家づくりブログ

19/09/13

神社補修工事

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    ミノワ江南営業所のすぐ近くの神社ですが、地区長さんの依頼により以前から数回いろんな工事に入っています。

    今回は社殿の前の舞台(?)にあたる部分の床下のシロアリ駆除に入ったそうですが、その際業者さんが土台が半分以上食害にあっているという部分を発見されたそうで、交換を依頼されました。上部の床と根太を外さずに大引のみ交換・・床下に入り込める部分が無いか調べています。

    無事に入り込める部分を見つけましたので、交換工事が始まりました。神社だけに、工事の前には宮司さんによるお祓いをしてからのスタートです。

     

    神社の床下で直射日光は射さないのですが、それでもこの日は相当な暑さ。外から扇風機を最強にして風を送り込みます。と、大工さん『蚊も一緒に吹き込まれてきますねぇ』。蚊取り線香もスタンバイしました。

    古い大引を撤去して新たに米ヒバ材の大引を挿入、木製の床束ではまた白蟻に食われるといけませんので、新築住宅で使用する鋼製束を取り付けました。・・・なんだかバチ当たりな気もしますが地区長さんも『時代の流れだね』と、見物されていました。

      

    撤去された古い丸太の大引。両端には鑿で彫ったような『コト』(?)の文字。建立当時の番付と思われます。そして白蟻に食い荒らされた部分。直径の半分ほども食われてしまっていました。

    ※番付:その部材が建物のどの部分に使われるか、柱と土台などどの部分で組み合わせるかを各部材に記した記号。イロハや漢数字で付けられる事が多いのですが、今回の『コト』とは・・?

    宮司さんや地区長さんとも話題になりましたが、こういった普段は無人の神社の補修も年々大変になってきているようです。氏子の数も減ってきている上に、若い世代の方が受け継いでいっているとは言い難い状況です。地区長さんから見れば筆者もまだ若造の年代の人間ですが、私たちが地区長さんくらいの年代になった時、こういった地域の神社などの維持管理はどのような状態になっているのでしょうか。このような地域コミュニティだけでなく、各業界も若手の人材がだんだんと不足してきているというのは一昔前から叫ばれている問題ですが・・・。