家づくりブログ

20/03/05

現場訪問記  -無垢材と大工さんの技術-

  • こんにちは。たがわです。

    建築中の現場にふらっと訪問し、職人さんに邪魔!と怒られない程度にお話を聞いたり、現在の状況を紹介していくブログです。

    今回は岐阜県安八郡の現場にお邪魔しました。

     
    屋根はいぶし日本瓦一文字葺き、外壁は吹付仕上げで、出隅には化粧柱がある本格的な和風住宅です。

     
    内部は土壁づくりで、この後中塗りをし、仕上げたときひびが入らないように石膏プラスターを塗り、仕上げに漆喰を施します。
    手間はかかりますが土壁は調温の機能に優れ、1年を通して快適に住んでいただくことができます。

    高気密・高断熱の家を作ることは、断熱材の性能の良さはもちろんですが、これらを施工する職人さんの腕によって大きく変わります。

    そこで今回はミノワの大工さんの作業風景をご紹介したいと思います。

      
    和室は竿縁天井です。
    今では少なくなった無垢の天井板を使っています。
    無垢天井の加工した既製品がないため、重なる部分の細いしゃくり加工も一枚ずつ大工さんが作っていきます。
    床の間の天井には大工Kさんオリジナルで、竿縁に曲げ加工をしてあります。

     
    こちらは玄関の格天井です。
    正方形を並べたように格縁を格子状に組み、その上に鏡板を張ります。
    竿の細工は非常に繊細な技術が求められます。

     
    加工した木と木の施工にも技術の高さが見えます。
    無垢材は適材適所に使うことにより、体への負担を和らげたり、木が呼吸することによる調湿効果などが得られます。
    そしてお客様とともに過ごしていく中での経年変化も楽しめるのです。

     
    このような技術を持つ職人が少なくなっていく中、ミノワでは数年かけて若い大工さんにしっかり伝えていきます。
    今回の現場も師弟関係の2人で施工していますが、H君は5年間の修業期間が終わり、間もなく年明け(独り立ち)です。