省エネセミナーとオフグリッド
先日、前真之先生の省エネセミナーに参加してきました。前先生といえば、著書『エコハウスのウソ』が有名です。『エコハウスのウソ』は、様々な情報が飛び交う住宅業界において、基本的な省エネ住宅の考え方を、分かりやすく整理した本です。住宅業界の方だけでなく、一般の方にもお勧めできる読み易い書籍です。最新の著作は『エコハウスのウソ2030』ですので、興味のある方は、こちらを読まれることをお勧めします。
前先生のセミナーを聞くのは久しぶりでしたが、相変わらず分かりやすい内容で、基本的な省エネ住宅の考え方を復讐できました。また、前先生の指導する生徒さんの説明等もあり、空調計画や、照明計画の手法、建物のデータ観測の方法等、色々と興味深い話を聞くことが出来ました。

セミナーの後は、オフグリッドの建築物を見学しました。オフグリッドとは、電力会社などの送電網(グリッド)に頼らず、電気を自給自足する仕組みの事です。具体的には、ソーラー発電と蓄電池を組合せることで、オフグリッドを実現します。

日本においては、地域によって気象条件が異なるので、地域に合わせた計画が必要となります。愛知県や岐阜県は、冬場の日射量には恵まれているため、年間を通して一定の発電量を維持しやすい地域です。ただし、梅雨時は何日も雨が続くことも多いので、完全なオフグリッドのためには、梅雨対策を考える必要があります。
10年ほど前は、蓄電池が日本の住宅にも広く普及すると、多くの専門家が予想していました。しかし現実はそうはなっていません。最大の問題は、価格です。蓄電池は、価格に占める原材料費の割合が多いため、量産効果が効きにくく、中々価格が下がりません。むしろ、資源高の影響で価格が上がっています。結論として、蓄電池の設置には、経済的なメリットは少ないのが現状です。
前先生の『エコハウスのウソ2030』でも、蓄電池に対してはニュートラルな立場で書かれていました。ミノワでも、蓄電池を積極的にお勧めはしていませんが、災害対策目的での設置であれば、検討する価値はあると思います。卒FITのタイミングで、蓄電池を設置する事も出来ますので、ご興味のある方はお問合せ下さい。
