家づくりブログ

20/03/14

1本のシャープペンシル

  • ついつい衝動買いしてしまいました。設計製図用具のスタンダードとも言える(?)ステッドラー社の0.5㎜のシャーペンです。建築設計図面と言えばCAD全盛の時代ですが、学生時代はまだまだ手描きであった筆者としてはいつか手に入れたいと思っていた道具です。文具としてのシャーペンも手になじみやすさ、軽さなどがもてはやされる昨今ですが、そんな潮流に潔く背を向け、武骨で重く冷たく硬い印象を守り続けるこの筆記用具を探し求める事約6年、ほうぼうの文房具店、書店に訪れて探してもなかなか見つける事ができませんでしたが、何の気なしにふらっと寄った店でついに見つけ、歓喜の叫びを上げるところをぐっと堪えました。 『そんなに欲しければネット通販などで取り寄せては?』 いやいや、それでは意味がなく、自分の足を棒のようにして駆けずり回ってまで探し求める時間が楽しいのです。きっと芥川龍之介著『芋粥』の五位も欲求が満たされるまでの時間はこんな気持ちだったのでしょう。苦労して見つけた道具なのでこれから大切に使わなければいけません。

    と言う、マニアックな話でした。