。内装仕上げ、設備設置工事が佳境に入ってくると、同じ現場内でもできるだけお互いの仕事が干渉しないように場所を分けて工程を組みます。


    2022.04.16

     

    クロス工事が大体半分ほど終わってきました。y本さんはまずはメインとなるクロスを先にやっつけて後半は各部屋のアクセントのクロスを貼っていく計画と見えます。メインの白いクロスが貼られていくと室内がだんだんと明るくなっていく感覚です。

     

    本日は現場の中がお休みでしたので、内部でお打合せ。数日前の真夏のような暑さが和らぎ冷たい風が吹く中でしたので屋内でできたので快適に進められました。

    sakiちゃんもお打ち合わせに参戦。s様によればお打ち合わせに来た時に限ってご機嫌になるとの事です。まだ見ぬモノづくりの血が騒ぐのか、現場内ではいろんな道具、材料に興味津々です。

     

    次第に現実味を帯びてくる新生活のイメージに思いを馳せ、s様の家づくりもいよいよ大詰めです。お引渡しのその日まで気を引き締めて施工せねば。

    連休明けには完成現場見学会の予定です。お誘いあわせの上ご来場ください。


    2022.04.14

     

    パテ処理が終わり、クロス貼工事が続々と進んでいきます。仕上工事が進んでくると『現場』から『家』らしくなってきます。今回はクロス貼工事の難所はそこまで多くなく、y本さんもほっと胸をなでおろしたのもつかの間、吹抜に面する壁面はやっぱり道板上の作業になります。『まあこれでも以前のに比べたらやり易い方か・・』と諦観がうかがえます。

     

    配線隠しや火打梁のボルト隠し加工は棟梁によってさまざま。筆者は各々の棟梁に、なるべく凹凸の出ないように埋め込み加工をお願いしてはいろんな収め方をしてもらっています。加工前段階の相談も含めて、こんなところにも各棟梁の性格や癖が出る?と密かに俯瞰して楽しみにしている部分です。 h谷川棟梁は丸の座彫に対して八角形に加工し直して収めてくれました。


    2022.04.08

     

    内部造作工事があと少しで終わるため、本日は監督o本君と余った材料を引き上げにやってきました。ちょうど休憩時間に差し掛かりアルコーヴで休む大工さんと談笑の図。

    先日塗装した外壁木部に細い押縁を留め付けた『押縁工法』。最近ちらほらみられる外壁で、一度やってみたかった仕上です。敷地が細長く、南面に部屋をとるために玄関を奥まらせました。そこへ至るアプローチ部分の壁にあたり、道路から見るイメージとはまた違った趣の中、歩を進めてもうらうという趣向です。

     

    内部では棟梁の造作完了が待ちきれないかのようにクロス下地パテ処理が始まりました。脚立の上で作業するのはおなじみy本さん。今回はそこまで難儀な部分はありませんのでご安心ください。と言っても実際に現場を見るまでは戦々恐々としていたと思います。


    2022.04.06

     

    外壁の一部アプローチ部分は杉羽目板張オスモ塗装としました。木材保護塗料を塗布するとは言え、風雨にさらされる外壁に木材を使用するのはある程度の勇気と覚悟が必要です。今回は他の外壁ラインよりワンスパン奥まった部分の外壁に使用するため、少々長く効果が伸びる事が期待されます。

     

    色濃いウォルナット色を選択。ホワイトのガルバリウム鋼板外壁とのコントラストがくっきりと出ています。

     

    h谷川棟梁は和室の仕上げの下準備にかかっています。いよいよ仕上げる部屋は和室を残すのみとなりました。四畳半の部屋とは言え真壁の部屋ですので、仕上材と化粧柱との取り合いの下地処理が慎重に行われます。人呼んで『カミソリのタケ』の本領が発揮されるところです。

     

    毎度おなじみ(以下略)出隅コーナー。ご覧になった方には思いの外好評をいただいていますので、毎回計画する事にしています。


    2022.03.31

     

    造作工事が終わった部屋から、工事中の部屋へとだんだんと作業範囲が被ってくるダブル大工のh谷川棟梁とw辺棟梁。足の踏み場もないような状態ですが効率よく進めてもらっています。

     

    ロフトへ上がる階段や廊下部分は平面の中央あたりにあり、設計時には平屋建てにつき開口部が取れず真っ暗になる事が予想されました。s様と検討の結果、大屋根を越屋根とし上部に明り取り窓を設ける事にしました。ここから1階まで光が落ち、『光井戸(こうせいど)』の役割を果たしています。

     

    工事中に石膏ボードを張られている部屋は全体的に黄色い内観となっていますが、それとは趣を異にするこの部屋。洗濯室、脱衣室、ユーティリティーにつき耐水石膏ボードを張っています。ボードのメーカーでは、性能が一目で分かるように表面の色を変えているものと考えられます。


    2022.03.28

     

    建具工事のお打合せを行いました。建具の表面はどの面材か、使う金物は、採光窓の材料は。諸々のサンプルと過去の実例を元にお打合せしますと、ことのほかスムーズに決定しました。sakiちゃんも今日はご機嫌と見えて終始穏やか、時折カメラ目線をくれました。SNS隆盛のこの時代に生まれた子らしく、流石は見せ所を良く分かっていらっしゃる。

     

    徐々にできあがってくる現場をご見学。生活が始まったらどのように寛ぐかイメージと希望は膨らみます。

     

    階段下のデッドスペースには何やら電源の付いた小さな箱が。この中にはお掃除ロボが描くのされる予定です。

     

    造作工事は佳境に入っています。しかし手摺ひとつとってもすんなり終わるかと思いきや、捻くった図面を描いていますので、まだまだダブル大工さんの苦労は続きます。

     

    a朗監督の竹馬の友、y本左官さんが土間仕上とエコキュート台を打設しにはるばるとやってきました。最近腱鞘炎を患い、だいぶキツイようですが、こうして下向きの作業ならあまり痛みもなくこなせるようです。


    2022.03.26

     

    本日はw辺棟梁は所用につき不在ですが、h谷川君一人で奮闘中です。リビングの勾配天井部分のせっこうボード張りを行っていますが、相変わらずピッタリとつくりすぎるため、当てては削りといった作業を繰り返す、人呼んで『カミソリのタケ』。そこまで気にして造ってもらう方としてはありがたいのですが、『カミソリ』一枚分の余裕を見ても良いのでは・・と素人目には感じます。性分なんでしょうな。

     

    キッチンカウンターの造作。ホーロー製の箱を仕込み、調味料置場とします。この箱は柱の厚みには収まらないため対面側の壁をどれだけふかす事ができるか、という事を図面の段階で考えて置く事が必要です。

     

    洗面台やシンクの給排水と取付下地も終了。給水だけでなく排水も壁取り出しとなります。造作→配管→下地造作→内装→器具設置という順番をキッチリと守らないと収まらないため、業者さんにいつ現場に来てもらうか、といった段取りが肝要になってきます。


    2022.03.22

     

    徐々に形づくられるキッチンカウンター、キッチン側から調味料等を収納するホーローのボックスも仕込まれています。柱の幅に収まる奥行きではないので、違和感なく収めるにはある程度の工夫が必要です。

     

    w辺棟梁にも手伝ってもらい、各所の棚が続々とでき上ってきています。棚の大枠ができ上ってきたら後はひたすらプラスターボードを張って行く作業になります。

     

    リビングダイニングの勾配天井の羽目板も張り終えていました。角型の柱ならいざ知らず、今回は丸太の柱が建っており、羽目板勾配天井との取り合いの光付けが非常に大変だったと思われます。・・他人事のように言っていますが、筆者の図面によって棟梁には大変苦労を掛けました。そんな苦労をおくびにも出さず、黙々と作業を続けてもらっています。


    2022.03.21

     

    和室の外壁面にはグラスウールではない断熱材を充填します。和室の壁は真壁工法という化粧柱が見える形としますので、柱の幅(12㎝)いっぱいにグラスウールを充填する事ができず、空間の幅はおよそ7㎝程しかありません。厚みが薄い分だけ減る熱抵抗を補うため、グラスウールより熱伝導率の低い(すなわち断熱性の良い)ボード状の断熱材を充填します。

    h谷川棟梁は何やら玄関に座り込み図面とにらめっこしています。筆者が描いている不必要に捻くった図面を現場でどう収めるべきか検討中です。

     

    アプローチに面する部分の外壁はその他の部分より三尺ほど控えて杉板を張ります。控えた分だけアプローチ部分の屋根ができ、外観にも変化が生まれます。今回はこの杉板にもうふた工夫施す予定です。


    2022.03.17

     

    本日は営業所でクロスの品番決定をするお打ち合わせです。ショールームは予約でいっぱいでしたので、それならばいっそCADでイメージ図を見ながら全体の雰囲気を確認しては、という事でアーキトレンドのパースモニタを使い、リアルタイムでクロスの品番を入れ替えながら検討しました。文明の利器は大変に便利なものです。もう少し手慣れたらVRもやってみたいところです。

    お打合せの間sakiちゃんにはキッズスペースでごろんと横になってもらっておきます。とは言え普段と違う珍しいもの(特に背面にあるおもちゃ)がいっぱいの部屋を動き回り、s様も気にしながらのお打ち合わせとなりました。


    2022.03.14

     

    w辺棟梁は前現場の仕上げのために今日は空けています。h谷川棟梁一人で枠の取付にかかります。知らぬ間に現場には石膏ボードが搬入されました。これらが現場に入ると造作工事もいよいよ大詰めです。それにしてもこれだけの量のせっこうボードを数枚ずつながら運び入れるのはかなりの重労働。一枚あたりが重いうえに石膏でできているので非常に脆い。なおかつ長さが0.9m×2.4mの板なので細い廊下などもぶつけないように持って歩いてくるだけでも神経を使います。運送や現場の人は手慣れたもので、駐車場から一番奥の部屋まで難なく運び、ピタリと角を合わせて置いて行ってくれます。

     

    ボードも搬入され場所をとるため、だんだんと足の踏み場が無くなっていき、いよいよ戦場のような状態となる現場内。これらを手際よく切り貼りして内装が収まっていきます。


    2022.03.08

     

    本日からk田君に代わりw辺h典棟梁が手伝いに来てくれています。先日までは工期の都合上、超ハイスピードが要求される現場にいましたが、疲れたそぶりも見せず、おっとり刀で駆けつけてくれました。早朝から後頭部に残る寝癖が、本人も気づいていない前現場のダメージを如実に表しています。

     

    わずか零コンマ数ミリの誤差ですが非常に気になるh谷川棟梁、人呼んで『カミソリのタケ』。親方のk棟梁の仕込んだ腕前が活かされています。そういえばk棟梁もたまにこのブログを『どこまで進んだかなー。』と、気にかけて見ている旨を伝えるとh谷川君にほんの一瞬浮かぶ戦慄の表情。師弟関係の奥深い深淵を垣間見た気がします。


    2022.03.05

     

    住宅内部の工事と同時進行で外構工事のお打ち合わせです。朝から現場へお越し願い、実際に現地を見ながらの検討となります。早朝からまだ数時間しかたっていないながらも本日は良い陽気ですのでsakiちゃんもお眠のようです。

     

    外構工事と一緒に内部タイルなどのお打合せも進めていきます。お打合せ内容が内部造作以外になった時、いよいよ工事も終盤だと感じます。

     

    先日h谷川棟梁が苦心惨憺して取付け加工していた階段が見事に完成しています。

     

    棟梁はというとk田君と一緒に大開口の建具枠を取付中。以前と同じく造りが正確すぎてなかなか入らない模様。「カミソリのタケ」の真骨頂(?)というべきところでしょうか。こちらも苦労して何とか収まりました。収まった後はそのピッタリ具合が良い感じです。


    2022.03.01

     

    本日もh谷川棟梁は一発勝負の階段掛けの続きの作業です。昨日は遅掛けに始めたので墨出しのみで、実際は今日が本番です。

     

    ササラ桁(写真の斜めの材料)、踏板、蹴込板(階段の垂直面の板)を収める順番を間違えるときちんと収まりませんので、事前に墨出しとシミュレーションを入念に行っておきます。

     

    シミュレーションと試行錯誤の跡がうかがえます。

    応援のk田君は窓枠の取付を手伝ってもらっています。


    2202.02.28

     

    階段掛け工事が行われています。今回はフロアに合わせて桧の階段材。平屋建ての住宅ですが、ロフトへ上がるための階段設置です。ササラ桁への切り込みは工場でプレカットしてくれますが、取付の墨出しと細かいカットは現場で行います。ちょっと間違えてもいけないのでh谷川棟梁、緊張の一発勝負です。

     

    見習のk田君に手伝いに来てもらいました。ロフトに張るフローリングの墨出しと材の目を見ています。


    2022.02.14

     

    LDKのフロア張工事に入っています。この部屋に使用する床材は桧の無地の板。現場内には桧の粉の良い匂いが漂っている・・・はずですが長く現場にいるとだんだんと慣れてしまって分からなくなってきます。

     

    床のとある一角を掘り下げ、内部に箱を仕込んでもらいました。旧い建物ならばこれらは漬物を仕込んでおく床下収納だ、と答えるところですが、果たしてこれはいったい何に使用する物でしょうか。


    2022.02.10

     

    外部の高い部分の仕事も終わり、足場が解体されました。今までシートで囲われていた外観もすっきり爽やか。

     

    内部では棟梁が何やら膝を抱えて一心不乱に床合板を金づちで打っています。いよいよリビングもフローリング張の下準備にかかるため今まで仮止めしていた床合板を釘打ちしているところです。

     

    フローリングはどういった割り付けにすれば無理なくソツなくキレイに貼れるか、最初の墨出しですべてが決まります。柱壁位置だけではなく他の部屋との兼ね合い、建具の敷居との取り合いも考えながら床に墨打ちしていきます。


    2022.02.05

     

    お昼休憩中に現場を訪れると、木造住宅特有の桧やその他の木材の匂いと共に日●カップ●ードルシー●ードの匂い。h谷川棟梁、若いとは言えそれ一杯で午後の体力はもつのかね?

    あまり人の事は言えない、と自身の若い頃を省みた筆者の心配をよそに現場ではフローリング張工事の真っ最中です。床材は桧と楓の2種類。途中で張り付ける材料や向きが変わるので、板一枚一枚の割り付けはこれでいいかどうかの確認を行いました。

     

    既に桧のフロアを張り終えた部屋から順に床養生ボードが伏せられています。

    天井の断熱材布設工事もほぼ完了。本日は雪の降る寒い日でしたが、現場の中はそれほどではありません。


    2022.02.01

     

    勾配天井の断熱材布設工事。低い場所はまだまだ入れやすい高さですが、もちろんだんだんと高くなっていき、脚立にアルミ道板を渡しての作業となります。筆者はプランニングを行う時に、画面上では気軽に勾配天井を描いたりしますが、それを実現させるため現場では棟梁にひと手間もふた手間もかけて造ってもらっているのです。

     

    いつもながらこの色のグラスウールを作業台で捌いている様子は精肉業の作業場に見えて仕方ないので小腹も空いてこようというものです。


    2022.01.29

     

    本日は現場で小お打ち合わせです。棟梁は同じ市の別の現場へ少しだけ応援に行っていますので留守の間に現場内を縦横無尽に歩き回っての詳細検討です。

     

    作業台を打合せテーブル代わりに使用。梱包された高性能グラスウールの束は高さと言い柔らかさと言い現場ではソファー代わりにしてもらうのにうってつけです。


    2022.01.21

     

    キッチン設備の再確認をしに某T社のショールームを再訪しました。先回のご検討が2か月ほど前でしたのでだいぶ忘れている部分も多く、再確認できる良い機会です。改めてご覧になり、『こっちの方が良いかも』という部分も出てきます。


    2022.01.14

     

    昨晩から今朝にかけてかなりの冷え込みな上、雪も積もっていたのですが、午前中にはほとんど解けてしまいました。こんな状況なので毎年スタッドレスタイヤに替えるかどうかで非常に躊躇します。外部作業を行うにはありがたいのですが、これからこの国はますます温暖化が進んでいってしまうのでしょうか。という心配をよそに粛々と外壁作業が進められています。屋根瓦や鼻隠しがブラックな水平ラインに対して、外壁はホワイトの垂直ラインを強調するガルバリウム鋼板です。施工しているのは毎度おなじみy江板金さんですが、朝、黒川地方から出てきて到着までに1時間ほど余分にかかったそうです。やはりまだ標高の高い地域は積雪の影響が大きいようです。

     

    天井屋根断熱材の終了した部分は天井のボードが張り終えられました。一部は外部からの視線に考慮して天井高イコール窓上端という高さ設定のサッシ取付としています。

     

    h谷川棟梁は大屋根の断熱気密施工の最中。天井下地の上にグラスウールを仕込み、気密シートを留め付けて継ぎ目や切り込み部分にはしっかりとテーピングを行い、気密性能を高めます。

    天井ダウンライトが配置される部分にはダウンライトボックスを仕込みます。LEDライトとは言え多少は熱を持ち、グラスウールとは言えその熱によって発火等させないように器具と断熱材が直接触れる事の無いよう、かつ、気密を損なわない適当な大きさの箱は無いものか。・・棟梁に合板で箱を造ってもらっても良いのですが、手頃なサイズの箱が市販されていましたので(把手として空いている穴が配線孔として最適)『あるがなあるがなー。』と買い占めてきました。


    2022.01.08

     

    だんだんと内装下地が組まれていきます。その間隙を縫って電気業者さんが配管を収めています。今回は床下とロフト小屋裏空間をつなぐ断熱のジャバラを配管しました。

     

    小屋裏の空気を床下まで送り、床下に据えられたユニットによって熱交換された空気を各部屋の床から供給する仕組みです。先日の床開口にエアコンを仕込み、床下全体に行き渡るように暖房を掛け、ユニットから暖かい空気を送り込む、という異種設備による組み合わせの効果も期待しています。


    2022.01.07

     

    床合板に比較的大きな穴が開けられています。点検口にしては少し大きいサイズと思われますが、ここには床に半分くらい埋まる高さでエアコンが取り付けられます。…エアコンって部屋の壁の天井付近に取付けるのでは??と思われるかもしれませんが、今回は床下に温風を送り込み、先日仕込んだ床下を換気経路とする熱交換換気扇との併用を試みるため、この位置に取付ける事になりました。


    2022.01.05

     

     

    軒裏と水平部分の外部天井が張られています。軒はサイディング業者、端のホワイトのオーバーハング水切(壁と天井の境目の白い鉄板)は板金業者が施工しますが、両者とも『行けても新年明けてしばらくしてからかなー』とかなんとか言いながらキッチリと仕事を終えていたようです。恐るべしは職人の機動力です。

    従来と同じく今回も軒天井には杉の羽目板を採用したかったのですが、準防火地域の『延焼の恐れのあるライン』(→隣地境界線から3.0m以内)にかかるため止むを得ず国土交通大臣の認定品であるサイディングの軒天井としました。同様の条件でも木材仕上とする方法もあるのですが、その際は長期優良住宅における小屋裏換気の計算が非常に煩雑になるため(→外観の見た目も悪くなるため)、無難な手として、サイディング軒天井プラス防火ダンパー付きの軒先換気口による換気計算を採用しました。……簡潔にに要約して書いたつもりですが、非常に分かりにくい規定です。材料の選定ひとつとっても地域によっては非常に気を遣うという例です。


    2021.12.20

     

    現場の中、ほぼ中央の位置ではただいまユニットバスの組立据付工事が絶賛作業中です。

     

    組立の工程を見学していると、今回採用したT社に限らず、各メーカーは本当によく考えて商品を開発しているなーと感じます。筐体の収まりや給排水管の接続過程など、様々な現場に柔軟に対応でき、近年のものは水漏れなどは起きないようにできています。

     

    ものの半日で住宅の中の浴室空間ができあがってしまうあたり、現代ではユニットバスを採用すると当然かと感じてしまいますが、在来浴槽などの施工の長さを考えると、技術の進歩、開発者の苦労に対して本当に感謝しなければなりません。

      

    室内はユニットバスの部材で店が広げられているため、h谷川棟梁は外部の外装下地を取付けています。基礎コンクリートの鉄筋と同様、整然と等間隔に並んだ下地材が美しい。防水シートから近い方から順番に1.5㎝の縦通気貫。この貫間を気流が下から上まで抜けていき、壁体内に湿気が溜まらないようにしています。通気の上に横向きに横胴縁を打ち付けています。今回採用する外装材は縦張ですのでその下地材となる胴縁は直交する水平方向に留め付けます。


    2021.12.18

     

    週明けのユニットバス施工に備えて外壁面にあたる壁に石膏ボードが張られました。ユニットバスに隠れる部分であり、クロスを貼るわけでもないので張らなくても良いのでは・・?と、言われそうですが、建築基準法上このボードも『防火構造の外壁』の一部ですので、隠れる部分もきっちりと張っていきます。

    それにしてもh谷川棟梁、安全対策とは言え室内でヘルメットをかぶらなくても良いのでは?と思いましたが、作業台の上で下地材を切るだけ切り、外へ持って行って外壁材下地の取付に足場を登っていくのでかぶりっぱなしにしているとの事でした。


    2021.12.16

     

    本日は棟梁は別件の現場を手伝いに行っているためお留守です。外部の下地までは仕事を終えて行っているので、棟梁が居ない間隙を縫ってその他の業者さんが作業にやってきました。

     

    屋根の破風・鼻隠しや土台水切などの板金工事。すでに作業を終えて帰った後ですが、キッチリと施工されています。

     

    この住宅の換気設備の要となる機械を床下に据える工事。電気業者さんが狭い床下に潜って悪戦苦闘しながらダクトの配管を行います。直径約15㎝のダクトに断熱被覆が巻かれたものを床下を這って配管する必要がありますので、思いの外重労働です。 先日過去物件の点検で床下に潜った際は冬場だというのに汗だくになりました。車輪の付いた台車に乗って移動するとは言え全身運動になりますので、床下ながら高断熱された空間では冬でも暖かい(暑い!!)という事がよくわかります。


    2021.12.09

     

    断熱材の上から気密シートを敷設する作業がほぼ終わりに差し掛かっています。ここまではだいたいどの現場でも同じ作業を行っていますのでh谷川棟梁も手慣れたものです。

     

    t電気さんによる電気配線工事が行われています。棟梁によって壁や天井下地が完全にでき上ってしまう前に配線をしておくと作業がしやすいです。こういったところ異種業者さん同士でお互いに気遣ってくれるので非常に助かります。

     

    ロフトの天井下地が渡されていました。住宅の形状から、ロフト上部の構造材は人が立てるほどの高さにありましたが、建築基準法上ロフトの天井高さは1.4mまでしか取れませんので、泣く泣くこの高さに下地を張っています。・・・では2階建て申請にしてはどうか?? 今回はs様のご希望もあり、あくまで『平屋建て』という申請及び計算を行っていますので、2階にあたるこの空間は『ロフト』の扱いになるのです。

    この時点で床下に仕込まれるこのブツは一体・・? 今回は床下に仕込むタイプの熱交換換気扇を使用します。床下空間も換気経路として計画されるこの換気扇。基礎工事の時に行った、内周部だけ立上り高さを押さえて気流を止めない、という工法が威力を発揮する日も近い(?)と思われます。

     

    密かにs江板金さんによる土台水切の工事もいつの間にか完了していました。左と右で色が違うのは・・・? この部分を境にして外壁の色を変えようという試みです。・・変えるのは色だけか?? でき上ってきてからのお楽しみとしておきたいと思います。

      

    奥行きの長い敷地に対して、奥行きの長い平屋建ての計画。間取りの中央あたりにある空間は当然外光が入ってきにくい場所にあります。中庭をとったりして採光を得るという計画も経験がありますが、今回の場合はロフト付近の屋根を越屋根とし、段差部分に北側の窓をとりました。その部分は吹抜ですので下階まで光を下す事ができます。このように採光目的な縦のつながりの空間を光井戸(こうせいど=LIGHT WELL)と呼びます。


    2021.12.07

     

    今回の壁断熱の仕様は内外高性能グラスウール充填です。室内側のグラスウール充填の状況を見にうかがいました。いつもながらピッチリと入った赤いグラスウールが暖かそうです。ちょうどお昼休憩時にドカドカと入っていったため、h谷川棟梁の昼寝休憩時間を邪魔してしまいました。

    こんなフワフワの物が積まれているとダイブしたくなる衝動に駆られると思いますが、ダイブしたが最後、ガラス繊維が皮膚に刺さり、しばらくはチクチクしたかゆみに襲われるという悲劇が待ち受けています。

     

    点検口の向こう側は屋根下ではありますが、温熱環境的には屋外として取り扱います。断熱材で一筆書きのように建物外周を囲い、屋内外の分かれる部分が断熱境界となり、このように小屋裏部分を屋外として扱い、できるだけ冷暖房負荷のかかる容積を減らす事も計画の一つです。


    2021.12.01

     

    サッシ枠が取り付きましたので、しばらくはただひたすら外部断熱用の下地を打ち付けていく作業です。これから真冬になっていく現場ですが、天井や壁に断熱材が入る事によって室内作業は比較的暖かく行う事ができます。


    2021.11.29

     

    前日までに各部サッシの枠は現場に搬入されていましたので、棟梁によって取付を完了していました。本日は玄関ドアの扉部分を搬入取付しています。このドア、高断熱仕様である所以か、非常に重量があり、この日は二人がかりで運搬していましたがs浦サッシ親方もだいぶ力が無くなってきていますので大変しんどそうです。筆者ものんきに撮影している場合ではなく取付位置までの搬入を手伝いました。3人で持っても膝腰が折れるこの重さ。

     

    他の場所のサッシは玄関に比べ軽いとは言え、一昔前のシングルガラスの時代からするとペアガラスはだいぶ重たくなってきています。

     

    小屋裏の断熱工事。小屋裏ロフトは屋根全体の半分くらいしか使用しないので、使用しない側の小屋裏空間は結構余っています。この部分まで室内側として断熱を施すと、冷暖房負荷がかかってしまいますので、室外として扱います。したがって半分の部分で断熱。

    右写真の床になる部分が1階の天井断熱、向かって右が吹抜部分の断熱です。 向かって左の壁に石膏ボードが? この壁が実際の『外壁』となりますので、外部のガルバリウム鋼板+準不燃材以上の下地材料(今回は耐力面材モイスです)+内部のせっこうボードの合わせ技で認定をとっている外壁の防火構造を構成しています。


    2021.11.26

     

    外部付加断熱材の下地材工事が始まりました。h谷川棟梁はしばらくk保木棟梁の現場に手伝いに行っていたため、今週は逆にk保木棟梁がこちらの現場を手伝いに来てくれました。

     

    外壁の断熱性能を高めるべく、構造用耐力面材の外部面に55㎜の下地材を打ち、同じく55㎜厚のグラスウールを外張りする計画です。狭小地においてはこの55㎜(両サイドで110㎜)だけ外壁が厚くなる分を考慮しておく必要があり、外部の給湯器やエアコンの室外機の寸法に気を遣います。

     

    この現場も特に狭小地というわけではありませんが、東西の幅をいっぱいに使っていますので、隣地境界線までの残りの寸法に気を遣います。h谷川棟梁も足場に挟まれ狭まい場所で奮闘中です。

     

    小屋裏の空間が比較的背が高く、ちょっとした2階建てができそうな空間です。あくまで平屋建ての壁量計算のため、小屋裏には背丈の割には耐力壁がありません。雲筋代わりと言っては何ですが小屋裏部分にも筋違を付け足しました。これにより直交方向の小屋裏に対する地震などの水平力に耐えるための耐力壁ができました。


    2021.11.16

     

    瓦伏せ工事が完了しました。平屋建ての外観には水平線を強調したフラットな瓦が良く似合います。軒先から奥へ奥へと勾配で上っていく外観が落ち着きを醸し出していて良く見えます。ブラックメタリックな色彩も晴天の青空に映えています。

     

    本日屋内ではs様にお越しいただき電気配線工事のお打合せを行いました。実際に空間のボリュームが判明し始めるとイメージもわきやすくなります。加えて実際のスイッチやコンセントの高さ関係も確認して決定していきます。


    2021.11.06

     

    季節柄日の入りが早く、上棟日には日没サスペンデッドゲームに終わっていた屋根の流水テープを貼り付けました。この直交方向に屋根瓦を取付ける桟木を固定しますが、屋根勾配に対して直交しているため、瓦の下に雨水が進入した時に桟木で堰き止められない様にするためあえてシートからわずかに浮かせるためのテープです。


    2021.11.04

     

    早朝はだいぶ冷えるようになってきた今日この頃、まさに秋晴れの快晴の下、上棟日を迎えました。大工さんたちも暖かい恰好をしていますが、気温が上がるにつれてだんだんと暑くなってきます。

     

    四方にお清めをした後いざ作業開始です。

     

    1階部分の柱や梁を間配っていき、手際よく建てていきます。梁は重いので吊り上げるのはレッカーで行いますが、持てない重さではないので、据え付ける位置までは手運びの方が早いと見え、各大工さんが運んでいきます。

     

    LDKの中にそそり立つ丸太の柱。丸い形状をしているだけに土台への設置がちょっとだけ難しい。そこはそれ名だたる手練れの大工集団、少々の微調整はお手の物です。

     

    柱を建てたら頭ツナギ(梁)を続々とかけていきます。逆光の中の大工さんのシルエット、画になります。

    丸太の柱には四方から化粧梁が接続されます。水平耐力を持たせる火打構面を形づくりますが、勾配天井を持つLDKの空間の中のインテリアのアクセントともなります。それにしても存在感のある柱となりました。

     

    梁組も終わり、構造用合板が敷かれました。ウッドショックの影響でこの構造用合板がなかなか手に入りにくい状況の中、伝手を頼って入手されています。梁上に合板が敷かれ、所定の釘を所定のピッチで留め付ける事によって、作業も安全にでき、水平耐力も保持されます。

     

    鉛直構面は構造用耐力面材によって持たせます。今回は閑静な住宅街にあって、その実準防火地域に指定されているという立地です。構造を受け持ち、不燃材料としての側面も併せ持つ『モイスTM』を面材として採用。非常に重量のある材料ですがこれによって住宅を頑丈に形づくる事ができます。

     

    小屋組みが架けられ、屋根下地垂木が並んで留められていきます。いつもながら構造材が整然と等間隔で並ぶ様は非常に美しい。完成に近づくにつれて見えなくなってしまうところが何とももったいない。

     

    屋根下地野地板構造用合板が次々と張られ、上棟作業もラストスパートです。品薄な中、合板を手配してもらったy西さんには感謝感謝です。合板の上に防水シートも張り巡らされひとまず雨仕舞が仮に完了です。

    比較的間口もゆったりとした奥行きの長い敷地。正面から見るとおとなしめの外観をしていますが奥へ行くにつれ内部の空間は大きくなっていきます。LDKの向こう側には比較的大きなロフトも控え、言うなれば『平屋建てのように見える2階建てのように見える平屋建て』の住宅です。

     

    筆者の儀式『棟の上に立つ』も久々に行いました。日が落ちるのが早いので遠くの夜景が非常にキレイに見られました。上棟式に先立ちh谷川棟梁とa朗監督がお神酒と塩を四方に撒き、お清めが完了。

     

    朝方建てた丸太の柱が鎮座するLDKに祭壇を設えて粛々と上棟式が執り行われました。棟札、幣束、籠、お札を奉りs様ご家族のご健勝、工事の無事安全を祈願しました。s様長らくお待たせしました、ここから本格的に工事スタートです。本日はおめでとうございます。

    s様が固定カメラでの定点撮影を行い、その動画をいただきました。いろんなメディアで目にする事はあれど、自社の作業をこのような形で見るのは初めての出来事です。今更ながらに住宅はこうやってできていくのかとある種の感動を覚えます。s様ありがとうございました。


    2021.10.26

     

    先週に比べていくらか暑さの戻ってきたこの日、土台伏せ工事が行われました。棟梁は前回の名古屋市に続き若手のh谷川棟梁です。若手とは言え数多く現場をこなし、だいぶ手慣れてきて作業も順調に進んでいます。

      

    今回の基礎には一つ手間を加えています。基礎工事の段階で基礎業者さんに外周部の立上り高さより、内周部の基礎を20㎜だけ低く造ってもらいました。低く造った内周部にはわざわざ20㎜の通気パッキンをかませて土台の高さは内周外周同じになるようにしています。

     

    今回s様がご希望の熱交換換気システムは、熱交換した気流を床下空間へ放出し、各室の床に開口したガラリより吹出す、という形式をとります。また床下にエアコンを仕込んでおき、冬季などはその気流に乗せて暖気も各室に配るという計画です。基礎断熱された床下コンクリート空間も換気経路の一つとなるのです。

    しかし構造的に耐力壁や柱を受ける土台部分にはコンクリートの立ち上がりを設置したい。床下に満遍なく滞りなく気流を行き渡らせたい⇔かたや構造の為立上り部分を建てたい、と相反する条件により結果としては立上りコンクリートで気流が遮られる状態となります。

     

    そこで採用してみたのが上記のように内周部の基礎だけ通気パッキンをかませるという方法です。外周部は気密状態に保つ必要があるため従来通り、コンクリートの上に気密シートを敷き土台をピッタリと乗せる。片や内周部は気流の抜けを確保するためにすべての立ち上がりにパッキンをかませる方法とする。これにより床下空間隅々まで暖房と換気の気流が行き渡る状態を期待します。

     

    このような工夫を凝らし、土台伏工事も無事に終了しています。


    2021.10.07

     

    型枠が解体されました。外部に面する立上り部分には内外に断熱材が打たれ、かなり存在感のある形状をしています。これら断熱材が冬の底冷えから足元を守ってくれます。1階床下の換気や温熱環境を均一にしたいためできるだけ内周の立ち上がりは減らしたいところですが、構造上柱直下には立上りを入れたいので、まだまだこれくらいの量の基礎が必要となります。

     

    そこで今回の基礎工事において設けたこの2㎝の段差。高い部分に対して低い部分は基礎内の環境の均一化をはかる目的で下げています。 もう少ししたら状況が分かりやすくなります。

     

    基礎コンクリートと境界の間を縫って先行の配水管を埋設しています。建物が建ってしまうとだんだんとスペースがなくなり、スコップを振るう事も不便になります。土地に基礎コンクリートがあるのみの時点で行っておけば比較的作業がしやすくなります。


    2021.10.01

     

    基礎工事の終盤にセルフレベリング材を打ち、基礎天端の水平を出してからしばらくの間は養生期間です。一般にコンクリートは打設後約28日間で所定の強度(4週強度)に達すると言われています。1週間弱型枠を存置しておき、まずは1週強度に達するのを待ちます。プリンやヨーグルトの原材料を容器に入れ、冷蔵庫で固まるのを待つのと同じです。(???そうか?)

     

    今回の基礎レベルは外周等一部のレベルに対し、内周のレベルを約20㎜下げています。基礎業者さんにはひと手間増やしてもらいましたが、この20㎜が後々この住宅の温熱環境に効いてくることになるのです。


    2021.09.29

     

    既に先日ベースコンクリートの打設、立上り型枠の組立が完了しています。本日は立上り部分のコンクリート打設です。今回の基礎断熱工法では外にビーズ法ポリスチレンフォーム75㎜、内側と底面に押出法ポリスチレンフォーム50㎜を使用しています。基礎面からも熱を逃がさない工法です。

    基礎の立上り高さ470㎜、立上り幅150㎜。 主筋にD16、腹筋その他にD13の異形鉄筋を使用。 平屋建てですが3階建て並みの仕様で基礎をつくっています。果たしてそこまでする必要があるのか!?というツッコミがあるのは百も承知ですが、『丈夫な家をつくりたい』との方針から、このような頑丈な基礎の構造となっています。

     

    ポンプ車、ミキサー車も到着し打設準備万全です。

     

    もうすぐ10月だというのに本日はこの暑さ。基礎業者さんは空調服を着込み、ポンプ車のオペさんはTシャツ一丁で汗だくになりながらの打設工事です。まだまだ熱中症にはお気を付けください。

    ポンプ車によるコンクリート打設の状況。オペさんが汗だくになりながらホースの口を押えて生コンを流し込みます。大変重量のある流動体をホースを通して流し込むため、ホースが暴れないように抑えるのも重労働です。 打設して後を追うように基礎業者さんがバイブレーターをかけていきます。打設の時点では流動体とは言え、比較的粘性のあるコンクリートですので型枠隅々まで満遍なく行き渡らせるため、骨材を均一にさせるためにバイブレーターで振動を与えて型枠内部で流動させます。バイブレーターが無い時代は、大人数を集め打設した尻から型枠を外から木槌で叩いていたそうです。

    打設、振動した後、コンクリートの側圧で型枠が変形していないかどうか、図面と照らし合わせて寸法を確認しています。


    2021.09.22

     

    基礎配筋工事完了。配筋検査にやってきました。昨日の時点では検査の時間帯くらいに雨の予報でしたが何とか降らずにもっています。(直前まで小学校では運動会を開催するか否か判断が分かれた模様でした)

    現場では水道業者さんが配管用のスリーブを取付けています。

     

    基礎に外断熱を敷設する場合は配管スリーブは立上り面(垂直面)に抜いておきます。外断熱材と基礎コンクリートの間を白蟻が食んでこないように断熱材の高さの中間くらいに『アリストッパー』という鋼板を差し込んでいます。このストッパーよりも下で抜いた場合、配管を伝って隙間から蟻が入ってしまってはストッパーの意味のなさないため、必ず上部側で抜きます。

    地鎮祭の時に賜った鎮物をコンクリートに埋設する準備をしておき、配筋検査完了です。


    2021.09.16

     

    防湿シート、型枠の敷設、捨てコンクリートの打設が行われました。今回の計画は平屋建ての住宅のため、比較的敷地目いっぱいを使っての基礎工事となります。


    2021.09.10

     

    基礎工事前の土地の掘削工事が始まりました。遺跡の発掘現場のような形です。この溝になっている部分にはコンクリートで地中梁が形成され、その後全体を平滑にする形で床盤(スラブ)が形づくられます。この地中梁を入れる事により、基礎全体で住宅の荷重を支えます。


    2021.09.01

     

    先月の記録的な長雨の影響で基礎工事の業者のスケジュールがズレにズレまくってなかなか作業にかかれませんが、現場の仮設の方は準備万端で手ぐすね引いて待っています。建築確認済もとっくに下りているので、おなじみ手作りの工事看板を建てに来ました。

     

    ホームページやインスタグラムの検索先、住宅の断熱性能など簡単な紹介を掲載しています。街中でお見かけの際はぜひご一読ください。


    2021.07.02

     

    連日のショールーム探訪です。本日は照明器具の『明るさ』を確認するために某P社のショールームへやってきました。器具の形状はまだまだ後でも良いのですが、配線にあたって、器具の明るさや個数を決めるために実物を確認します。

    ショールームでは実際の部屋の大きさに対応した明るさを確認する事ができます。


    2021.07.01

     

    近々建築確認済もおり、着工も近づきますので住宅設備機器の確認のため某T社のショールームへやってきました。まずはT社の専売特許のホーロー材の特徴を説明してもらうため恒例のデモンストレーションを行ってもらいました。油に強い、火に強い、キズに強い、汚れに強い、磁石が付けられる、という特徴があり、筆者も建築確認申請上の内装制限の規定などで重宝している材料です。

     

    ユニットバスの筐内の壁などもホーロー製。皮脂汚れなどに強く、掃除が比較的簡単です。


    2021.05.19

     

      

    解体も無事に終わり、更地になったところで地鎮祭が執り行われました。祭事に先立ち、敷地には建物の位置を示す地縄が張られます。これを見るといよいよ始まるな、という気持ちになってきます。


    2021.04.29

     

    解体工事が順調に進んでいきます。元の住宅は鉄骨造で造られていました。

    今回の新築の計画は木造住宅の特徴を活かし、かつ、高気密高断熱、熱交換換気について性能を上げた住宅を造っていく計画です。s様も住宅性能について詳細に調べられましたのでそれらご希望を叶えるべく頑張って作業を進めていきます。


    2021.04.11

     

     

    既設住宅解体に際して、お祓いが行われました。これまで長らく住まい続けてきた住宅を懇ろにお清めしていきます。


     

    春日井市の住宅街の一角で住宅の建て替え工事をご用命いただきました。元も平屋建ての住宅が建っており、今回も平屋建ての計画です。平屋の特徴としての水平方向に間延びした空間のイメージを、ロフトや吹抜空間を組み合わせる事で垂直方向への意識づけをする事で空間に変化を付けたいと考えました。また、上部方向へ開放する事によって平屋建て住宅の最大の問題点である、間取りの中央あたりへの採光も工夫した造りとなっています。