猛暑による高性能窓ガラスの熱割れ
残暑が落ち着くかと思いきや、今年は長雨や大雨に見舞われ、最近やっと気持ちの良い季節を迎える事が出来そうです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、全国工務店協会(JBN)主催の「ガラスの熱割れを正しく理解する講習会」に参加しました。
もともと日本の「高気密・高断熱」な家づくりは、冬の寒さが厳しいヨーロッパや北海道のお手本から始まりました。しかし最近では、この高い断熱性能が「夏の厳しい暑さ対策にも非常に有効である」ということも知られています。
ですが、ガラスの断熱性能が飛躍的にアップした事と異常気象による猛暑が原因で、ガラスの熱割れに関する相談事例が全国的に増加しているとの事でした。
高性能なLow-E複層ガラスやトリプルガラスは、室内に熱を入れないよう外側でしっかり熱を遮断します。そのため、近年の強烈な猛暑に晒されると、ガラスの太陽が当たる中央部分が一気に高温になります。一方で、サッシの枠に隠れている部分や日陰部分は冷たいまま。この強い温度差によって膨張の差が生まれ、ヒビが入ってしまうというメカニズムだそうです。

実は先日、弊社のOB様宅でも複層Low-Eガラスにヒビが入ってしまう出来事がありました。
幸い、YKKさんの10年保証期間内でしたので、商品自体は無償で交換していただく事ができました。
こちらのお宅は、窓の外には洗濯竿が架けれるようにしており、洗濯竿や干してある物の影になる部分と日差しが当たる部分とに大きな温度差が生じた事も、熱割れの一因だったのではないかと思われます。

ガラスの取替後、竿受けの向きを下向きに変更し、窓ガラスに影が映りこまない様に調整させていただきました。
けれど、高性能な窓にすると割れやすいからと言って、もう単板ガラスに戻る事は出来ないですよね。
セミナーでは、熱割れしやすい条件や熱割れを防ぐ工夫をいくつか紹介していただきましたが、おすすめなのが、「すだれ」や「アウターシェード(屋外用ロールスクリーン)」で、窓の外側から日射を遮る事です。
外側から日射を遮る事は、室内に入る熱を大幅にカットするので、ガラス表面の過度な温度上昇を抑えて「熱割れ」を防ぐだけではなく、日射による熱の負荷を抑える事ができるので夏場の冷房効率も格段に上がります。
メーカー保証はいつ制度が変わるか分からない側面もありますので、お住まいを長く快適に保つためにも、ぜひこうした日射遮蔽の対策を取り入れていただきたいと思います。
