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先週から気温もぐんぐんと上ってきて、まだ風は少し涼しいものの日差しを受けると汗ばむような季節になってきました。昨年の同じ時期から約一年工事を続けてきましたyo様邸の完成見学会が行われました。
一歩住宅内に入ると何かいつもの見学会と違う香り。普段は来場のお客様から『木の良い香りがする』と言われますが、今回は少し違う匂いがします。この住宅には蓄熱を目的とした土壁が壁の中に塗られています。
土壁は主として冬期に低い角度から入射した日光によって上昇した室温の熱をそのまま蓄え、夜になって放散する目的の下地ですが、このような初夏にはまるで土蔵の中にいるようなひんやり心地よい涼しさを感じます。
内装や設備にもお客様、営業、現場の各こだわりが随所にみられ、ご来場のお客様も興味津々です。
外観の落ち着きがありながらも重厚な雰囲気に違わず、内装も開放感を持ちながら落ち着いた和のインテリアでまとまっています。
主に無垢の木と漆喰塗をベースとした内装仕上げとしており、延床が大きい事による大空間に圧倒されつつもどこかほっと安心できる材質感でできています。
小さいお子さんもつい触れてみたくなるような質感、各所の仕掛けなどがいっぱいです。
寝室の枕元間接照明や、洗面所のミラー灯などどこかホテルライクな印象を受ける照明計画も今回の見どころです。
トイレカウンターの陶器ボウル手洗器も厳選されたものを使用。無垢材の耳付きカウンターと相まって素朴でレトロな雰囲気が醸し出されています。
座敷の一角、南側の広縁に面した壁に設けられた八角形の開口。奇しくも床の間の開口と形を揃えられたそれに掛かる『掛障子』。元は茶室などに設けられる『下地窓』(茶の湯の席でこの窓から庭園などを臨めるような仕掛けでしょうか)に掛けるもののようです。
下地窓から見えるであろう庭園は現在工事中。完成したら立派な日本庭園が見られるでしょう。
建物から庭園から普段は滅多にお目にかかれない重厚な造りの住宅見学会をさせていただけました。yo様、ありがとうございました。