HPのリニューアルと飛騨の匠
いつも弊社のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 この度、ホームページを全面的にリニューアルいたしました。私たちの家づくりへの想いや、最新の施工事例をより見やすく、分かりやすくお伝えできるようデザインを一新しております。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
今回のHPのリニューアルに合わせて、以前の弊社のHPのデータを整理していたのですが、そこで懐かしい絵を見つけました。20年近く前の弊社HPのトップページの画像です。

カンナ屑が人の形になり、一斉に動き出す光景を描いた絵です。 実はこれ、私たちの会社がある岐阜県加茂郡白川町黒川に伝わる「飛騨の匠(ひだのたくみ)」の伝承をモチーフにしたものでした。
その伝承とは、このようなお話です。
昔、ここ黒川にある「あやめ」という家に、ある飛騨の匠が宿をとりました。 翌朝、匠が木材をカンナで削り始めると、不思議なことが起こります。 なんと、ヒラヒラと舞う「かんなくず」が次々と大工の姿に変わり、作業を手伝い始めたのです。 数え切れないほどの大工たちが一斉に働き、またたく間に立派な家が完成してしまいました。(記憶があいまいなので細部は違うかもしれません)
まるで魔法のようなお話ですが、舞台となった「あやめ」という家(屋号)は、今もこの黒川の地に実在していて、子供の頃は遠足で見学にも行きました。 私たちはそんな伝承の残る職人の町で、日々家づくりに向き合っています。
「かんなくずが手伝ってくれて、あっという間に家が建つ」
そんな事が本当にあれば良いのですが、現実は伝承のようにはいきません。 私たち現代の工務店の仕事は、魔法とは正反対の、地道でコツコツとした作業の積み重ねです。
一本一本、木を丁寧に加工すること。 夏涼しく、冬暖かい家にするために、壁の中の断熱材を隙間なく丁寧に充填すること。 完成したら見えなくなってしまう部分こそ、ごまかしが効きません。魔法のように「パッ」と一瞬で作ることはできませんが、その分、職人の手と時間をしっかりと掛けて、永く愛着を持って住んでいただける家を丁寧に仕上げていく。 それが、私たちの仕事です。
新しくなったこのブログでは、完成した家の写真だけでなく、現場の職人の様子や、私たちがこだわっている木の話、そして少し専門的な性能の話なども、紹介していく予定です。家づくりをご検討中の方、ミノワオーナーの方、またそうでない方も、時々のぞきに来ていただければ幸いです。 今後とも、ミノワをよろしくお願いいたします。
ミノワ代表 藤井拓巳
